ブルー・ハーブを聴くと思い出す

音楽は、その時の記憶を鮮明に(無理矢理にでも)思い起こさせる。

 

スマホのプレイリストを整理している時に魔が差してブルー・ハーブを聴いてしまった。その途端、僕は昨年休んでいた頃(特に夏から秋にかけて)のことを強烈に思い出した。聴いたのが家だったから尚更だ。あの時は殆ど家にいた。朝はウォーキングと筋トレ、午後はひたすらブルー・ハーブ、ニック・ケイヴパティ・スミスを聴きながら文章を書いていた。ブルー・ハーブのBOSSのラップは、僕の心の中に「入って来る」。それを聴くとウォーキングしていた時の暑さや、家事をしている時の事、パソコンに向かっている時の気持ちなどがブワーっと蘇ってくる。だからブルー・ハーブを聴くときには気をつけていたんだけど。お盆でまた毎日1回はブルー・ハーブを聴くようになった。

 

特に「路上」という曲はキツイ。歌詞はこんな内容の話だ。

 

舞台はカトマンズ。「俺」は「決して目立つな。カルマにはくれぐれも見つかるな」と言われ続け育つ。「俺」の相棒はラム。スキーの一派に入り、麻薬を売りさばいている。しかし全然生活は変わらない。この5年間薬を売り捌くためにもう何万回この通りを往復しているか分からない。そこで名案が浮かんだ。スキーの金庫の金を盗めばいい。スキーが旅行へ行っている間に。しかしスキーの女にばれ、「俺」は女を殺した。スキーのジャケットを着てスキーのジャガーで相棒のラムとひたすら逃げる。カルマはついに振り切ったかに見えた。しかしカルマ特別委員会は追いかけてくる。そして警官に職質される。「お前スキーじゃないか?」逃げる俺に警官は発砲する。「俺」はカルマから逃げきれなかった・・・

 

この短編小説のようなラップを飽きもせずに繰り返し聴いていた。内容は分かりきっているのに。この曲は僕にとってあの時の記憶を一気に蘇らせる最高で最低の曲だ。

 

この曲の後、ニール・ヤングの「デッド・マン」を聴くとさらにいいよ。あ、それから「デッド・マン」を流しながら「雨にも負けず」を歌った映像はかっこよかった(YouTubeで観られるよ)。

 

僕が聴くラップ・ミュージックは、ブルー・ハーブ、Shin02、エミネムの3人だ。