まず、僕の病休遍歴について書いておこう。
2009:初めて精神科を受診する。何とかこの年度を終える。恩師のサカグチ先生が異動。
2010:夏休みから2学期まで病休(これが初めて)。
2011:学校を異動。初めて担任を外れ、算数の少人数担当になる。12月初めから冬休みまで病休。
2012:夏休みに病休。
2013:学校を異動。夏休みに病休。
2014:病休なし
2015:病休なし
2016:病休なし
2017:病休なし
2018:病休なし
2019:学校を異動。7月初めから12月まで病休。翌年1月から3月まで休職。
2020:病休なし
2021:7月から夏休みまで病休。
2022:7月から夏休みまで病休。
いやあ、改めてこの13年を見ると、45歳に潰れちゃってるんだ、早くに潰れちゃってるんだなぁ、とか自分が感じているよりかは病休が少ないな、とか思っちゃった。学校の数でいうと、この間に4校異動している。
特に印象に残っているのは2011年から2012年までの2年間しかいなかった学校である。あの時は異常だったな。教頭によく噛みついていた。妻も泣いていたし(教頭に酷いことを言われた。「旦那さん、家でもあんな調子?」って)、教頭を呪っていたな。その教頭は他にも問題ありありだったが異動させるわけにはいかなかったので、僕が異動になったのだろう。僕のことをとても心配してくれた校長だった。髪をオレンジに染めたのも2011年だ。僕は55㎏で腹筋バキバキだった。
そして次の学校でも異動したその年度に夏休み病休しているんだけど、その後は何と5年間も病休なしである。これは今の僕にとっては驚異的に感じる。そんな時代もあったんだ。この学校には6年間在籍している。特別支援学級の担任を4年、算数少人数を1年、生徒指導関係のポストを1年務めた。この6年間でブクブク太った。
2019年が最長の休みだった。病休を通り越して、引き続いて翌年休職までしちゃっている。休職する時は、教委の人も家に来ちゃって大変だった。それにしても教頭と教務には随分といじめられたもんだ。でも、不思議と教職を辞めようだなんて一回も思わなかったな。12月にこのブログを立ち上げた。なかなか感慨深い。
2020年の「病休なし」は、コロナの影響大だ。4月5月は休校だ何だで自宅で仕事(まあ、してなかったけど)をする日が増え、その代わり夏休みはなかった。それに僕より苦しんでいる人がいて、その相談相手にもなっていて休むという発想はなかった。相変わらず教務にはつらく当たられていたけれど。あんな風に誰かに恐怖心や怒りを持ったことはなかった。今もその時のことを思い返すとふつふつと怒りの感情が湧き起こる。
そして2021年2022年と7月上旬から8月いっぱいまで休ませてもらうようになった。このおかげで何とか生きながらえている状態だ。
2014年から2018年の5年間は病休しなかったと書いたが、これにはわけがある。今日はそれについて書いてみたい。
2010年から4年連続で病休をとっていた僕はすっかり弱気になっていた。2011年4月、「また今年も病休かぁ。いやだなあ」と思っていた。しかしそうはならなかった。それはこの年にナカタ先生(仮名)が赴任したからだ。
ここまでが朝書いたものである。しかし路線変更だ(いつものことだ)。書きたいことがあるのだ。何故今日までこれを書かなかったのか不思議なくらいだ。
もったいぶるのはこれくらいにして書いちゃうよ。それはヒャダインである。彼がどんなに素晴らしいかをあと800字くらいで力説したい。
僕がヒャダインのことを初めて知ったのは「関ジャム完全燃show」という音楽蘊蓄番組でだ。彼はよくゲストとして出演し、蘊蓄を語っていた。その時は「ふうん」くらいに思っていた。僕は彼のことをプロデューサー、作詞作曲家くらいに認識していたが、調べてみると実に幅広い活動をしていることが分かった。
まあ、彼のプロフィールはこれくらいにしておいて、僕は彼の何に感動しているか、だ。それは「歴史にドキリ」である。こんなこと言われても「??」の人がほとんどであろう。これはNHKが放送している6年社会科の番組である。2012年から放送されているらしい。この番組を単元の学習が終わるとは児童に見せていたのだ。
「ここは、中村獅童歴史研究所。胸がドキリとするような歴史を研究するため、彼は歴史上の偉人に変身している」
つまり歌舞伎役者の中村獅童が、小学6年社会の教科書に掲載されている歴史上の偉人に扮し、歌って踊って楽しく日本史を学べる、大変優れた番組なのだ。彼は卑弥呼になったり、平清盛になったり、伊藤博文になったりして番組を進行させるのだ。その音楽を担当しているがヒャダイン(前山田健一名義)なのだ。
番組の最後の方で学習したことのまとめとしてヒャダイン作詞作曲の歌(歴史ソングと名付けたい)を中村獅童が歌って踊るのだ。
まずタイトルが秀逸である。源頼朝は「ご恩 そして 奉公」、豊臣秀吉は「関白宣言(秀吉流)」、杉田玄白は「学問は止まらない」って感じである。お気づきの方もいると思うが、「関白宣言(秀吉流)」はさだまさし、「学問は止まらない」はCCBが元ネタである。
歌詞はちゃんと学習内容を踏まえている、曲は過去の名曲のオマージュとして響いてくる。そしてダンスも素晴らしい。子ども達はいつもここに来ると(歌になると)、俄然集中力が高まる。これってすごいことだよ。過去の名曲を知らない子ども達をも巻き込む力、っていうの?それは並大抵の力では不可能だ。この番組以外の動画を見せても「ふうん」だけで終わってるもん。
そしてついには明治維新の学習になる。西郷隆盛、木戸孝允の登場である。曲は「TOU-BAKU」。これは実際に聴いてみてだれのオマージュか当ててもらいたいな。すぐに分かるよ。
「歴史にドキリ」は絶対に大人も見るべき優れた番組であると断言できる。
ちょっとは見たくなりましたか?というわけで2日続けてタイトルに偽りあり、でした。ナカタ先生については、また後日書く機会が来ると思う。
それじゃあ、おやすみ!