今日は、睡眠内科の受診日だった。「怒られるだろうなー」と思いながら、病院に備え付けてある血圧計で血圧を測ってみる。そしたら僕としては久しぶりの上150台、下90台だった。最近は高い数値を見るのも嫌になってきて家で血圧を測ることがなかったのでこの結果は喜ばしかった。
受付で待っていると例によって看護師さんがタブレットを持ってやって来た。僕に「どうですか?」と尋ねる。「なかなか難しいですね。全然使えてないです」と答える僕。看護師さんは「でもほとんど毎日使ってますよ。少しずつ慣れていきましょう」と言う。ホントに?それで大丈夫なの?もっと危機感を持たせなくていいの?とも思ったが、その言葉にホッとした。お医者さんにはなんて言われるんだろう。
医者はそんなに冷たくはなかった。「なんで外すんでしょうかね?」と訊かれたので、「鼻呼吸だけがつらいんだと思います」と答えた。医者はプリントアウトした図を見せて鼻呼吸と口呼吸同時だと、上手くいかないんだということを説明してくれた。何だ、そんなことなら最初から言ってくれよ、と思ったが「分かりました。口にテープを貼って寝てみます」と言った。今夜はいよいよ鼻呼吸のみに挑戦である。
清算するところで待っていると、入院患者らしき人が次々と目の前を通り過ぎていく。僕は何となく「自分が入院したら、その様子をベッドの上で書くんだろうな」とぼんやり思っていた。昨日はブログを書かなくなる可能性もあるかな?と書いたが今日もこうやって細々と文章を綴っている。何か書こうという気持ちがある限りは続けたいものだ。
さあて、今日のお題に挑戦してみるか。ヴァン・モリソンである。ここ数日彼について何て書こうとうっすら考えていたが、どうもいい言葉が思いつかなかった。そして今日はタイトルの言葉を思いついた。彼の声、というか歌い方について今はこう言うしかないな。
「突き抜けちゃっている」。うん、そうなんだよ。声が前に出てこなくて、天上に突き刺さっているように聴こえちゃうんだよね。そこがどうにも馴染めなかったところなんだけど、今ではこれがサイコーとなっている。この歌い方じゃないとね、なんて思っちゃっているから不思議なものだ。
でもそれだけじゃあ伝わらないしなぁ、と思い、また考えてみる。誰か似たような歌い方の人はいないかな。うーん・・・、と頭を絞って考えて見つけることができた。
オーティスである。オーティス・レディングである。ヴァンとオーティスか。なかなかいい所に目をつけたかもしれないぞ。
オーティス・レディングについては誰もが凄いシンガーだと認めるだろう。その声、歌い方、どれをとっても唯一無二である。バラードもシャウトもイケるが、僕が言いたいのはシャウトした時の突き抜け方だ。ここまで叫んじゃう人は黒人でもそうはいないのではないだろうか。だからこそスティーヴ・クロッパーは忌野清志郎の声、歌い方を聴いて感銘を受けたのだろう。オーティスに最も近づいたのは、日本人だったのだ。
話を戻そう。僕がオーティス・レディングの歌で一番凄い、と思っているのは、モンタレーのライヴでの「トライ・ア・リトル・テンダネス」だ。あくまでモンタレーの時の歌い方がとんでもなく凄いんだよ。この音源をずっと探していたが(レコードは手離したんだよ)、数年前やっとアップルミュージックで見つけることができた。聴いてみてよ。前半の歌い方も最高だが、後半のシャウト部分、これこそがオーティス・レディングが唯一無二の存在である証だ。
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これとおんなじような突き抜け方をヴァン・モリソンもしていると思うんだよね。それも常に、である。オーティスは黒人でシャウトも黒人的だが(こんな言い方はちょっとマズいかな)、ヴァン・モリソンのシャウトは白人的だ。人種が違うけど、歌い方に同じものを感じる。
僕が今一番聴いているライヴ盤の1曲目からもう凄いことになっている。聴いてみてよ。
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この歌い方と声、クセになっちゃってしばらく離れられない感じがするな。どう?オーティスとヴァン、違うようでいて歌い方に共通するものがない?
やっとヴァン・モリソンについて少し書くことができた。これで1塁に出塁だな。
今日はこれでバイバイにしよう。じゃあね!1週間頑張ろうぜ。