hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

午前4時30分、作戦開始

昨日は途中でCPAPを外したものの何だかんだ言って6時間は布団の中にいることができた。午前3時頃リビングに行くと妻が炬燵で寝ていた。しょーがねーなーと思いつつ、コーヒーを淹れる。しばらくすると、妻は2階の寝室に行った。チャンスだ。作戦を開始しよう。

 

隣の寝室に隠してあった、レコードプレーヤー(byオーディオテクニカ)の梱包を開ける。プリメインアンプ(byマランツ)の梱包を開ける。スピーカー(byDENON)を隅っこに置く(因みにDENONを昔「でんおん」と呼んでいた僕は、オーディオ機器をリサーチしている時に今は「デノン」と呼んでいることに唖然とした。世の中変わっちゃったんだね)。

 

まずはレコードプレーヤーだ。ターンテーブルをセットしてアウトプット端子を確かめる。OK。次はプリメインアンプだ。PHONO端子があることを確かめ、スピーカー端子も見てみる。これはどうやって繋げたっけ?まああとでやってみよう。さあ、スピーカーケーブルをちょちょっと細工するか。ハサミはどこだ。っていうか部屋が暗いのと老眼でなんも見えないぞ。

 

ハサミと老眼鏡を準備して、ケープルを切る。こんなことするのは何十年ぶりだろう。なかなかうまく切れなくて困ったが、何とかビニールを切ってケーブルを剝き出しにする。さてと、アンプの端子にどうやって入れればいいんだ?昔は根元に巻き付けていたような気がするが・・・。あっ、穴が空いている。ここに入れるのか?やってみたら上手くいった。よし、次はスピーカーに繋ごう。こっちは巻き付け式だな。少しケーブルを長目に切って・・・よし、OK。これで音は出るはずだ。

 

ドキドキしながらレコードを置く。ボブ・ウェルチの「イマジナリー・フール」。300円だった。これは買わない手はないよな。うん?レコード針がすべってしまう。よく見ると、カートリッジにカバーがかかっていた。焦るんじゃない、hanami。カバーを外し、今度こそ、と思ったら・・・鳴ったよ。音が出た。いやーよかったよかった。僕でも繋げることができたよ。

 

まだどこに置くか決まっていないので、雑然としているが、しばらくぼうっと聴いていた。さすがレコード、デジタルとは違うね、とはなってないが、これから僕の耳にはどう聞こえるか楽しみだ。

 

そうこうするうちに、妻のアラームが2階から聞こえてきた。そろそろ撤収だ。後でゆっくり聴こう。

 

というわけで、今パソコンに向かって記事を書いているが、こちらの違和感はすごい。さっきまで思いっ切りアナログなことをやっていたのに、今キーボードをいじっていると何だかおかしな気分だ。システムが全然違うものっていえばいいのかな。

 

 

さて、そろそろ昨日のことを再現してみよう。僕は定時に家に向かった。向かったはずなのに気がついたら家の前を通り過ぎていた。しょうがない、ちょっと様子をみてみるか。僕は目星を付けてあったハードオフという中古屋さんに行った。中に入るとたくさんのオーディオ機器がある。ざっと見てみると、よさげなものは非常に限られているということが分かった。

 

レコードプレーヤーはこれに決定だな、プリメインアンプはこっちかあっちだな。スピーカーはたくさんありすぎてよく分からないがこれかな?と当たりをつけた。するとタイミングよく店員が通りかかったので声をかけた。「ちょっと相談に乗ってもらえますか?」「レコードを聴ける環境にしたいんですけど」「プレーヤーとプリメインアンプとスピーカー、でいいですよね?」。はい、そうですねと丁寧に店員が答える。「どれがいいでしょうかね?」

 

「僕のつもりでは、プレーヤーはこれしかないかなと思うんですけど」「ですね。僕もそう思います」「アンプがこれとこれのどっちかだと思うんですけど」「こっちはかなり古いですよ。うーんでもどうだろう・・・。どちらもおんなじようなもんですね」「分かりました。じゃあマランツの方にします。それでスピーカーなんですけど全然分からなくて・・・一応これかな、って思ったんですけど」「僕もスピーカーのことは詳しくなくて・・・」

 

と困っていると店員さんBが通りかかった。さっきの店員(A)が声をかける。「あのースピーカーのことで相談してるんですけど・・・」。Bは「そうですねー。まあスピーカーは正直言ってどれもおんなじです。こっちはミニコンポのスピーカーですけどそれなりの音が出ます。だからあとは見た目とかで決めるしかないですね」「分かりました。ありがとうございます」と僕は言うとBはさっさと向こうに行った。何だかピリピリしているな。僕はAに「じゃあこれにします。見た目とDENONだということで」。

 

というわけで、あとはスピーカーのケーブルだけだ。カウンターに行って長さのことをAがBに相談していると再びBの態度がつんけんし出した。僕は即決で「3mでお願いします」と言って、何とか全部を揃えることができた。

 

清算を済ませ、品物を運ぶ時だけBは愛想がよかった。礼を言って帰路に着いた、というわけである。僕はよっこらしょよっこらしょとモノを運び、(いつものように)寝室に隠しておいた。レコード2枚を含めて全部で39000円だった。今月は食に関しては極貧生活でいこうと心に決めた。

 

 

そういえばもうひとつ、懐かしいことがあった。ハードオフには結構な数のレコードも置いてあったので久しぶりにレコードを選ぶ、ということをやったのだ。そしたらなかなかテンポよくいかない。昔はどんな風にしてパッパッパッと見てたっけ?手前からだっけ?奥からだったっけ?とか遠い記憶を辿りながら手を動かしていた。楽しかったな。早くレコードジャングル(←中古レコード屋さんの名店)に行きたい。そして心ゆくまでレコードを選んでみたい。

 

 

 

ボブ・ウェルチももう1枚のアルバム(エリック・クラプトンの「There’s One in Every Crowd」)も聴いてしまった僕はそわそわしてしまった。プレーヤーとアンプをのせるラックが欲しいな。すのこなんかどうだろう?と思い、指で寸法を測って店に行ったが、いい按配のものは見当たらなかった。そこで僕は帰ればいいものを昨日の中古屋さんに行った。

 

「あのー。昨日オーディオセットを買ったものですけど・・・」といい、スピーカーの不具合について質問した(そうか。俺ケーブルを巻き付けていたよ。相変わらず馬鹿だなあ・・・と疑問が氷解した)。そこで帰ればいいものを再びレコードを漁りにフラフラとレコード棚の方に行って買ったのが4枚。「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」(誰が弾いてるか知らない)、ジョー・コッカ―、ジャパンの「苦悩の旋律」、そしてビートルズの「オールディーズ」だ。

 

いそいそと家に帰ってスピーカー側のケーブルを付け直し、チャイコフスキーを聴いてみた。悪くない。次にビートルズを聴いてみた。この音は僕の胸をズキューンと撃ち抜いた。「これだよ、これ」。うーん、いいねぇ。これはいい。でもこの感動がレコードによるものなのか、スピーカー等の機器によるものなのか判然としない。何て言えばいいのだろう。僕は今までデータを聴いていて、音楽を聴いてなかった、そんな感じがした。よく分からないままだが、とにかくビートルズはちゃんとしたオーディオ機器で聴くと凄いことになりそうな予感がする。

 

いや、知ったかぶりをするのはよそう。単に久しぶりに2個のスピーカーで聴いたからかもしれない。大体こんな粗末な機器で何がアナログだデジタルだって話だよな。とはいえキヨシローやチャボはもっともっと粗末な機器でビートルズを聴き、のめり込んだのも確かだ。まあ、この件に関してはおいおい書くとして、今日からレコード生活が始まったよ、やったぁ!で終わろう。ところでジャパンはどう聴こえるんだろう?(←しつこい)

 

 

「オールディーズ」に関してはまだ書きたいことがあるけど、もう字数にも限りがある。日を改めて書くことにしよう。でもこのレコードジャケットを見てグッと来ない奴なんていないよね(←ちょっと断言口調)。

 

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