hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

忌野清志郎「EPLP」はかなりいい

(多分続く)と書いたので何か書かなければ…。

 

そうだなぁ。今のアーティスト達は大変だろうなぁと思うことがある。なぜかというと、リスナーである僕(達)は、最初の30秒ほどでその曲を購入するかどうかを決めているからだ。そんなことをしているのは僕だけかな?僕が発売されたアルバムの曲を全部購入することはほとんどない。ということは、1曲目から耳を鬼のように傾け曲をチェックすることになる。その辺は、曲を配信しているアーティスト達も当然承知だろうと思うから、曲の最初からガツンとやらなければいけない。ちんたらちんたらキーボードを鳴らしている曲は購入しない可能性が高いわけだ。

 

もしこれが事実ならどうなのかな?僕達リスナーがアーティスト達の作曲やアレンジに介入していることになるのかな?

 

っていう話でした。

 

 

さあ。ここからはキヨシローだ。

 

「いけないルージュマジック」(1982)から「激しい雨」(2006)までのシングルA面B面?をコンパイルした忌野清志郎のアルバム「EPLP」は、かなりいい。なんといっても彼のソロ活動が最初から最後まで網羅されているから、その全貌が分かる。僕は清志郎に「ロックンロールバンドのヴォーカリスト」「時に過激な言動をするアジテーター」を求めがちだったのだが、このアルバムにはその面影はほとんどない。あるのは「愛を歌わせたら日本一のロッカー」の姿だ。

 

特に中期のR&B路線3連発の「君だけにわかる言葉」「ダーリン」(1995.11.1)「Good Lovin’」「マイティー・マイ・ラブ」(1996.1.31)「世界中の人に自慢したいよ」「マーマレード・ソング」(1996.4.24)や後期の「仕草」「雑踏」「旅行」(2005.12.7)はいいな。今こんな形で聴いてそのよさがやっと分かった。「おいおいAORかよ。」と思わせるサウンドもあるがそんなの清志郎には関係ない。軽々とすいすいと歌っている。

 

これはシャッフルせずに、最初から最後まで曲順通りに一気に聴きたい。休日の朝、コーヒーを飲みながら、そして文章を書きながら聴くとかなり気持ちいいと思われる。3時間44分あるけど。

(歴史的に間違いがあった場合はご容赦ください)

 

おっと忘れていた。僕にとっての清志郎ラブソングのベストは「雪どけ」だ。

 

そしてやっぱり、EPLP最後を飾る「激しい雨」(2006.5.14)は泣けるな。「RCサクセションが聞こえるRCサクセションが流れてる」と延々歌う清志郎の歌声は…言葉にはできない。