ムーンライダーズとの付き合いは長いようで案外短かった。
最初はの出会いは・・・
「カメラ=万年筆」(1980)
レコードを買ったのか借りたのかは定かではない。しかし高校2年生だった僕はかなりのめり込んで聴いていた。ムーンライダーズ史上としては、前作「モダーン・ミュージック」(1979)に引き続いてニュー・ウェイブ路線を突き進んでいる。僕は3曲目の「無防備都市」が大好きでよくリピートして聴いていた(ベースがかっこいい)。今聴いてもいい。大変いい。このアルバムは僕にとっては曲をとばしたり省いたりせず1枚のアルバムとして聴く貴重な1枚となっている。
次は・・・
「Istanbul mambo」(1977)
大学時代にバンドリーダーから借りた。バンドリーダーからはたくさんのレコードを借りた。だって「〇〇持ってます?」と尋ねると、「これとこれとこれなら持ってるよ。」って答えるんだもん。これは、僕が聴いた音楽史上最大のシティ・ポップ風のサウンドだった。だから最初は馴染まなかったが、2曲目の弦の奇妙な響きや、B面の異国情緒溢れる曲は大変楽しむことができたし、結構愛聴していた。
次の3枚もバンドリーダーから借りた
「青空百景」(1982)
「ANIMAL INDEX」(1985)
「DON’T TRUST OVER THIRTY」(1986)
これもよく聴いたな。特に「青空百景」の「くれない埠頭」は大名曲だ。すぐには名曲と気づかない僕もこれには気づいた。「ANIMAL INDEX」は何故か一人寂しく家にいる時に聴いていたように思う。「悲しいしらせ」「イヌにインタビュー」「Frou Frou」「僕は走って灰になる」等をよく聴いた。残念ながら「DON’T TRUST OVER THIRTY」からは、決まった曲しか聞かなくなった(「9月の海はクラゲの海」「DON’T TRUST OVER THIRTY」「ボクハナク」)。
次からはCD時代に入る。自分で買った。
「最後の晩餐」(1991)
「AOR」(1992)
残念ながらあまり聴くことはなかった。それよりもベーシストの鈴木博文のソロアルバム(1~3枚目)を熱心に聴くことになる。
ムーンライダーズのアルバムを聴いていたのは約10年間、よく聴いたのは5枚だったのか。
「火の玉ボーイ」や「マニア・マニエラ」等有名なアルバムもあるが、僕には今一つピンとこなかった。
でも今聴くといいものがたくさんありそうだからちょっと手を出してみようかな。