hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

青春時代に聴いた一発屋たち

きっかけは「M」である。なぜかMの「ポップ・ミューヂック」(1979)が聴きたくなり探してみたが、アップルミュージックにはない。えっ?ないの?と思って検索してみると「ロビン・スコット」という人が「M」だったらしいので、こちらを検索すると出てきて、無事聴くことができた。「ポップ・ミューヂック」は今聴いてもいい。

 


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でも、当時はキワモノ扱いされていたように記憶している。ワイドショーにも取り上げられていたような気がする。ちょっとコミカルな曲調が取り上げられる原因だったのだろうか。でも今聴くと知的な匂いがするよ。1979年当時は、このテクノっぽさが珍しかったのだろうか。

 

となると・・・・と連鎖的にいろいろ聴きたくなったぞ。列挙してみよう。

 

バグルス・・・「ラジオ・スターの悲劇」(1979)

・トーマス・ドルビー・・・「彼女はサイエンス」(1982)

ティアーズ・フォー・フィアーズ・・・「シャウト」(1985)

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド・・・「リラックス」(1983)

カルチャー・クラブ・・・「カーマは気まぐれ」(1983)

デュラン・デュラン・・・「プラネット・アース」(1981)

デッド・オア・アライブ・・・「ユー・スピン・ミー・ラウンド」(1984

・オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク「エノラ・ゲイの悲劇」(1980)

・ウルトラヴォックス「ニュー・ヨーロピアンズ」(1981)

・チューブウェイ・アーミー「ミー,アイ・ディスコネクト・フロム・ユー」(1979)

 

 

これらのアーティストの中で一発屋と言えそうなのは、(失礼ながら)Mとバグルスだけだと思う。あとは、ヒット曲を出してもその後再び曲をヒットさせたり、ちゃんと活動したりしていた人、グループばかりである。今日はタイトルに偽りあり、だな。とにかくMから出発して「ああ、これ聴きたいな」と思った曲を書いてみたらこうなった。思いついた順なので、曲の発表年はばらばらだ。

 

今Mとバグルス一発屋だと書いたけれど、だからと言ってその曲が駄作なわけではもちろんない。「ポップ・ミューヂック」はさっきも書いたようにコミカルだが知的だし、「ラジオ・スターの悲劇」はあの(後にイエスに加入する)トレバー・ホーンバグルスにいたんだからいい曲に決まってる。それどころか「今でもイケる」曲なんじゃないかと思う。その他の人で特にトーマス・ドルビーとオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークが僕のお気に入りである。

 

これを見るとどうも僕は突然テクノっぽい音楽からブームが始まって、デッド・オア・アライブみたいなところまで行かないと気が済まないようだ。テクノ関係以外の一発屋って(一発屋じゃなくてもいいが)いないかな。

 

 

メン・アット・ワーク「フー・キャン・イット・ビー・ナウ?」(1981)

 

これはどうだろう。リック・スプリングフィールドなんて人もいたな。1980年代は「ベストヒットUSA」と「サウンドストリート」が僕の情報源だった・・・・。あー、でもメン・アット・ワークくらいしか思いつかないや。

 

結論。僕はテクノというかシンセの音が結構好きである。でもYMOにはいかないんだよなー。不思議だ。

 

 

 

 

 

さあ、懐かしい話はこれくらいにして、今の話を書こう。今YouTubeで僕が注目している人は宮台真司である。この人昔はチャラついてなかったか?と思いながらもついつい見てしまう。やはり学者は違うね。誰がどの方向から話を持って来ても、「それについてはこういうことが言えます」と分かりやすく答える。

 

今は安藤優子との対談番組を興味深く見ている。1回目は「日本の病とは?」がテーマだった。宮台によると「昔から(400年ほど)日本人はポジション取りばかりしている。で、これはこの後も変わらない」「まずはちゃんと絶望してください。そこからしか始まりません」ということだそうだ。そして昨日2回目を見た。テーマは先週の続きである。興味深いことに教育の話になった。

 

宮台曰く「生徒の評判がいい授業が質の良い授業だ、と教える側が考える、もうここで思考停止です。そしてこの先生の授業は分かりやすい、という生徒側も思考停止です。つまり教える側も教えられる側も頓馬だらけなんですよ」「アクティブ・ラーニングはやってる感を出すだけで意味はない。つまりやらせている方もやっている方も(これまた)思考停止している」とピシャリと言い切り、「パワポで上手くプレゼンできたと思っている人もそれをうんうんと聞いている人も頓馬で思考停止している」とこれまたピシャリだ。「頓馬が議論してやってる感を獲得するなんているなんてのは、単に授業の時間を消費しているだけなんですよ」。いやあ、気持ちいいっすね。やっぱり偉い人が言うと世の中がはっきり見えてきて(きたような気がして)いいな。それにしても宮台は「頓馬」「クズ」「思考停止」という言葉をよく使うな。

 

「コミュニケーションで大事なのは、受け手のクオリティ、話し手のクオリティを見極めながらどんな形式で行うか、またどんな内容を話すのかを考えなければならないということである」「今の日本は受け手も話し手も頓馬である。だから議論が深まらない」という風に僕は受け取った。間違ってても別にいいや。とにかく今、僕にとって宮台真司の言葉は刺激的だ。

 

そうそう。宮台真司が感銘を受けたのか師事していたのか分からないが小室直樹の名前が出てきたときには懐かしかったな。世の中では評価されていない人だと思っていたが、そうではなかったんだ。いつか頭がボケてしまう前に小室直樹の著書を読んでみたいものである。

 

 

しかし思考停止ってよくよく考えると、怖い言葉だな。今の日本人はこの言葉から全員逃れられないんじゃないかなあ。

 

 

しまった!ジュリアン・コープ「ワールド・シャット・ユア・マウス」を忘れていた。