hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

アナーキー・イン・ザ・U.K.再び&「デッド・ゾーン」

やはり3連休初日である。午前2時に目が覚めた。

 

昨日の記事に「アナーキー・イン・ザ・U.K.」のここが上手く弾けない、困ったものだと書いたら、すぐにJUNさんからコメントが来た。

 

JUNさん曰く

 

「んん?
これ、譜面の青囲みのところ、譜面通り3本指で弾こうとしてます?
ティーブジョーンズはもっと簡単な押さえ方してますよ。3弦と4弦、人差し指と中指だけ。間違いありません。
何故なら、、、
なんと、本人がこのギターの弾きかたを指南している動画があるんですよ!!
https://www.youtube.com/watch?v=PDN3tAb-vbY
これの 3:00~ 
その後ソロも弾いてます。このソロ最初はかっこよいんだけど最後が腰砕けでヘンテコなんですよね。
しかし、なんて便利なんだyoutube。」

 

 

 

 

なんですと!?と思い早速YouTubeで確認だ。

 

確かに確かに。3限と4弦を人差し指と中指で弾いている。しかもこの動画は2分52秒くらいのところで「この動画で一番観られているところ」なんて表示が出ていて実に分かりやすい。いやあ、便利だなあ。

 

早速弾いてみるとホントだ。習ったのより弾きやすい。最初は543弦くらい弾いて、問題の箇所は34弦を意識して弾けば「アナーキー・イン・ザ・U.K.」に聞こえるかもしれないぞ。

 

それにしても、パンク、侮れないな、難しいよと思っていたのが一晩で解決した。ありがとうJUNさん、ありがとうスティーヴ・ジョーンズ。これで練習してみるよ。

 

トホホ日記はひとまず終わろう。あとは練習あるのみだ。

 

 

 

 

ここからは「デッド・ゾーン」の話だ。「デッド・ゾーン」とは、スティーヴン・キングが1979年に発表した長編小説である。キングは僕が働くようになってから読み始めた作家である。最初は「ペット・セメタリ―」だった。その当時でもガンガン作品を発表していたので、こちらもガンガン読んでは新しい作品を買い求めていた。名作の誉れ高い「シャイニング」も何番目かに読んだ(随分前に記事を書いた)。それで何番目かに読んだのが「デッド・ゾーン」というわけだ。

 

hanami1294.hatenablog.com

 

交通事故に遭遇した高校教師(当結婚寸前だった)のジョン・スミス(ジョニーと呼ばれている)が約5年の昏睡状態から復活した。そしたら脳の一部がどうにかなっていて、相手に触ると、その人の秘密や未来が見える能力を持ってしまった。この「持ってしまった」のが厄介で、超能力者モノにお決まりの悲しい話になっていく。事件を解決したり、教え子の未来を予見して助けたりするが、その度ごとに新聞記者に騒がれたり、気味悪がられたりする。絶望しかないジョニーは最後に次期大統領候補の暗殺を企てる。

 

もう何十年も読んでいないし、これからも多分読まないだろうが、いつまでも僕の心の中に残っている名作である。いっこ印象に残っている場面だけ書いておこう。

 

世間の目から逃れたいジョニーに救いの手を差し伸べた金持ちがいた。その人の子どもが識字障害でこれを何とかしてくれと家庭教師を頼まれるジョニー。もともと高校教師だったのでお手の物だ。そろそろジョニーにも心を開いてくれたかなと思った頃、彼は一つの試みをする。いつもの音読&読解練習をしている時に、本の話とは関係のない質問を挟み込むのだ。それには気軽に答えられる少年。しかし、本の内容についての質問になると途端にしどろもどろになる。ジョニーは根気強くもう一度試みる。学校の友達について質問する。気軽に答える少年。タイミングを見てさり気なく物語の質問を挟み込む。するとさっきまでの質問と同様に気軽に答える少年。少年は自分自身に驚いている。「あんた、どんなマジックを使ったんだい?」とジョニーに尋ねる。ジョニーは「何もしてないよ。ただこんがらがった紐を解いただけだよ」と言う。少年はそれでもジョニーのお陰だと言い感謝の言葉を述べる。

 

この時のジョニーの心境が当時(講師という立場だが)教職に就いていた僕の心に鋭く刺さった。何とかするアイディアはある。問題はそれをいつどのように決行するかだ。そして今日と決めた時のジョニー、さり気なくを装いつつも心の中はドキドキしているジョニー、上手くいった時の心の中での快哉、といったものが自分の仕事とリンクして読んでいてスリリングな気分になったものだ。ここだけは繰り返し読んだな。

 

そんな「デッド・ゾーン」であるが、映画化もされている。1983年にデヴィッド・クローネンバーグが監督したこの映画も僕は観た。ジョニーを演じるのはクリストファー・ウォ―ケン。これが最高にかっこよかった。覚醒後のジョニーが抱いていた不幸感というか絶望感を見事に演じていたと記憶していた。だからずっと衛星放送かなんかで放映されないか待っていたんだけども、いつまで経っても放映されない。僕の心の片隅でずっと「もう1回観たいぞ」という気持ちが消えなかった。

 

それがどうだ。今では瞬間で観ることができる環境になっていることに遅まきながら気がついた。アマゾンプライムで「デッド・ゾーン」と検索し、見つけたらレンタル料金を払う算段をし、数秒後には観ることができる。怖ろしい世の中になったものだ。繰り返すが今頃気づく僕もどうかしている。

 

 

とにもかくにも久しぶりに映画を観た。106分という短い時間だったのも幸いだった。40年近く前のクリストファー・ウォ―ケンは今見てもかっこよかった。映画自体の出来は「・・・」なので観ることはお薦めできない。だってさっき書いた家庭教師のところだってすぐに打ち解けて仲良くなっちゃってるんだもん。事件だってあっという間に解決しちゃうしね。一つ一つのエピソードの描き方が雑である。でもこの作品がデヴィッド・クローネンバーグ出世作になったらしい。後に「ザ・フライ」の製作費もこの映画のお陰で出たという話だ(「ザ・フライ」も僕の好きな映画だ。近々観る予定)。

 

あ、「デッド・ゾーン」はアメリカドラマにもなっているみたいだ。そちらは観ていない。

 

 

今日のメニューは「八宝菜」「磯香和え」「さんまの筒煮(っていうのかな?)」だ。僕としてはよく頑張ったが、惜しいかな味が少し濃いめになってしまった。