hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

清志郎10選プラス1

先週から眠い。とにかく眠い。その日の授業が終わり、ヨガマットに横たわるとスウスウ眠ってしまうこともあった。日中にそんなことをしていても夜になって薬を飲むと眠くなってくる。それが大体20時台だ。それから寝室に行くと、すぐに眠りにつくことができる。それはありがたいんだけど、ああ~よく寝た、と思って時計を見ると、23時台だったりして、焦ることも多い(このままじゃあ秋眠日記になりそうだ)。23時に目覚めた後は、上手く眠れなくてのたうち回っている(そんな大げさなもんじゃないか)。リビングには1回行ってごぼう茶の残りを少し飲んで、煙草を1本吸ってもう一度眠りへの挑戦だ。そんな日々が2週間ほど続いている。

 

それにしても、書きたいテーマが見つかると、一刻も早くパソコンで文章化したいという気持ちが強いのは喜ばしいことだ。もうブログを書く気持ちが枯渇してしまったかと思っちゃったよ。とか言いながらテーマは相変わらずの忌野清志郎だけど。いいんだ、そんなことは。書きたければ何度でも書けばいいのだ。

 

 

昨日は清志郎を聴きたい、と思った。そして選んだのが以下の曲だ。

 

「ロックンロール・ショウ」(「BLUE」1981)

「Oh! Baby」(「OK」1983)

「ヒッピーに捧ぐ」(「the TEARS OF a CLOWN」1986)

「WATTATA(河を渡った)」(「RAZOR SHARP」1987)

「共犯者-The Accomplice」(「MARVY」1988)

「雪どけ」(「Memphis」1992)

「さんざんなめにあっても」(「abcd」1993)

「人間のクズ」(「冬の十字架」1999)

「口癖」(「秋の十字架」2000)

「JUMP」(「GOD」2005)

番外編

「激しい雨」(2006.5.14 Private Session)

 

 

「ロックンロール・ショウ」・・・高校3年生だった僕は、友達数人と放課後に教室の机と椅子を全部後ろに移動させて、この曲やAC/DCの「バック・イン・ブラック」を聴きながら踊り狂っていた。それを入り口から眺めている女子が数人いた。高3なら、本物の楽器を持ってバンドを組めばいいのに。ほうき片手にエアギターを弾いたり、ボーカリストのようにアクションをつけたりしながら歌う真似をしていた。「ロックンロール・ショウ」はそんな稚拙な僕達にぴったりの曲だった。イントロが鳴った瞬間、もう全員キヨシローやチャボになっていた。そして「ほ~らも~ういっちょう これはロックンロール・ショウ」という歌い出しから、何だろう、いやらしい言い方だけど、日本語のロックな感じがプンプン漂ってきた。今言うとしたら言葉が音楽的に聴こえた、になるかな。「オー、神様」を「オー、か、か、かみさま」と歌うところにもシビレた。

 

「Oh! Baby」・・・僕が初めて買ったRCのレコードが「OK」である。なぜ?「ロックンロール・ショウ」ではあんなにノッていたのに?そうなんです。僕は心の底で、この音楽を自分の中に取り込んでいいのか迷っていたのだ。もっと言うと、RCを聴くことはチャラチャラしていると思ったのだ。しかし、渋谷陽一の「サウンドストリート」で「OK」を聴いて、僕はレコード屋に走ってアルバムを買った。もう自分の心をごまかすのはよそうと思った。そのアルバムの中で一番女々しい歌「Oh! Baby」には参った。「Oh! Baby 僕を泣かせたいなら 夜更けに悲しい嘘をつけばいい」「Oh! Baby 僕をダメにしたいなら ある朝君がいなくなればいい それだけでいい」。こんなこと歌っているロッカーはいなかった(今思えばジョン・レノンも女々しい自分を歌ってたか)。赤裸々すぎるこの歌に僕は参った。そしてこのアルバムから胸を張ってRCのアルバムを買うことにしたのだ。

 

「ヒッピーに捧ぐ」・・・1986年。僕は大学3回生になっていた。しかし本当の意味でこの曲の良さを発見したのはもっともっと後になってからだった。アンコール(この曲はライブヴァージョンを選んだ)の1曲目になるのかな。静かな始まりからもう清志郎の言葉がすっと入ってくる。その後コウちゃんのフィルインが入り、「電車は動き出した 豚どもを乗せて 僕を乗せて」と力強く叫ぶキヨシロー。後は、再び歌詞に聴き入るばかりだ。そして最後のシャウトという名の呻き声啜り声。1970年代に起きたとてもプライベートなことを1986年になっても生々しく歌うキヨシロー。それを2021年になっても現在進行形で聴く僕。素晴らしいことである。

 

「WATTATA(河を渡った)」・・・記念すべき初ソロアルバムからの1曲。スペルはこれでいのかな?清志郎曰く「まだ詩は完成していないと思って読んでみたら完成していた」。ロンドンで一人でブロークンな英語で渡り歩いた結果、これで十分じゃんと思ったのかもしれない。そしてもう何個発明しているか分からないけど、「促音の多用」で日本語のノリがよくなるということを発見してしまった。発見したからにはとことんそれを追求するのが清志郎で、「わたった」では、思いっ切り小さい「っ」を発音している。RCのメンバーがロンドンで録音することを渋った結果、一人で行くことになった清志郎。その気持ちがこの詩に表れている、と言われたものだ。「RAZOR SHARP」には他にもいい曲がたくさんあるが、1曲聴くならこれで決まり!確かギターにスティーブ・ヒレッジが参加していたような気がする。

 

「共犯者-The Accomplice」・・・アルバム「MARVY」は確か冬に発売されたよな、と思い調べてみたら2月25日だった。この年度から僕はもう働いていた。「共犯者」を初めて聴いた時「キヨシローは警察につかまる。どうしよう」と焦ったことを思い出した。「かくまってくれるかい」と執拗に歌うキヨシローの声はそれほど切羽詰まっていた。「君の手紙を読んだ 君の考え方が書いてあった」というフレーズがかっこよかった。何となく「BLUE」の「まぼろし」という曲を連想したな。♪僕の理解者は行ってしまった もうずいぶんまえの忘れそうな事さ♪ 何でこの詩と繋がるんだろう?

 

 

                                (続く)