一昨日の衝撃の右肘故障から2日経った今日、大谷選手は打者として出場するべくニューヨークの球場にいた。その姿を見て僕は何ともいえない気持ちになった。彼のプレイを見ることができる喜びと、「頼むから休んでくれ」という思いとがないまぜになっている。でも彼は1打席目に四球を選び、2打席目にライト横に２塁打（快足を飛ばして）を放った。どうしてこんな風にプレイできるんだ？もしかしたらその答えが、ある記者（大谷贔屓の記者）の言葉の中にあるのかもしれない。その記者は次のように書いている。
「楽観主義はオオタニの選択だ。前回、彼がこの岐路に立たされたとき、見事に復活を遂げて、誰も見たことがないような偉大な野球選手へと進化した。彼を疑うのは危険だ」
楽観主義か。そうだよな。下を向いてなんかいられないものね。先日のダブルヘッダー2試合目でもヒットを打った大谷は、相手チームの選手と塁上で談笑してたもんな。検査の結果が分かった直後だというのに。ただの楽観主義じゃなく、我々には思いもつかないほどの巨大な楽観主義なのだ。だから「彼を疑うのは危険だ」という記者の意見に僕も賛成である。
ゆっくり彼を見られるのもあと数日である。僕はしっかり見届けようと思っている。
さて、「人生最後から2番目のスピーカー」である。お前、確かB&Wを脳みそから締め出そうと書いてたよな、その後、しなっとまたスピーカー購入のことを書いてたよな。一体全体どうなってるんだい？しかも「最後から2番目」って「最後」じゃないんかい！
そうなんですよ、旦那。もうパパっと結論を書いちゃいますね。買っちゃったんですよ。B&Wのスピーカーを。
何やってんだよ、という声が遠くから聞こえる。でも今僕はレコードを聴きながら記事を書いているので、そんな声はちょっと音に集中したらかき消されてしまう。ああ、幸せだなあ。最初から書いてみよう。今更なんだけど。
エンジェルスの試合を見つつ、僕はB&Wのスピーカーで手頃なものをメルカリで探し出していた（ここまでは前に書いた）機種をメモし、片っ端から検索をしたら、結構な数のレビューを見つけ出すことができた。それを一生懸命に読んだんだけど、結局はっきりしたことは分からずじまいだった。いいこともそうでないことも書いてあるんだもん。
僕が検索した機種はDM601S２、DM601S３、DM303、CDM１、CDM1SE、685の6種類だ。そして値段も見て、DM601S３が良かろうという一応の結論を得た。しかし、まだ購入する決心はつかなかった。
そろそろ外に出なきゃ。車を取りに行き、請求書を見て「後で払いに行きます」と言ってコーヒー屋に行った。そこでふと、金沢にもハードオフってあるよな、って思ってしまった。そして気がついたら（ホントに「気がついたら」という言葉を遣うことが多い）コーヒー屋の店主に「今からハードオフに行ってスピーカーを見に行くつもりです」と口走っていた。ここら辺のことは例によって今となってはよく思い出せない。
そうと決まれば早速検索開始だ。3店見つけた。まずは一番近いところに行ってみるか。店構えも一番大きそうだしな。30分弱で行けるってグーグルマップも言ってるしな。なんて思ったのが、13時30分頃だったかな。14時には店に着き、B&Wのスピーカーがないことが分かるとさっさと車に戻り、次の店を検索した。おおっ、9分で行けるらしい。よし、行くぞ。
2店目にちっちゃいＢ＆Ｗのスピーカーがあった。でもこれじゃあダメだ。再び僕はさっさと店を出て車に戻り、次の店を検索した。20分ほどの距離だ。しかも僕の家から離れることになる。そこに行ってもあるという保証はない。しかし、ここまで来たら「ない」ということだけでも確かめようと思った。自棄になっていたのかもしれない。
20分後、目出度く3店目に着いた。そしたらあったよ、Ｂ＆Ｗのスピーカーが1台。CM５という機種だった。急いでその場でスマホを取り出しレビューを探す。うーん、そんなに素晴らしいの？っていうくらいのことが書いてある。バイワイヤリングで相当威力を発揮するらしい。これは試聴するしかあるまい。すたすたとカウンターに行き、レジのお姉さんに「スピーカーの動作確認ってできますか？」と尋ねる。ちょっと待っててくださいと言うお姉さん。
ベテランらしい人に聞くとその人が僕のところに来て「どのスピーカーですか？」と聞く。ラッキー！と思い、試聴させてもらった。でも音源はYouTubeだった。よく分からんが家のスピーカーより数段高級な音に聴こえた事は確かだ。僕は即決して買った。
そうなんだよね、その時お金を持ってたんだよね。車屋に払うお金込みで。でも車屋に払うつもりのお金もここで使ってしまった。まあ、それくらいの値段だったのだ。メルカリで買う方が安いと思ったが、やはり実物を見て試聴しちゃうともう欲しくて堪らん、ってなる。
慎重に車に積み込み、急いで家路に着いた。15時半。まだ妻は帰って来ないはず。しようがない、高速道路を使うか。そして車屋にお金を払い、家に戻ると妻の車があった。
「あちゃー」と思いながらそうっと玄関にスピーカーを置く。さりげなくリビングに入ると妻が僕の顔を見てすぐに「なんかあったん？」と聞く。本当に鋭い女だ。僕は正直にスピーカーを買ったと言った。「いくらしたん？」と妻は続けて問う。当然予想していた僕は「ゴーゴーだった」と答える。勿論正直に言っていない。でも妻は「そんなにしたの？これから分かっとるよね？」と言う。これも予想通りだ。「分かってる」と答えた僕に妻は「早く繋げば？」と言ってくれた。
というわけで、人生最後から２番目のスピーカーを買っちゃいました。その後のことは明日書こうかな。
今日は「牛肉といんげんの甘辛煮」「もやし炒め」だ。ちゃちゃっと作って、記事をアップして眠くなるまでいろいろなレコードを聴きたいぞ。
じゃあね！
