hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その2 ~スマホ、あるいは賃貸マンションの巻~

ふと今の音楽の聴き方について考えてしまった。一体このブログで何回アップルミュージックって書いただろう?それくらい僕は、自分が聴く99%以上の音楽をiPhoneとアップルミュージックに託している。しかし自分のものだと思っていたが、実はそうではないのだ。もしiPhoneを紛失したらその瞬間から僕の音楽生活は次のiPhoneを入手するまでストップすることになる。パソコンに入れてあるiTunesで聴けばいいじゃないかと言われそうだが、そもそもパソコンで音楽を聴く環境にはなっていない。自分の聴く音楽を自分の手で触って確かめることができないくらいあやふやな状況だということに改めて思い至った。

 

こんな考えを進めていくと、じゃあオーディオセットを整えて、アナログレコードあるいはCDを聴けばいい、ということなりそうだが、そんな話でもないような気もする。いや、そんな話になるのかな?とにかく僕は今手で触れるものを求めているような気がする。iPhoneみたいな手軽なものじゃなくて、もっと邪魔くさいものっていうか。

 

もしかしたらフィアットも関係しているのかもしれない。1週間前くらいからマニュアルモードで運転しているが、実に楽しい。いつもどこかに遠出したい気分である。ドアを開けてモーター音が聞こえてくると「今から運転するぞ」という気分になる。ああ、そういえば、謎のエンストが1回あったな。ちょっと慌てたけれど上手くエンジンはかかってくれた。幸い後ろから車は来ていなかった。あと、マニュアルモードにした途端、バックギアに入れて車庫入れする時に不吉な音がするようになった。これは早目に車屋に言っておいた方がよいと思われる。これから先のことが思いやられるが、イタリア車を買った者の宿命なのかな。でもこういう邪魔くささは嫌いじゃない。

 

改めて今更だけどアップルミュージックって何なのか検索してみよう。

 

「アップルミュージックは、アップルが開発した音楽・映像配信サービスである。ユーザーは、自分のデバイスにオンデマンドでストリーミングする音楽を選択したり、既存のプレイリストを聴いたりすることができる・・・本サービスは2015年6月8日に発表され、6月30日に開始された・・・アップルミュージックを利用するには、アップルIDが必要であり、iPhoneiCloudミュージックライブラリをオンにする必要がある。ただしダウンロードした曲にはDRMがついているため、サービス解約後は聞くことができない」

 

まず2015年に始まったことに驚いた。まだ6年しか経っていないんだ。それなのに僕は音楽生活の99%をこれに委ねているんだ。ちょっと怖くなるな。

 

次に思ったことは、月額個人980円で利用していて、サービス解約後は聞くことができないっていうことは、つまりは何だな、これは賃貸マンションみたいなものなのかな?自分の家を持っているわけじゃないというか。ストリーミング配信は賃貸マンションで、レコードやCDは持ち家っていうことなのか?僕は持ち家が欲しいと思っているのかな。それなら何となく分かる。アップルミュージックを利用している限り、僕はアップルの奴隷なんだ。アップルの言うこと聞かなきゃいけないんだ。これは何だか癪に障る。ストリーミングを調べるぞ。

 

「ストリーミングとは、インターネットに接続した状態で映像、音声データが楽しめる再生方式です。YouTubeなどの動画配信サービスや、Amazon musicなどの音楽配信アプリなどはストリーミング再生で楽しむのが基本です」

 

一応ダウンロードも確認しておくか。

 

「ダウンロードとは、プログラムやデータを、ネットワーク上のサーバーから、手元の端末(パソコンやスマホ)に転送すること。ダウンロード再生とは、事前にダウンロードした音楽や動画を、インターネットに接続しなくても視聴できる再生方法を指します。一度ダウンロードすれば、オフライン環境でも視聴ができるのでデータ通信料を使わず映像や音楽が楽しめます。もちろんWi-Fiが使えない場所でも再生できます。ダウンロード再生は、ある程度端末の空き容量が必要になるので、スマホの容量に余裕がないとダウンロードができまでん・・・」

 

インターネットに接続した状態で楽しむにしてもオフライン環境で楽しむにしても、何だか癪に障る感じがする。世の中何でもインターネットかよ、という気持ちになる。いや、まあ僕も当然のように使っているわけではあるが。そもそもネットがないと、こんな風にブログ生活を送ることができないじゃないか。うーん、複雑な気持ちになるな。僕の考え方だとダウンロードしたら、それは持ち家ということになるのか?いや、スマホが僕の持ち家ということなのか?僕は賃貸に住んでいるのに気分はすっかり自分の持ち家のつもりだったのだろうか?

 

僕の言わんとしていることはちゃんと伝わっているだろうか?もし機会があったらまた挑戦してみよう。

 

 

まあ、そういうことで、またしてもディランである。全くディランは書くネタが尽きないな。今回はJUNさんが「『モダンタイムス』は良いですよ。年寄りらしい方向に脱皮するというスタイル」とコメントしてくれたので、早速何の基本情報もなしに聴いてみる。

 

うーむ・・・これは、何だ、「ヒストリー・オブ・アメリカンルーツミュージック」なアルバムかな?一聴しただけだから何とも言えないけれど。演奏はタイト且つ余裕しゃくしゃくだし、聴いていて気持ちいいんだけど、なんかディランのアルバムを聴いている感じがあんまりしないのは何故だ?ちょっと調べてみよう。

 

2006年発表のアルバムで、前作から5年空いている。チャートアクションは素晴らしく良くて「欲望」以来30年ぶりの1位になっている。発表したのはディラン65歳の年。バックはツアーバンドが務めている。なるほどなるほど。ディランにしては珍しく10曲で1時間を超えているな。1曲の時間が長いんだな。

 

でも好きな曲はたくさんあるぞ。特に最後の2曲は好きだ。あ、でも一番気になるのはディランの声だ。七色の声を持つディランのことだから、いかようにも歌う声を変えることができるはずだけど、本作はこの声を選んだのかぁ。もし「ロックヴァージョン」な声だったら僕は狂喜しているかもしれない。しかし、この声こそがJUNさんの言う「年寄りらしい方向に脱皮する」ということなのかもしれない。

 

しばらくは本作と「インフィデル」を聴く日々が続きそうだ。「モダンタイムス」以降のアルバムも聴くことになるかもしれない。今年のベスト10にディランも入れるべきだったかもしれないな。

 

 

とまあここまでが今朝書いた文章だ。あれから「モダンタイムス」をずっと聴いているが、全曲いいですな。これは評価されるはずだわ。しかししつこいようだが、この声かあ・・・