hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「太陽と戦慄」byキング・クリムゾン

さて、「太陽と戦慄」である。もう一度曲のタイトルを書いておこう。

 

A面

・太陽と戦慄パートⅠ

・土曜日の本

・放浪者

B面

・イージー・マネー

・トーキング・ドラム

・太陽と戦慄パートⅡ

 

メンバーは、ロバート・フリップ(ギター、メロトロン等)、ジョン・ウェットン(ヴォーカル、ベース等)、ビル・ブラフォード(ドラムス)、ジェイミー・ミューア(パーカッション、ドラムス)である。

 

1曲目がタイトル曲のパートⅠなんだから、そりゃあ力が入っている。しかし、最初のマリンバ(?)の響きが長い。サブスクだったらアウトだくらいの長さまで引っ張って引っ張ってようやく本編が始まる。不穏な始まりだ。そしてロバート・フリップのギターのリフがかっこいい。このリフはもっと評価されてもいいと思うな。あとはわけの分からん(どうやって演奏しているのかが分からない)パーカッションが絡みついてくるのが素晴らしい。

 

 

と思ったら中盤に更によく分からないインストゥルメンタルパートの登場だ。昨日の「ムーンチャイルド」が頭をよぎる。ここは我慢のしどころかな?5分くらいして再び最初の不穏な空気がやって来る。あれ?でも何だか尻切れトンボっぽく終わっちゃったよ。うーん、パートⅠだから許すか。

 

 

2曲目はジョン・ウェットンのヴォーカルが冴えてる曲だ。ロバートのギター、メロトロン(みたいなヴァイオリンみたいな音)とジョンのベースだけだが、聴かせる曲だ。短い曲だがほっとさせられる。

 

 

3曲目の「放浪者」はさすがにホッとはしないだろうな。イントロが長い、長すぎる。しかしここはプログレ初心者としては通らねばならない道である。

 

 

やっと歌が始まった。うーん、1曲目で思いっ切り不穏感を醸し出していたからだろうけど、何だか普通の曲に聴こえてしまう。ビルのドラムも何だかおとなしい。これでA面が終わるなんてちょっと物足りないなー。

 

 

さあ、B面だ。「イージー・マネー」か。イントロのギターのリフがかっこいいぞ。でも立ち上がりは静かだ。うーん、これも普通の曲に聴こえてしまう。期待しすぎちゃったかな、このアルバムに。いや、そんなことはないはずだ。クリムゾンに限ってそんなことはないと思いたい。

 

 

これはじわじわ系の曲だな。聴き込むと少しは僕の耳でもいい感じに聴こえるようになるかもしれないかな。しかし後半ビルのドラムとロバートのギターが段々盛り上がってくる。こ~れはいいぞ、これを求めてたんだよ、俺は。ジョンのヴォーカルも絡み付く。盛り上がって来たぞー。さすがクリムゾン。期待を裏切らないじゃないか。欲を言えばもう少しこの盛り上がりを続けてほしかったな。

 

 

そのまま風の音がして3曲目に突入だ。どうかな?「トーキング・ドラム」っていうタイトルだし、アフリカンテイストが入るのだろう。トーキング・ドラムはこの頃はまだ珍しいと思われる。トーキング・ドラムの音色にベースが絡みついてくる。しかしまだ序盤な感じだ。これからどうなるかワクワクするぞ。

 

 

ロバート・フリップのヴァイオリンみたいな音も入って来た。不穏だ。実に不穏である。怖いことが起こりそうな予感満載である。いけー、クリムゾン。ギターも入って来たぞ。よしよし、その調子だ。それにしても忍耐が必要だな、プログレ。いつの間にかドラムも入って来た。メンバー全員の演奏が始まった!

 

 

これをこのままずぅっと続けてもらいたいものである。気持ちいいぞ!ドラムスの音量がでっかくなってきた、と思っていたら、4曲目に突入だ。「太陽と戦慄パートⅡ」である。

 

 

こう来たか。まあそれもありだろう。3曲目と4曲目の繋ぎはOKだ。パート2はパートⅠより力を入れていますぜ、旦那、と言わんばかりの力強い演奏である。それがずっと続くもんだからもう僕は痺れっぱなしである。僕の思っているキング・クリムゾンのイメージは「太陽と戦慄パートⅡ」そのものである。素晴らしいを10回くらい書きたい気分である。いやーいい終わり方だなぁ。

 

 

でもせっかくジョン・ウェットンとビル・ブラフォードを呼んだんだからもっと活用すればいいのに、とかジェイミー・ミューアは異才をはなってるぞ、これは勿体ないぞと思っちゃうアルバムではある。

 

 

 

昨日のタイトルは「クリムゾン・キングの宮殿」VS「太陽と戦慄」だった。だからジャッジしなければいけない。

 

 

クリムゾン・キングの宮殿」は、「ムーンチャイルド」の中盤の退屈なインスト場面を抜かせば完璧である。文句のつけようがない。対して「太陽と戦慄」で圧倒的だったのは、B面の3,4曲目だ。これをもって「クリムゾン・キングの宮殿」の勝ちって言うのは簡単なんだけど、ちょっと複雑だなあ。「太陽と戦慄」の3,4曲目があまりにも僕が勝手に思い描いていたクリムゾンのイメージ通りだったからなあ。

 

 

でもどっちか選べって言われたら「クリムゾン・キングの宮殿」かな。全面勝利ではないけど、そっちを選んだ方が幸せな気がする。

 

 

 

 

最近ジャズやらプログレやら、料理で言うと激辛ものやエスニック料理、絵で言うと印象派やら抽象画ばかりを食べて見ていたように思ったので、このあと甘いものというか漫画でも食べたく読みたくなった。今日僕が選んだ甘い漫画ものはチープ・トリックの「ドリーム・ポリス」である。のんびり、何にも考えないで楽しむことにしよう。

 

 

 

じゃあね!