アルバム「スティール・ホイールズ」(1989)が出た時は、随分と音楽業界がざわついたと記憶している。ミックとキースの不仲説が最高潮に達していたからだ。しかし2人の仲は修復され、名曲「Mixed Emotions」を含むアルバムは作られた。素晴らしい内容だった。そのアルバムを引っさげて8年振りのワールドツアーが始まった。テレビで放映された映像をを観た僕は、その内容にとても満足した。そしてアンコールも終わって最後はステージ袖へ帰るだけだ、と思っていたら、ミックがみんなを呼び寄せて前に一列に並び、礼をしたのだった。とても感動的なシーンだった。
今ではよく見る光景だがあれが始まりだったんじゃないかな。
最近は別にしなくてもいいよ、あっさり帰っていいよ、と思う時もある。
全然関係ないけど、よく「〇〇さんの「『現在地』は?」と聞くインタビュアーがいるが、あの言葉は絶対THE GROOVERSの「現在地」(1992年)という歌から生まれた言葉だ。
1980~1990年代は今も息づいている。