今日のウォーキングは、5000歩を超えることができた。あと少しで6000歩、7000歩に到達する。しっかり足首と膝をケアして着実に続けていきたい。それにつけても尋常性乾癬の具合が甚だ悪い。特に背中が酷い。赤い斑点がどんどん広がっているような気がする。風呂上がりに見るとへこむので見ないようにしていたが、やはりこれからは毎日薬を塗り塗りするほかなさそうだ。
昨日チラッと書いたが、新シリーズを開幕させたいと思う。「これって結構いい作品だと思うんだけど、なんで評価されていないんだろう?」と思う作品を取り上げていきたい。
初回は、ザ・ブームタウン・ラッツである。もしかしたらバンドの名前も忘れ去られているかもしれない。じゃあ「哀愁のマンディ」は?聴いたら「ああ、これね」と思われる方もいるかもしれない。
彼らは、僕がよく取り上げる1970年代から1980年代に活躍したグループである。またU2に先駆けて活躍したアイルランド出身でもある。この時代だからまあパンク系というかニュー・ウェイヴというかそういう位置づけがされている。ヴォーカルは「バンド・エイト」の提唱者であり、「ライヴエイド」も成功させたボブ・ゲルドフだよと言ったら更に「ああ」と思われる方もいるかもしれない。
検索してみたら、割と最初の方に僕の記事が出てきて恥ずかしかった。でもそれくらい扱われていないバンドと言える。残念なことである。
その時にも書いたが、バンド名はウディ・ガスリーの自伝「ギターをとって弦をはれ」に登場するギャングの名前に由来する。
活動期間は、1977年(デビューアルバム)から1986年まで。だと思ったらアップルミュージックで新しいアルバムが紹介されていた。どうやら断続的に活動をしていたが、2013年に正式に再結成を果たし、2020年に36年ぶりのオリジナルアルバム「Citizens of Boomtown」を発表していた。昨日初めて聴いたんだけど、なかなかいい出来だったので嬉しくなった。
アルバムを紹介しておこう。
1977年:ザ・ブームタウン・ラッツ
1978年:トニック・フォー・ザ・トゥループス
1979年:哀愁のマンディ
1981年:モンド・ボンゴ
1982年:ディープ・ラッツ
1984年:イン・ザ・ロング・グラス
2020年:Citizens of Boomtown
僕が中3だった頃に「哀愁のマンディ」がリリースされた。友達がレコードを持ってきて「これいいぞ」と言われて聴いたのが彼らとの最初の出会いである。バンドの代表作でもある。
最初はパンク勢のひとつとして認識されていたようだが、セカンドアルバムは元気のいいパワーポップアルバムだ。何と言っても曲がいい。ほとんどが名曲だと言えよう。シングル「ラット・トラップ」も全英1位を記録した。次作のアルバム「哀愁のマンディ」も大ヒットを記録する。シングル「哀愁のマンディ」も全英1位を記録。この頃が彼らの全盛期だと思われている。
しか~し、僕はそのアルバムを推しているわけではない。次作の「モンド・ボンゴ」こそが彼らの最高傑作ではないかと思っているのだ。しかし、昨日と同様に誰からも支持されていないっぽい。

何故、僕が「モンド・ボンゴ」を最高傑作だと言うのか?それは、「狂ったイギリス人のセンスが爆発している」からである。先ほど書いたブームタウン・ラッツのポップセンスが臨界点に達した作品だと言える。そこのところが、リスナーに伝わっていないのが残念なところである。よって今回のテーマに相応しいと思ったのだ。
しかし、1点書いておかねばならないことがある。アップルミュージックには勿論このアルバムはあるが、曲順が変わっているのだ。これはいただけない。誰が決めたのかは分からないけれど、そしてきっとこの方がいいと判断したのだろうけれど、納得がいかない。
何故なら1曲目の「mood mambo」がなかなかユニークな曲でこれまで聴いていた人たちからすれば「おっ」と思わせるからだ。「今回はこの路線でいくのかな?」と一瞬戸惑う。
A面
「mood mambo」・・・狂気度★★★いきなりパーカッションの嵐から始まる。このバンドでパーカッション?って戸惑うが、まくしたてるように歌うボブ・ゲルドフがいい。ポップさは感じられる。僕は1曲目のつかみとしてはいいと思うんだけどな。
「straight up」・・・狂気度★★☆今までのブームタウン・ラッツのポップさは十分感じられるいい曲。でもこのテンポの速さに少し「これから狂っていくよ」感が見られる。
「this is my room」・・・狂気度★★★これは「哀愁のマンディ」でも少し感じられる狂気を増幅させた曲。イントロが長くてなかなか歌に入らないがそこがいい。このまま終わるんかい?っていうギリギリのところで歌が入る。きらびやかに響くピアノがいい。狂気度はあるのにポップさも感じられる不思議な曲。
「another piece of red」・・・狂気度★★☆ピアノの旋律が美しい曲。メロディもポップで素晴らしい。ブームタウン・ラッツ王道の名曲である。逆にそこに仄かな狂気を感じる。
「go man go」・・・狂気度★★☆「これは、どっかで聴いたことあるぞ」とラッツファンなら思うだろう。そしてサビが素晴らしい。ここまでボブ・ゲルドフのヴォーカルの狂気具合は僕にとってちょうどいい按配である。後半やたらオーソドックスなサックスが入るが、この曲の狂気度は薄れない。
「under their thumb」・・・狂気度★★★この曲は、ストーンズの「アンダー・マイ・サム」を下敷きにしている。だからポップなメロディなんだけど、テンポが速く疾走感たっぷり。ボブのヴォーカルのおかげで狂気度がアップしている。
B面
「please don’t go」・・・狂気度☆☆☆A面1曲目同様パーカッシヴな響きから曲が始まる。ラッツとしてはポップ度合いが低い。低いが故に狂気度は薄い。ホントは逆なんだろうけど、ポップであればあるほどこのバンドの狂気度は上がるのだ。
「the elephants graveyard」・・・狂気度★☆☆今までのアルバムのポップさを踏襲した曲。だからいい曲だしみんな気に入ると思うんだけどもその分狂気度は薄い。
「banana republic」・・・狂気度★★★シングル曲。他にいい曲があるのに何故この曲をシングルにしたのがどうも分からない。その分からなさに★3つ。最初っから舐めてんのかって感じのカウントから入り、レゲエ?スカ?カリプソ?っぽいサウンドでバンドとしては新機軸な曲。確か政治的な歌だったはず。「哀愁のマンディ」同様、ヘヴィな歌詞をポップなメロディでコーティングしたっぽい。それでも全英3位を記録する。
「fall down」・・・狂気度★★★「another piece of red」同様、美しいピアノから始まる。ヴォーカルはボブではない。美しいメロディ、美しいピアノが★3つにしている。
「hurt hurts」・・・狂気度★★★これは素晴らしい曲。シングルにはならないかもしれないけど、ラッツ本来のポップさを突き詰めた曲。最後の最後まで味わい尽くせる。このアルバムで一番好きだなあ。
「whitehall 1212」・・・狂気度★★★最後を締めるのに相応しい曲。インストなんだけど、切迫感溢れるドラムとギターがかっこいい。こういう不穏な曲でこのアルバムは終わるのだ。ちょっと過激なベンチャーズ?って感じかな。
シークレット・トラック「cheerio」・・・★★★さっきの曲で終わるのか、と思わせといてのシークレット・トラックである。ビートルズの「ハー・マジェスティ」みたいな曲。短いが最初から最後まで素晴らしいとしか言えない。
ちょっとでもこのアルバムの様相が伝わればいいかな、と思い全曲を紹介してみた。最初に書いたように僕だけが素晴らしいと言っているような気がするアルバムである。今までのラッツファンから拒絶されてしまうかもしれないのも分かる。でもこの頃のラッツはイケイケ状態だったんだろうな。やりたいことを全部ぶち込んでいて、それをレコード会社も許容してこういう作品がリリースされたのだろう。
久しぶりに「モンド・ボンゴ」全曲をレコードで聴いちゃったよ。
まだ16時だけど、妻もいることだしワインでも飲んじゃおうかな。
それでは。