トッド・ラングレンに対する邪推

何故だか分からないが、元気がなくなってから毎日せっせとブログを書くようになった。音楽もいろいろ聴き始めた。読書もしている。もしかしたら仕事に関して思い悩むことがひとつなくなったからかもしれない。とか言いながら最近は夢で誰か(子ども)に指導していて、その自分の声で目覚めることがしょっちゅうある。まあ少しは持ち直したということだろう。

 

せっせとブログを書いているのだが、よくそんな時間があるな、と思ったら「タイパ」という言葉が浮かんだ。きっと「コスパ」から来た言葉だと思うのだが、ちょっとお勉強しておくか。

 

「Z世代の過半数が意識している『タイパ』とは?就活にも影響」・・・「タイパ」はかけた時間に対する満足度を表す言葉。特にZ世代はSNSや動画配信サイトで大量の情報に触れる中で「最小の労力で最大の効果を得る」ことを重視すると言われている。

 

ふうん。つまりは効率よくってことかな。だったら僕はブログを書く時にはタイパを意識して書いていると言えるな。特に最近は。観たいもの聴きたいもの読みたいものがある僕は、パソコンに向かったらパタパタとキーボードを打ち文章を綴っていけている。あまり思い悩むことはない。「お勉強」タイムとしてスマホで検索はしているけれど、あとは大体頭に浮かんだ言葉をサクサクと書いている。所要時間およそ40分かな。タイパというよりは集中力の話かもしれない。ちょっと前まではよく時間を置いて書き加えていたが、ここ1週間は大体一気書きだ。

 

 

 

さあてと。トッド・ラングレンについて書こうか。今年に入ってよく聴くようになったし、記事も書くようになったトッド。間違いなく今年のhanami’sランキングに入るだろう。

 

んで、この前は新作「Space Force」が素晴らしい作品だってことを書いた。その時のインタビューで確か前作「White Knight」(2017)は、トッド自身の作りかけの曲を人の手を借りて完成させた(言い換えればコラボした。例えばドナルド・フェイゲン、ダリル・ホール、ジョー・ウォルシュトレント・レズナー)、今作は人の作りかけの作品をトッドが仕上げた、というようなことを言っていたように思う。ここから邪推の始まりだ。僕はこの時点で「White Knight」を聴いてない。

 

御年74歳のトッドは、そろそろ自身のキャリアを締めくくる作品をバシッと作りたかったのだろう。ところが「White Knight」は今イチだった。思い悩んだ(「俺も終わりかな」とか)トッドは、他人の作りかけの曲なら自分なりにいじることができると思い、「Space Force」を作り始めた・・・。これが本当かどうかはちゃんと「White Knight」を聴かなきゃいけない。

 

というわけで、起きて直ぐに聴き始めてみると・・・。1曲目のイントロがまどろっこしい。これは、あれか?ユートピアっぽいプログレっぽいやつか?やっぱりな、と思ったら徐にトッドが歌い始めた。そこからはトッドのペースに嵌っちゃったよ。もう気持ちいいったらありゃあしない。「White Knight」は名作だった(イントロが長いのだけが難点かな)。これで僕の邪推は間違いだと分かった。

 

こんな素晴らしい仕事をやってのけたのだから、同じように作ればいいのに、と思うが「Space Force」では逆のことをした。さっきも書いたが色々な人の未完の作品をトッドが完成させるというものだ。邪推その2の始まりだ。

 

「White Knight」でトッド流のソウル編を完結させることができた、と彼は思った。そこで今度は自身のポップな面を完結させるべくいろいろ試行錯誤をコロナ禍の間に繰り返していたが・・・。「俺、結構プロデュースの才能もあるんだったな」と思い、考えついたのが最新作と言うわけだ。これがトッド流ポップの完結ヴァージョンである。この答えは数年経たないと分からない。僕の邪推その2が間違えで数年後凄い作品を発表することを願うばかりだ。ああ、でも今までの作品を聴くだけでも大変だからこれが引退作になってもいいよ、トッド。ってそんなこと言っちゃいけないか。こんなギラギラしたヴォーカルを聴かせてくれるんだからまだまだ作品を発表しそうだな。

 

しかし、(何度も書くが)他人の作りかけの曲を己で完成させるなんて。やはりトッドのプロデューサー気質から生まれたアイディアなのだろうか。取り敢えず今日は「White Knight」三昧でいこう。

 

よい休日を!(現在午前10時。この後姉を迎えに行ってもまだ十分時間はある)


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