名古屋の人はゆっくりと歩く

2人で64004円。つまり1人32002円かかった旅であった。今までの讃岐うどん旅とは違い、食費に最もお金がかかった旅だった。ここからはマメな性格の妻のメモを頼りに時系列で書いてみよう。

 

 

 

9:30 チェックアウト・・・サポーターを身につけ歩く態勢を整えた僕たちは勇んでホテルを出た。通りがかりに出会ったアパホテルのハウスキーパーは海外の人で、丁寧な対応だった。

 

 

 

9:38 松坂屋の駐車場到着・・・駐車場に難儀すると予想していたので、早目に出たがスムーズに到着。昔からある市街地のデパートだけあって(駐車場は)独特のシステムだった。

 

 

 

10:15 蓬莱軒で受け付け・・・ひつまぶしの名店「蓬莱軒」が第一の目標である。10時にデパートが開くまで車内にいて、そのあと10階に上がる。店前には既に3組ほどいた。待つための椅子が100席ほどあったんじゃないかな。さすが蓬莱軒。しかし目論見通り早く入店できそうだ。受付の人が来て名前を訊かれる。11時開店の5分前に居れば席を離れてもいいといわれたので、地下にある「ハンズ」に行く。僕は初めてだったので、その品揃えの多さ、店内の広さに驚く。自分へのおみやげにがま口を購入。

 



 

11:00 入店・・・ハンズから戻ってきたら30人くらいの人が座っていた。平日はそんなに多くないはずだという僕たちの読み通りだ。受付の人は、海外からの客にもテキパキと流暢な英語で対応している。名前を呼ばれて勇んで入り口に向かった。

 

 

そしたらズラッと縦に7人ほど接客の女性が並んでいた。次から次へ客を案内できるシステムなのだろう。僕たちは、席に着いてすぐに注文をした。その日一番に注文したのは僕たちなはずである。

 

 

 

ひつまぶしを待つ間、店内を見渡す。一気に100人は座れそうだ。そしてお給仕をする人の所作が丁寧で心がこもっている。お茶が減っていると見て取るとすぐにお茶を継ぎ足してくれるし、だいぶ減ってるなと察知したら今までの茶碗を引き取り、新しいお茶を出してくれる。見ていて気持ちのいい姿だった。こういっては何だが、店員の全員が日本人だった。

 

 

 

それにしても、おしぼりが大きい。ゆったりたっぷりな気分で手を拭くことができる。もうここから他の店とは違うよな。注文の品が出てきた。妻は「ひつまぶし」、僕は「ひつまぶし一半」と「肝焼き」を注文。僕のは要するに「大盛り」のことだ。

 



ひつまぶしなので、色々な食べ方を試したが、2人の意見が一致した。出汁をかけて食べるのがサッパリとして美味しい。妻は「ご飯の量が多いな」と言っていた。確かに女性はそう感じる人も多いだろうと思った。漬物を何気なく食べたら、奈良漬けが絶品だった(これも妻と同意見)。

 

 

 

11:35・・・店を出る・・・2人で12300円(!)だった。こんな贅沢、いつぶりだ?うどんの旅だったら何十杯も食べられる。でも食べ物も勿論だが、このサービス、空間も込みでのこのお値段なのだろう。死ぬまでに食べられてよかった。それにしても海外からの客も含めた観光客なら分かるが、地元民らしき人もいた。こんな贅沢ができる人たちなのだろうか?

 

 

 

12:13 名古屋水族館到着・・・予定よりかなり早く動けている。しか~し!一番のお目当てであるベルーガのナナちゃんがいない・・・赤ちゃんを産むので観覧が制限されますというのは知っていたが、「制限」とは見られないということだったのか・・・。

 

 

 

しかし思い直してイルカが泳いでいるでっかい水槽に行く。イルカ数頭は、のんびり泳ぎ回っている。動きはおんなじ方向をグルグル回り、時折上に上がって息をしている、みたいな感じだった。それをただぼうっと見ているだけで気持ちが緩む。周りの人もそんな感じだった。

 

 

 

そうこうしているうちに13時になろうとしていた。僕たちは「そういえば・・・イルカショー始まるんじゃなかった?」「いやーマイワシの回遊もあるよ」と言い合い、5分間しか見られないマイワシの回遊を見ることにした。これは見応えがあったなー。遠足で来ている児童たちもくぎ付けだったよ。

 



そんでイルカはまだショーをしているか探しに行ったけど、よく分からなかった。途中で訓練しているイルカを見つけ、その声を聞くことができた(むっちゃ可愛かった)ので2人とも納得した。

 

 

 

大型のクジラとかの骨の標本があったりしたが、僕らは全部無視して、スイスイと歩いていたが、クラゲゾーンに妻が食いついた。「あー、これいいね~」と言う妻。僕もクラゲの動きに見とれてしまう。

 



その後、展望台に行こう(水族館&展望台&南極船を見られるチケットを買っていた)という妻に渋々付き合う。僕はこの時点でもう疲れていたのだ。エレベーターで10階まで上がり、一通り景色を見た僕は今度こそもう帰ろうと言った。何だかんだで2時間ほどいた。本当は行くはずだった船が下の写真である。

 



14:07 水族館出発・・・ここから次の目的地に向かうが、妻は名古屋高速を使うことを渋り、下道で行った。僕としては、俺の疲れと時間に金を遣ってくれと思ったが、我慢した。

 

 

 

14:52 山本屋本店「栄本町通り」店着・・・いよいよ今回の旅ラストである。水族館で歩き回った僕は味噌煮込みうどんを食べる気満々だった。しかし妻はあまりお腹が減っていなかったようだ。しかし、これで食べ納めだ。2人で味噌煮込みうどんを注文し、名古屋コーチンのネギマを注文した。「ご飯はいかがいたしますか?」と聞かれたが2人とも断った。どうやらランチタイムは、ご飯と漬物がつくらしい。漬物だけ先に持ってきてくれたが、思ったより多くて驚いた。名古屋って漬物が盛んなのかな?

 



しばらくして熱々の鍋焼きうどんみたいな感じで味噌煮込みうどんが来た。「ふたに取ってお食べください」と言われた。これはYouTubeでチェックしてたので、慌てずにふたにうどんを移して食べた。「これは・・・こし?こしにしては随分と硬いな」と思いながら食べたのだが、味噌煮込みうどんってこういう感じなの?まあ美味しいからいいんだけど。でもお腹が絶好調だったら、プラス天婦羅とかプラスかしわとかも入れて食べたら更に美味しいはずだと思った。料金は3773円。名古屋コーチンのネギマは絶品だったので納得する。

 

 

 

15:26 帰途へ・・・さあ、旅は終わった。あとは気をつけて帰るだけだ。今度こそ名古屋高速にのって帰途に着いた。と思ったら空がみるみるうちに暗くなる。そして激しい雨が降ってきた。セーフ。あと5分車に乗るのが遅れたらずぶ濡れになるところだった。激しい雨は、やがてカンカンと音を立て始めた。雹である。なんと、この名古屋に雹が降ってきたのだ。料金所で確かめると「雹ですね」と驚いていた。

 

 

 

しかし5㎞ほど走ると、雹は止み、青空が広がった。どうやら局地的なものだったらしい。でも怖かったなー。ワイパーをフル回転させて高速で走るなんて初めてのことだった。そんなこんなで、賤ケ岳SAで最後に焼き鯖寿司を買って、家に着いたのが18時30分のことであった。

 

 

 

名古屋へは3時間もあれば行けるということが分かった。あれだね、坂出市まで行くことを思えば、楽勝だったね。腰はいつの間にか治っていた。もしかしたら、水族館を歩き回ったことがよかったのかもしれない。今日も全然痛くないし、あれは何だったんだってなくらいのもんだ。

 

 

 

 

というわけで、水曜午後から木曜に2人で旅に出たが、観光客は少ないし、これからもこのスケジュールでどこかに行くのはアリだなと思った。

 

 

 

 

最後に忘れずに書いておこう。名古屋の人は、全然慌てないで歩いていた。車が待っていようが、そんなことは気にせずゆっくり歩いていた。僕は大都会だからてっきりせこせこと歩くものだとばかり思っていたが間違っていた。やはり行ってみないと分からないことはある。

 

 

 

 

 

1泊とは言え、数百㎞離れた街に泊まり、あちこち行ったことって結構なリフレッシュになるなって思った。今日は何だかフレッシュな1日だった。

 

 

 

 

それでは。