hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

フルートを持った一本足男(←狂気あり)

昔々、YouTubeがなかった頃(DVDはあった)、NHK-BSで洋楽のライヴ番組が放映されていた。僕の実家は衛星放送と契約していたので、目ぼしいのを見つけると父に頼んで録画してもらっていた。「もしもし、俺やけど。木曜日のNHK-BSの夜10時。マーヴィン・ゲイって書いてあると思うんやけど」「マーヴィン・ゲイ?おう、分かった」。これだけの会話でたくさん録画してもらった。僕が実家に行くのは数か月に一度だったので、いつも3,4枚はDVDがたまっていた。思い出すところでは、トッド・ラングレン、ロリー・ギャラガー、(再結成した時の)ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、マドンナ、マイケル・ジャクソンジェスロ・タル等だ。

 

今日のタイトル「フルートを持った一本足男」は、イアン・アンダーソンのことである。ジェスロ・タルのリーダーであり、ヴォーカル&フルートを担当。当時(というか今もか)フルートをフィーチャーしたロックバンドなんてなかったから、相当斬新だったと思われる。父が録ってくれた番組の中にジェスロ・タルが含まれていたことは、勿論僕がお願いしたからだが、そんなにマークしていたっけ?きっと何でも聴いてみたい時期だったのだろう。

 

DVDを入手してから大分経ってから観ることになったが、自分が勝手に持っていた印象とは違うライヴだった。もっと大袈裟でプログレだと思っていたのだが、誤解を恐れず書くと牧歌的なライヴだったと記憶している。残念ながら今そのDVDは紛失してしまったから確かめる術はない。記憶に残っていることと言えば、ベースの人が曲によってハーモニカも(ベースを弾きながら)吹いていたこと、ブリティッシュトラッドっぽい感じがする曲調に「これはいい」と思ったことくらいだ。とはいえ今はアップルミュージックがある。片っ端から探していけば何か思い出すことがあるかもしれない。

 

っていうんで1970年代初頭のアルバムを見繕って(ジェスロ・タルは当時マメにアルバムをリリースしていた)聴いてみたのが9月上旬だったかな。

 

その結果4枚のアルバムの内の数曲を取り込むことになった。その作品は1975年、76年、77年、78年に発表されていた。やはりDVDはこの時期に行われたライヴだったのだろう。僕が気に入ったのは75年発表の「Minstrel in the Gallery」というアルバムだ。2曲目の「Cold Wind To Valhalla」はフェアポート・コンヴェンションなんかを思い出してしまう。なお、このような曲調はこの時期だけだったと思われる(多分。ごめん、全部は聴けなかったんだ)。


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フルートは聴こえてくるが、これじゃあ1本足でフルートを吹きまくる狂気のイアン・アンダーソンの様子が分からない。いや、知性溢れる狂気、とでも言えばいいのだろうか。とにかく目力が凄い。もしかしたらクセになる人がいるかもしれない。ジェスロ・タルは2022年の今も活動をしている。1960年代後半からコンスタントに作品を発表し続け、(途中ちょっと中断したが)今も活動しているバンドがここにもいた。

 

 

 

 

統一教会のことを書いてみよう。と言っても政治家がどうとか被害者がどうとか教団が是か非かという話ではない。テレビ放送の有り様についてである。

 

昨日木曜日の「ミヤネ屋」で「«統一教会»改革表明会見」というのが放送された。ちょうどこの番組の放送時間に合わせて会見が開かれたようだ。そこで世界平和統一家庭連合の教会改革推進本部の勅使河原秀行本部長と顧問弁護士の福本修也氏の2人が会見したわけだが、ヤフーニュースでこの会見の模様(「ミヤネ屋」での放送)が臨場感があってよかったと評価されていた。鈴木エイト氏と有田芳生氏のツッコミ方が絶妙だったらしいので早速観てみた。(←「ミヤネ屋」は何だかんだ言って毎日録画している。ほとんど観ていないけど)

 

なるほど。これは面白いし、新機軸だ。思えば、8月10日の田中富弘会長の会見では鈴木エイト氏がいちいち田中会長の発言にツッコミを入れていた。それはいいのだが、田中氏の発言と鈴木氏の発言が被る時もあってちょっともったいないな、と思っていたがその点が見事に改善されていた。

 

画面は勿論会見を中心に映されている。その下の左右に鈴木氏と有田氏が映し出されている。そして、勅使河原氏の発言に「???」と思ったらすかさず「異議あり!」というカードを提示する形式になっていた。そして、しばらくすると何が異議ありなのかを両氏がメモかなんかしてスタッフに伝えて、簡単なテロップで表示する(後半、テロップがなくなったのでもったいなかった)方式だった。これは観ていてなかなか分かりやすかった。こんなのって今までなかったよな。そして「ミヤネ屋」はそんないいことを思いついたのだから、次の日に勿論フル活用する。

 

鈴木氏が「異議あり!」のカードを出した回数は実に36回。それを鈴木氏と共に詳しく解説したのが今日というわけだ。勅使河原氏に「左翼弁護士」扱いされた紀藤弁護士も出演していた。言ってることの真偽とかそういうのは横に置いといて、久しぶりにテレビの可能性を感じたよ。「ミヤネ屋」は旧統一教会から敵視されているし、8月の会見での放送後もこのような形で会見が開かれることを想定して、どうやって放送すればいいのかを模索したのだろう。ちょっとアナログチックなところも僕の好みだ。

 

ちょっとしたことかもしれないが、こういう改善が見られたことは素直に嬉しく思った。

 

それにしても鈴木エイト氏は日に日にスタイリッシュになっていくな。「サンジャポ」でも太田光に指摘されていたけれど。でも相変わらず紋切り型で少々訳知り顔っぽいコメントの仕方は改善していった方がもっと好感度は上がるぞ。頑張れ、応援してるから。

 

 

そういえば、昔の記事(昨年の今日の記事)を読んだら、聞こえてきた言葉を頭の中でパタパタとキーを叩く、これってどうなんだろう?って書いてあった。これはつい最近も書いたことである。こんなことはこれから何度も起こりそうだ。怖い怖い。