hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

心臓がバクバクしている

これは比喩ではなく症状である。ここ2,3日どうも心臓がバクバクしている。動悸っていうの?別に運動しているわけではなく、じっとしていることの方が多いのに、である。何か悪い病気の前兆だろうか。それとも今年度も終わりに近づき、来年度に向けて不安に慄いているのだろうか。ほんとなら今が一番ホッとできる時期なんだけどな。

 

夏休みはまだ1学期の余韻を残したまま突入し、いつの間にか終わる。冬休みは一区切りついたように見えて、年末年始がさりげなく苦手だ。春休み唯一のこの土日はリラックスできるはずなんだけどな。

 

あ、そういえば来年度の動向を書いていなかったな。4月からも同じ学校で勤務だ。4年目である。どんな1年になるかは、与えられるポスト次第であろう。僕としてはやる気満々であるが、管理職はそう見ていないだろうから、希望のポストに就けない可能性の方が高いと覚悟している。そうなった時の心の準備だけはしておかなければいけない。こういう時って大体希望が通らないんだよな。こうやってぐちゃぐちゃ書いているだけで鬱陶しくなるのでこの話題はこれで終わり。心臓もバクバクしたけりゃバクバクしてなさい。

 

 

というわけでトッド・ラングレン再び、である。「トッド・ラングレンという大海」というタイトルで気楽に書き始めたのが数週間前の日曜日だったが、どうやら大変な海に出たようだ。この間何だかんだ言って彼の音楽を聴いているが、その全貌が上手く掴めない。彼がビートルズ好きだということは何となく分かる。しかし、いきなりギターをバリバリ弾いている曲もあるしディスコ調のアルバムも出している。彼が結成したユートピアというバンドはプログレっぽい感じだ、と言う具合にバラバラな感じがしてどうも座りが悪い。

 

どこから手をつければいいんだ、と思っていても埒が明かないので今日は「ニアリー・ヒューマン」というアルバムを気合を入れて聴いてみた。このアルバムは1989年に発表されている。チラ読みしたところによると、スタジオを引っ越ししたトッドは、地元のミュージシャンをたくさん呼び、大勢でこのアルバムを作ったらしい。今までの作り方とは180度違う作り方だったらしい。またエルヴィス・コステロのサードアルバム「アームド・フォーセス」から「トゥ・リトル・ヒットラーズ」をカヴァーしている。なかなか意表を突いた選曲だ。

 

今まで僕が聴いた作品も良かったが、この作品も聴いていて気持ちいい。そして僕はふと思う。トッドを聴くと何故かホール&オーツを思い出す瞬間があると。つまりは「ホワイトソウルの匂い」とでも呼べばいいのだろうか。そういえばこのアルバムでもボビー・ウーマックをゲストに迎えていたな。トッドとホール&オーツはそう遠く離れていないのではないか、と思った。これでひとつスッキリした。(アップルミュージックで検索するとトッドはダリル・ホールと共演していた。さらにスッキリだ)

 

 

もうひとつ別の話題を書こうかな。「近田春夫論―近田春夫とは何なのか?―」という番組を観た。僕と近田春夫は遠いような近いような、やっぱり遠いかな?っていう距離感である。昔アルバムを1枚買った。近田春夫が関わったジューシィ・フルーツは好きだった。じゃがたらのアルバムでアケミと一緒にセッション(叫び合い)しているのを見てかっこいいと思った。彼の著作「考えるヒット」は昔愛読していた。やはり微妙な距離感だ。

 

今、彼のことを考えると、いとうせいこうを想起してしまう。あと平沢進のことも。何故か?いとうせいこうはやはり同時期にヒップホップに携わっていたから似た匂いを感じるのだろう。それに二人とも知的だ。平沢進についてはどうだろう。まず、顔が似ている。二人ともロックっぽくない顔をしている。あとは番組で流れていた曲が平沢チックな曲もあったということも関係あるかな。3人に言えることはみんな東京な感じがするということだ。田舎者の僕が言うのも何だが、3人とも粋な感じがする。

 

番組の話に戻ろう。この番組は小泉今日子近田春夫に50の質問をぶつけるというのがメインだった。その質問の中で印象に残ったものを挙げてみよう。

 

「50年後の音楽を予想してみてください」という問いに近田は「分かんないよ。だけど変わらないだろうというのは、音楽はダンスミュージックだということ。この要素はなくならないだろうと思う」

 

「10年後、したいことは?」という問いに「今のこの状態(コロナとかいろいろ)を例えばもう亡くなった人たちは知らないわけじゃない?」と近田が言うと、キョンキョンは「内田裕也さんが生きてたら何て言ってたかな。キヨシローは生きてたら何て言ってたかなってこの1年一杯想像しました」と答えた。前に書いたことがあるが僕も同感である。キヨシローやミチロウが今も生きていたら何て言ってどんな活動をするんだろうってホントに思う。近田は「そういう意味でこれから先も何があるのか分からないから、長生きして世の中どうなっていくのかをこの目で見ていたい」と語った。

 

若い人たちにアドバイスを」という問いには「今まで作ってこなかったものってあると思う。俺は『絶対に発見できるはずだ』っていう気持ちを未だに持っているよ」と答える。キョンキョンは「これにこれを組み合わせて新しいものが(生まれるように思います)」と言ったら近田は、「絶対組み合わせですよ。だって要素は出尽くしてるけど、組み合わせは無限だからね。それはすごく重要なことだと思う」と答えた。僕にとってはこの答えが一番心に残った。

 

 

心臓は未だバクバクしているが、日曜日も終わろうとしている。今週の金曜日からは新しい年度が始まる。