hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

瞬時の構成力とは?

授業は生もの、つまりライブですから、授業者の思った通りにいかないのが普通です。そんな時に必要になる力が「瞬時の構成力」です。これは、予想していなかった反応が児童から出た場合、その場で考えどういう言葉で返すか?という力、また集団解決の結果、答えが分かった気持ちになっている児童たちに、もう一度深く考えさせる発問をする力のことです。

 

例えば1年生の三口の計算の場面で…

 

問:動物園に象が1頭、キリンが3頭、サイが2頭います。全部で何頭いますか。
という問題では、
1+3+2という式が、先生が子どもに言ってほしい式なのでしょうが、子ども達の中には、1+5と答える子や4+2と答える子がいると思います。もし、こういう児童の反応を予測していなかった場合、何と子どもに返すか。これが瞬時の構成力です。この反応に対応するために教材研究すると言ってもいいくらいです。この時間に子ども達は何をつかまなければいけないか、そしてどこでつまずくか、常に考えておきたいものです。(なかなか難しいですが。でもだから授業は面白いのだと思います。)

 

1+5、4+2と答えた子どもには、「キリンさんはどこにいるの?」、と聞くと自然に三口の式になるよ、と先輩が教えてくれたのを懐かしく思います。


また、「2.5倍が分からない」でも書きましたが、計算の結果2.5になるから、2.5倍と答える児童たちに、「倍って同じリズムが繰り返されるんだったよね。2.5倍の図のどこに同じリズムがあるの?」という発問は、もう一度「2.5倍」ということを深く考えさせる発問だと思います。

 

「キリンさんはどこにいるの?」も「2.5倍の図のどこに同じリズムがあるの?」という発問も分かった気持ちになっている児童にもう一度、ギュッと頭を絞って問題の答えを焦点化させる発問だと思います。