hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

400ー授業Ⅱ-③

「さあ、みんなどうしたい?」
「先生、これがかいてあるプリントが欲しいです。」
「分かったよ。」
と言って、ドット図が書いてある紙を1枚ずつ配った。
「何分ほしい?」
と聞くと、5分、10分などがでたので、
「自分達で決めなさい。30秒で。」
と言った。
子ども達はああだこうだ言いながら、30秒後に、
「5分下さい。」
と言った。それから、
「1つできたら、他のやり方でやっていいですか。」
ハジメが言ったので、逆に
「どう思う?」
と返したら、ちょっと困った顔をして、
「いいと思います。」
と答えた。そう。よく言ったぞ。ハジメ。それが自己決定だ。


「それでは始め。」
子ども達が問題を解いている間私は前にいて、何を書いているのかを確かめなかった。普段は机間支援と言って、問題を解いている子ども達の様子を見るのだが、今日は全員が問題解決の見通しを持っていたからだ。シンヤに対してだけ、問題に取り組むことができているか見ていた。さっきスズカが提示したやり方に取り組んでいた。


「はい。おしまい。鉛筆を置いて。」
「先生、もう少し時間を下さい。」
とみんなが言うので、
「いや、君達が5分って言ったんだからもう終わりだ。自分達が言ったことに責任を持ちなさい。」
と言った。


「何から話したい?」
「式を言いたいです。」
「みんなはそれでいい?それじゃ式を言って下さい。」
全員挙手だ。シンヤを指名した。
「4×4+3×3=25です。」
「他にもあります。」
「ちょっと待って。これは書いていいの?一応まだ正解かどうか分からないけど書いておくね。」
次にマナを指名した。スズカは我慢しているようだった。
「3×8+1=25です。」
「なるほど。これも書いておくよ。」
と言いながら黒板に式を書いた。
「はい、スズカさん。」
「3×7+4=25です。」
「先生、俺の式長いよ。」
とタケルが言った。
「ほう。それは楽しみだ。どうぞ。」
「1+3×2+7+5×2+1=25です。」
「確かに長いね。面白そうだな。」


「じゃあみんなに聞くね。4通りの式が出たけど、自分の書いた式じゃないものがある人。」
全員が挙手した。
「じゃあ、今からその式を解読してごらん。」
と言うと、
「えー。分からないよ。特にタケルさんの式。」
とか、
「全部分かるよ。」
とかいろいろ言い始めた。しかし、レンが、
「先生、図をください。」
と言うと、みんなも気を取り直し、僕も私も図をくださいという状態なった。黙って図を配り、みんなに確かめた。