hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「じょうぶな頭とかしこい体になるために」再び

4,5,6年ともに1学期の学習内容が終わったので今週は何をしようか?と悩んでいたが、5年生と6年生は、昨年度6年生でやった五味太郎の本(じょうぶな頭とかしこい体になるために)を使っての授業をすることにした。

 

勉強ができる、またはテストの点数がいい=「頭がいい」という狭いイメージを打破しようとした企画だったのだが、今日の子ども達(6年生)は一生懸命考えていた。

 

まず、「頭がいいってどういうこと」かを問うと、たくさんの児童が挙手し、いろいろな意見を話していた(「努力できること」とか「知識を応用できる」とかね)ことが印象に残った。みんなそれぞれに「頭がいい」とはどういうことかイメージしているんだな、と思った。

 

ただ単にテストの点数がいいなどではないんだ、と確認し合ったあと、「□頭と□体になるために」と書き、□にどんな言葉が入るか聞くと、これもいろいろな意見が出てきた(「やわらかい頭とやわらかい体」とかね)。

 

そして「実は五味太郎と言う人がね・・・」と本の紹介をした。本を見せて周った時はみんな身を乗り出してみて「あ、逆だ!」とか言うなど思いのほか反応があってホッとした。

 

そして前書きと本で取り扱ったテーマの一部を紹介したプリントした紙を配り、僕が読んだ。2枚目のプリントは、「それではトレーニングを始めましょう」と書いて2つのテーマについて自分の考えを書いてもらった。そのうちのひとつが「何をしたいのか自分でよく分からないんだ」だった。

 

これはちょっと失敗した。僕は(将来)何をしたいのかを問うたつもりだったが、子ども達の中には「今日何をしたいか分からない」ととらえた子もいたのだ。注釈を入れればよかった。失敗しちゃった。

 

でも、子ども達は15分ほど2つのテーマについて真剣に考え、文章を綴っていた。よかった。1学期でもいけるんだ、と思った。その後書けた子ども達にはお互いに交流させた。

 

子ども達が書いた文章の一部を紹介しよう。

 

~自分で何をしたいのか分からないときは誰にでもあると思います。でもそこで、考えて自己決定することが大切だと思いました。何をしたいのか分からなくて、そこで何もしないのではなく、少しでもいいからやってみることが大切だと思いました。~

 

~早いうちにやりたいことを決めなくてもこれから見つかると思うから、そんなことで悩まない方がいいと思います。無理矢理決めても良くないと思うからです。~

 

~私は何かをやってみることが大切だと思います。やってみたら楽しかったり面白かったりします。楽しくなかったら別のことをしてみたりして、自分の楽しいことを見つければいいと思います。挑戦しないと何も始まりません。なので、いろんなことに挑戦することが大切だな、と思います。~

 

~僕も経験あります。それすごく分かります。でも何をしたいか分からない=何でもできてしまうからだと思う。でもその中でも自分の好きなことを選んだ。とことん悩むこともあると思うが、何も考えずに生活していれば自分が好きなことは見つかる!~

 

~自分の心でも何をしたいのか分からないのだったら、したいことリストを書く。そしてそれも書けなくなったら、したいことリストを書くという「したいこと」が見つかる。~

 

~私も分からないことがよくあるけど、違う人の意見を聞いてそれに共感したら、自分はそれがしたいんだと思う。分からないんだったら、ぼーっとしてればいいから、頑張って見つけなくてもいいと思っている。無理してやりたくもないことをやるのは嫌だから。ちゃんとしたいならして、したくないならしないを意識している。~

 

~僕はその気持ちが分かります。でも僕は少しでもやりたいと思ったらとりあえずやってみたらいいと思う。だって自分が何をしたいかなんて、人に教えてもらえないから、自分で探すしかないから、とりあえず何でもやってみた方が僕はいいと思う。~

 

 

うんうん、なるほどなー。みんな自分なりに考えていて素敵だ。いきなりやったにしては上出来かもしれないな。

 

明日はどうしようかな。