昨日は本格四川麻婆豆腐（キング・クリムゾン）の後に、ジャンクなスイーツ（チープ・トリック）を食べようと書いて終わった。今日はストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」「レット・イット・ブリード」を聴いている。これは何を食べていることになるのかな。
ところで昔、忌野清志郎はマンガ的だということを何度か力を込めて書いたことがある。今もその思いに変わりはないが、少し様相が変わってきている。ロックそのものがマンガ的じゃないかと思うようになってきた。
そんな風に思うようになったのは、もちろん最近ジャズというものを聴き出すようになったからだ。今の僕にとってジャズは難しい。しかしとても心惹かれる音楽である。そして例えばマイルス・デイヴィスを聴いた後に何がしかのロック・ミュージックを聴くとちゃっちく聴こえるんだよね。分かりやすいというか。これは僕の耳がロックにとことん馴染んでいて、まだジャズの耳になっていないということに起因するとも言えるのだが、それだけではないと思う。
ジャズには何だか理屈のようなものがあると思う。そこら辺の音楽理論のことはたくさんの人が書いている。僕はただジャズには理屈があるとだけ書いておこう。
対してロックはどうか。これまた僕はロックにはロックの理屈があると思っている。ブルース・ロックにはブルース・ロックの理屈が、プログレッシブ・ロックにはプログレの理屈が、ただのロックンロールにもそれなりの理屈がある（はず）。まあプログレはジャズ同様に超初心者なんだけどね。
その理屈具合というものの違いが今、いい感じで混乱しているのだ。これからまた耳が更新されるという喜びに打ち震えているのだ。
そんで、ジャズの理屈は絵画、ロックの理屈は漫画に置き換えられないかな、なんて思っちゃってこんなタイトルにしてみた。
画家という人はほとんどの場合、ちゃんと師に学んで、いやになるほどデッサンを繰り返し、自分の絵というものを追い求めていく、そういうもんだと思う。それに対して漫画はいつでも思いついた時に、ノートの端っこに殴り描きなんかして、それで時々手塚治虫の絵をコピーしたりなんかして、徐々に漫画家になっていくもんだと思う。と書くとまるで絵画がエライように受け取られるかもしれないが、全然そんなことは言うつもりはない。ただジャズとロックもそれと似たような関係（全てとは言わないが）にあるんじゃないかなとふと思っただけだ。
マイルス・デイヴィスは画家に例えると誰になるだろう？ゴッホかな？それともピカソ？とか、ストーンズは漫画家に例えると誰だろう？ちょっと思い浮かばないな。でもキング・クリムゾンやピンク・フロイドはきっと萩尾望都とか山岸涼子路線だな、とか考えるのは楽しい。
チャーリー・ミンガスはどう考えても抽象画家だな。だったらビル・エヴァンスはモネとかルノアールだろう。止まらなくなってきた。スポ根漫画はどんなロックだろうか？やはりハードロックかな。僕は「ドラゴンボール」「ワンピース」「スラムダンク」みたいな作品は一切読んだことがないのが残念だ。きっとこの作品を連想するロック・グループはあるはずである。
こうなってくると純文学というか文学の世界にも手を広げて想像してみたいものだ。村上春樹はやはりジャズかな。でもドアーズについて秀逸な文章も残しているし、ビーチ・ボーイズについての造詣も深いからな。花村萬月となるともっと難しい。好きな作家だけにいろいろと考えてしまう。でもジャズロック（そんなの確かあったよな）かな。
ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」「レット・イット・ブリード」が終わった。最近ストーンズというとこの2枚と「ベガーズ・バンケット」だ。この3枚はもちろん今までも愛聴してきたが、今のオーディオ環境で聴くと作品の良さが倍増する。
今までノーマークだった「ファクトリー・ガール」「ミッドナイト・ランブラー」「無情の世界」「キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」なんかが僕の耳に「これも聴け」と迫ってくる。「無情の世界」のチャーリーのフィルインなんて最高だぜ。
今日は運動会だった。昨年同様駐車場係だったので、6時半出勤だ。その後立ちっぱなしで果てしなく車を誘導したので腰が痛い。先々週から続いている腰痛が悪化しそうだ。それにしても運動会が午前で終わる世の中になったんだな。これはいいことだ。この調子でどんどん行事をぶっ潰していってほしい。
９月は運動会特別時間割の為、授業時数が少なかった。おかげで何とか生き延びることができた。来週火曜日からは正規日課だ。それを考えると気が重くなるが、記事をアップしたらビールを飲んで乾杯することにしよう。
それではよい週末を。
