このシリーズは、数年前に「その5」くらいまで書いた記憶がある。思い出してみっか。
その1:レオン・ラッセル「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」
その2:映画「ベティ・ブルー」の曲
その3:映画「バグダッド・カフェ」の「コーリング・ユー」
その4:ボブ・マーリー「ナチュラル・ミスティック」
その5:仲井戸麗市「別人」
というわけでその6にいきたいと思う。ちわきまゆみの「シネマキネビュラ」(1986)である。僕にとってのちわきまゆみは、アルバム「Angel…We Are Beautiful」(1985)から始まった。このアルバムについては、随分前に記事にした。日曜の午前に聴くと幸せになると書いた覚えがある。

その頃のちわきは、ウィスパーヴォイスっていうの?スペイシーな声っていうの?そういうふわふわした声で歌っているんだけど、ハードな音にのってとてもいい味を出していた。その決定版が「シネマキネビュラ」だと思う。アルバムヴァージョンじゃなくって、12インチシングルで出したヴァージョンがかっこいいからちょっと聴いてみてよ。
どう?僕としては最初のギターリフでまずぶっ飛ばされる。このギターは下山淳(当時ルースターズに在籍)が弾いている。そのあと本格的にイントロが始まる。そしてギターのリフとピコピコ音にのってちわきが歌う。こういうきらびやかな音って、1980年代っぽいっていうのかな?グラムっぽいっていうのかな?どちらにせよ、今から何十年も前の音なのだが、若者にも届くと思うんだけどな。
今はどうなってるんだろうと思い検索してみたら、ソロ・デビュー40周年(現在63歳)で盛り上がっていた。何でも彼女のトリビュート盤も近々発表されるらしい。アップルミュージックには、過去の音源(アルバムもシングルも)全てが揃っていた。ついこの間まで3枚のアルバムくらいしかなかったのに素晴らしいことである。
サブスクの中でも盛り上がっている状況の中、「シネマキネビュラ」がリミックス版でリリースされていた。聴いてみっか。
僕が、ズキュンと打ちのめされたギターは消されている。代わりに小洒落た音が満載だ。うーん・・・ちわきまゆみ関連が盛り上がっているのは嬉しいけど、今だとこういう音にしちゃうんだね。でも無視されるより断然いい。ちわきの歌声は今でも支持されると判断されたのだろう。書き忘れていたが、作曲は岡野ハジメである(ラルクアンシエルとか色々なバンドのプロデュースしている)。曲の良さも評価されているのだろう。
というわけで、今日「シネマキネビュラ」を採り上げたおかげで、最近の動向を知ることができたので僕としては嬉しい。大したことは書けなかったけど、そこは許してちょうだい。
それにしても「ちわきまゆみ シネマキネビュラ歌詞」と検索したら、2番目に僕が書いた記事が出てきてビックリした。読んでみると、今日書いたことがそのまま書いてあった。YMOの記事を書いた時もおんなじことがあったけど参ったね。これからは心配だったらちゃんと過去記事を検索してから書くことにしよう。
今日も心に残った言葉があったので書き留めておこう。
KINGっていう音楽ユーチューバーが佐野元春について語っていた。「佐野元春を今の若者は聴くのか?」ということを肴に自分の分析を語っていた。
KINGさん曰く、「佐野元春はシティポップに含まれるか?」「シティポップって、気持ちいいじゃないですか?そういうのは若者は聴くと思うんですよ」「でも佐野元春は、シティポップとして大瀧詠一や山下達郎と同列に見られていないと思う」「何故かと言うと、彼の音楽を聴くと常に『お前はどうなんだ?」っていうことを突き付けられるから」
「つまり、佐野元春の音楽は自己啓発的なんですよ。内面に訴えかけているんですよ。だからポップスとは言えない」「今の若者は、この自己啓発的な面を説教臭いと感じるんじゃないか」「だって今の世の中には自己啓発で溢れているんだから音楽くらいは楽しいのを聴きたいと若者は思っているんじゃないか?」って言ってた。
話の最初にKINGさんは、佐野元春の「カフェ・ボヘミア」を素晴らしいロックアルバムだと言っていて、どれほど素晴らしいかを語っている。しかし、今の若者はそういうものを求めていないというわけだ。
この言葉は、妙に考えさせられた。最初に書いたちわきまゆみについても、リミックス版がでるのは説教臭くないということなのかもしれない。そして下山のギターは説教臭いと認定されたのかもしれない。ちょっと寂しい話ではある。
最後にストーンズ話を書いておこう。近頃色々なところでストーンズ情報が飛び交っているようだ。何でも11日に何か起きるらしい。起きるっていうことは、曲が発表されるってことだと思うんだけど、スゲーな。思えば、2021年にチャーリー・ワッツが亡くなり、2023年に「ハックニー・ダイヤモンズ」を発表した。僕からしたらついこないだのことである。それが、2026年にアルバム発表だよ。もう「ハックニー・ダイヤモンズ」で最後だと思っていたが、その時にレコーディングした曲を更にブラッシュアップした作品らしい。
もしアルバムが発表されれば、25枚目のスタジオアルバムになるんだって。そしてそのアルバムがもし1位になったら、ビートルズと並び英国音楽史上最も成功したバンドになるんだって。そんなこと言ったって今までで十分なんだけどね。とにもかくにもニューアルバムが発表されるんなら、それは喜ばしいことである。
それでは。