hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

早川義夫~妻を看取るということ~ あるいは「死」について

これまで僕は「死」あるいは「死への予感」のようなことについての記事を2,3回書いている。

 

もう少し詳しく書くと己の「自死」についてと「死ぬ覚悟をした人は最後に素晴らしい仕事をする」ということについてだ。

 

しかし「死」には「配偶者の死」「家族の死」もある。僕はそういうことからは徹底的に離れて暮らしてきた。妻とはそんな話はしないようにしてきた。

 

年末にこのブログの読者になってくれた人のブログを読ませてもらった。そこには自分の夫を看取るということはどういうことなのかが具体的に書かれていた。それを読んで衝撃を受けた。内容もそうだが、その人は徹底して自分のことを冷静に見て客観的に文章に表している。そんな風に書けるのは、その人自身が介護関係のお仕事に就かれていることも関係しているのかもしれない。それにしても自身の体験を書く事は苦しくて大変な作業だったと思う。心して読もうと思った。と同時に僕自身も「死」に対して正面から考えなければいけないなとも思わされた(〇〇さん、勝手に書いてすみません)。それに加えて早川義夫の本だ。妻を看取ることをメインにしたエッセイらしいと分かった僕はすぐに購入した。

 

 

僕は、妻より先に自分が死ぬと思っている。きっと世の中の男性の多くはそう思っているのではないだろうか。となると、自分が何らかの病気にかかって死ぬ、ということを考えなければいけない。〇〇さんが書いているように「エンディングノート」を書くこともいいのかもしれない。

 

また逆に(自分が思っているように)妻の死が先になるかもしれない。その時自分はどんな反応をするのだろう。どんな言葉をかけるのだろう、と思うと胸が苦しくなる。

 

また、どちらかが認知症になった場合の事も考えなければいけないだろう。お互いこういう話題は避けてきたが、これからはそうはいかないだろう。

 

 

早川義夫は、「女ともだち」の第2部で、出会いから妻が発病するまでを、そして発病してからの事を詳しく記している。乳ガン発症から抗がん剤投与、その後の手術が成功したこと、1年後に脳転移したことやそれに伴う言語障害、その後の緩和ケアについて、そして死に至るまでが克明に書かれている。

 

静代さんが亡くなった後の事は少し触れているが、やはり「自殺」を考えたようである。ここら辺は何となく気持ちは分かるような気がする。おこがましいけど。

 

しかし、僕にとって今一番身近なのは肉親の「死」あるいは「介護」だ。僕はそのことについても距離を取っている。世間的には「冷たい」「血も涙もない」と言われてもしょうがないほどの距離だ。今病気で入院しているとかではないが、近い将来必ずやって来る。その時までに僕はどうすればいいのかまだ分からない、というのが正直なところだ。

 

                                  (未完)