hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記2024―⑤

今朝という今朝は「もうダメだ!」と思った。全くもって危機一髪だった。何かというと、出勤途中に追突事故を起こしそうになったのだ。何気なく交差点近くの坂を下りていたら、前の車が視界に入った。次の瞬間その車がハザードランプをつけているのに気づき、とっさにブレーキを踏んだ。

 

 

しかしブレーキが利かない。ズルズルと道路を滑っていく。道路がアイスバーン状態だということを悟った僕は恐怖に震えて思わず更にブレーキを踏み込んだ。

 

 

(体感で)前の車から1mくらい前で何とか車は止まった。セーフ。と思いながら、車を横に動かそうとしたら、またしてもズルズル滑り出した。「まずい!」と思った僕は再び車を停車させた。前にいる人(追突した人)が僕に気づいた。どうすればこの窮地を逃れることができるのだろうか。

 

 

まずは落ち着こう。そっと深呼吸をしてからバックギアを入れ、そうっと動かしてみた。大丈夫だ。バックならできる。そう思った僕はハザードランプをつけ、後ろを窺った。車がだいぶ車間を空けて停車している。こちらの異変に気づいたのだろう。しばらく停車させていたら、その車はゆっくりと僕の横を通り過ぎていった。

 

 

そうやって2,3台やり過ごした後に、思い切ってもう少しバックした。これで前の車に追突することはない。僕は恐る恐るギアをロウに入れ、アクセルを踏んだ。大丈夫だ。滑らない。そのままのゆっくりとしたスピードで追突した車、追突された車をやり過ごし、無事事なきを得た。

 

 

学校に着くまで僕の胸はドキドキしたままだった。職員室に入ると「どうやった?」と聞かれたので、ああ、やはりあちこちでスリップ事故が起きてたんだ、と思い手短かにさっきのことを話した。いよいよ冬到来である。

 

 

 

 

今日は1,2,5限が授業であとはプリント作りに勤しんでいた。そして従弟に電話し、家のローン完済の手続きをしてもらった。2時間年休を取ったが、これからもこの調子でお休みを取ることになるんだろうな。

 

 

 

 

さてと。今は少し妻のことを書き留めておきたい気分だ。なぜだか従弟と話していると、彼と仲良くしていた頃のことを思い出していた。その頃僕たちは家を建てたばかりで、従弟もその工事に関わっていた。今日書くのはその頃の僕達夫婦のことではなく、本格的に付き合い始めた頃のことだ。妻とのなれそめについては大分前にガッツリ書いたことがある。だから今から書くことも書いたことがあるかもしれない。

 

 

僕が新採の年の2学期から妻が僕の勤務校に講師としてやって来た。そして段々と仲良くなっていったのだが、3月末がやって来た。お別れの季節だ。僕たちは送別会でも仲良く話し、そして別れた。その日以来、彼女の不在が段々と僕の心を占めるようになっていった。ああ、会いたいなと思っていた。

 

 

そんな4月下旬のある日曜日である。僕は家でダラダラ過ごしていたところ、彼女から電話がかかってきたのだった。彼女の声を聞くのは送別会以来だった。

 

 

「今、近くの体育館にいるんだけど・・・。遊びに行ってもいい?」と彼女は言った。僕は「勿論」と即答した。妻はすぐに僕の家(実家)にやって来た。僕は両親には何も言っていなかったので、店にいた父親が先に戸惑いながら対応していた。僕が店に行くと母親も一緒についてきて「あらあら、こんにちは」と言いながら彼女の様子を窺っていた(ように思えた)。

 

 

彼女は「アメダ(仮)です。hanami先生にはいつもお世話になっていました」とにこやかに答えた。その時の彼女の姿は今でも鮮明に覚えている。と言っても顔(←笑顔いっぱい)と、キュロットっていうの?スカートじゃないやつを履いていたことだけだが。僕は彼女の爽やかさと久しぶりに会えた喜びで気持ちが一杯になっていた。その後すぐに家を出てドライブをしたのだが、道中のことは全然覚えていない。とにかく今日はその時の彼女の姿は今でも覚えているよっていうことを書き留めておきたかったんだ。

 

 

なんでこんなことを思い出したのだろう、今日に限って。などと考えても心当たりはない。ただ、彼女は今も帰ってくるなり「ただいまぁ」と言って明るく僕に接してくれる。そしてすぐに今日あったことを楽しそうに話し始める。僕は生返事をするだけだ。

 

 

しかし、きっと心の奥底ではあの時と一緒で喜びに満ち溢れているのだと思う。何て言うのかな、彼女が僕に全幅の信頼を寄せていることが伝わると言うか、そんな感じが毎日帰ってくるたびに感じられるのだ。僕は、こんな僕なのになぜそんなに嬉しそうな顔をして話しかけるのだ?と未だに思っている。でもさっきも書いたようにそういう風に思いながらも喜びに満ち溢れているんだろうな、きっと。

 

 

僕たちが触れ合うのは炬燵の中の足先だけである。それもちょっとぶつかったらすぐによけてしまう。別に毎日好きだとも言ってないし、抱擁もしていない。だけど、彼女は幸せそうに見える。そのことで考えることはたくさんあるが(←今までしてきた数々の悪行のこと)、今は少しでも妻が笑顔でいられるように努力しなくちゃな、と思っている。

 

 

書いてみて分かったけれど、俺、結構妻に依存しているな。妻が先に死んじゃったらきっと1年以内に元気がなくなって僕も死んじゃうかもしれない。

 

 

ちょっとのろけ話になっちゃったかな。まあいいや。今日はこれくらいにしておこう。僕が先に死んだらこのブログを読んでもらうことにしよう。(妻は僕のブログを一文も読んでいない)

 

 

 

それではこの辺で。

 

 

 

午後18時42分に緊急地震速報が入った。加賀地方は震度3だった。能登地方はどうなっているんだ?大ごとにならなければいいのだけれど。とにかく今僕たちはは大変不安定な場所に暮らしていることを改めて痛感した。