hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

突然やってきた

最近自分のブログと現実世界との乖離について考えてしまう。世の中には新型コロナウイルスの問題で苦しんでいる人が大勢いるし、オリンピックパラリンピック問題も相変わらずどうなんだ?という問題が山積している。そして先週の土曜日には熱海市で土石流が発生して甚大な被害を及ぼしている。

 

ところがそういった深刻な世の中とは無縁のところで僕はブログを書いている(3回位新型コロナウイルス問題についてちょろっと書いたことはあるし、1回目の緊急事態宣言の時にはブログを書くのを1か月近く控えたこともあるにはあるが)。

 

書く内容は6割音楽、2割教育、2割自分のことだ。

 

それってどうなんだろう、と考える自分と、それはそれこれはこれと区別して考えている自分がいる。

 

かつて忌野清志郎は「カバーズ」発売時、「もっといろいろなことを歌ってもいいんじゃないか」とインタビューで語っていた。今の歌い手が歌う世界は僕にはとても狭く感じてしまう。

 

きっと清志郎がブログを書いていたらもっといろいろな話題を記事にしていただろうな。しかし芯のところはブレないというか。そんな記事を書いていただろうと思う今日この頃である。これからもこんな感じで書いていくだろうと思うけれど、もう少し話題を広げたいものだ。

 

というわけで、今回突然僕のもとにやってきたのは、エリック・ジャスティン・カズだ。僕はファーストアルバムからタイトル曲「イフ・ユー・アー・ロンリー」ともう1曲をアップルミュージックから取り込んでいた。「イフ・ユー・アー・ロンリー」は一聴していい曲だと分かった。

 

何の気なしに「最近よく聴くリスト」の中にこの曲を入れた僕は、もう1曲の方もそのリストに入れてみた。そして車の中でリストをシャッフルして聴いていたら突然そのもう1曲の方(「Temptation (Took Control of Me and I Feel)」)が流れてきた。何故だか分からないがグッと心を掴まれた僕は早速家に帰り、エリック・ジャスティン・カズのファーストアルバムを全曲取り込んだ。

 

10曲31分のアルバム全体を聴いたが、久しぶりにアルバム1枚を通して聴くと気持ちの良いアーティストに出会ったな。

 

相変わらず上手く眠ることのできない僕は、深夜1時に目が覚め、(勿論一人で)これを書いているが、彼のこのアルバムはこの時間帯に小さなボリュームで聴くと心に沁みる。でも、どうしてこのアルバムに気づかなかったのだろう?あるいは何故今になって気づいたのだろう?

 

おそらくきっかけは、テデスキ・トラックス・バンドではないかと僕は睨んでいる。あのバンドを聴いて以来、リトル・フィートボニー・レイットを再聴するようになった。そして改めてその音楽の素晴らしさが今までより理解できるようになった。いや、理解ではないな。気持ちよく聴こえるようになった、だ。耳が上書きされたのだろう。だから、「Temptation (Took Control of Me and I Feel)」がひっかかってきたのだと思っている。

 

しかしエリックのピアノといい、躍動感溢れるベースといい、コーラスやストリングスといい素晴らしいですなあ。その音の上にエリックの訥々といえば聞こえはいいが、何となく弱気なヴォーカルがのっかるとこんなマジックが生まれるんだ。

 

ここまで自力で書いてきたが、ちらちら調べてみると、ボニー・レイットが参加していること、彼女のデビューアルバムに収録されている「ラブ・ハズ・ノー・プライド」(僕のフェバリット)がエリックの作品だということが分かった。いやあ、繋がったな。