hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

花田裕之はかっこいい

もう1回書こう。花田裕之はかっこいい。ヴィジュアル面でもそうだが、ロックする姿勢が何よりかっこいい。

 

花田裕之は、元ルースターズのメンバーで、現在はソロで活動している。

 

初めに彼のかっこよさに衝撃を受けたのは、ルースターズの時だった。リーダーでボーカルの大江慎也が脱退、これはもう解散だろうという時に、「俺がボーカルをやる」(ほんとに言ったかどうか分からないが)と言い、リードボーカル、ギターというメインを張ることになった時だ。ルースターズ初期のころから彼は、ギターに徹し時々カバー曲を歌っている、いわばストーンズでのキースのような立ち位置だった。それに対してリードボーカル、ギター担当の大江は圧倒的なカリスマ性でファンを魅了していた。病気を繰り返しながらも。しかし、いよいよ大江の精神も持たなくなって脱退と言う形になった。

 

グループのメインボーカル、それも圧倒的な存在の人がいなくなってもバンドを多少なりとも存在させたのは、ドアーズやバッドフィンガー、それからジョイ・ディビジョンが思い当たる。(ジョイ・ディビジョンはその後、ニュー・オーダーになり、サウンドを一新し「ブルーマンデイ」を大ヒットさせた。)

 

日本では同じような頃、じゃがたら江戸アケミのこれまた精神病でリタイヤしていた時期があったが、アケミは復活した(その後残念な死を迎えることになったけれど)。

 

カバー曲を歌っていたとはいっても、それはサイドマンとしての歌であって、決してメインになるようなものではなかった。貶しているわけではない。彼のボーカルは好きだったけれど、という話だ。

 

そんな彼は、あの時、つまり大江が脱退するとなった時、どんな心持ちだったのだろう。その時すでにオリジナルメンバーはいなくなっていた。バンドを存続させたい強い気持ちがあったのだろう。でも、である。普通やらないよな。

 

僕が感じたのは、責任、という言葉だった。ルースターズという素晴らしいバンドを無くすことなんてとてもじゃないができなかったのではないだろうか。そうなると自分が前に出てやるしか道はない。彼は大きな決心をしたのだろう。そしてその後何枚もアルバムを出して、その時の相棒であった下山淳と相談してラストアルバムを作ることにしたのであった。その時彼は責任を果たした、と感じたのだろう。

 

これはなかなかできないことだ。後にフジファブリックも同じ道を歩むことになった(よね?確か)。

 

バンドを解散しないで続けるということは、あの当時の花田のキャラでは想像もつかなかった。この出来事に花田のロック魂を感じた人は多かったはずだ。

                                  (続く)