今季は、2回「10年に1度の警報級の雪」というニュースに騙された。そして今回。今回こそはと、気象庁やニュースキャスターが「大雪がふりますよ~」と言っている。これでもかというくらい、天気図を見せて気圧配置や積雪予想や雲・風の情報を知らせてくれる。
しかしながら今のところは、下の写真のような結果である。除雪車のピーピーという音がしているものの、「こんなもんか」と思ってしまった。

もちろん他の地域ではもっと違った様相になっているところもある。酸ヶ湯はいつも雪が降った時に映される場所のひとつだが、今年も昨日の時点で4m積もっていた。
他の人もよく言っているが、「北陸地方」というのがよくないことの一因であろうかと思われる。新潟、富山、石川、福井をひとまとめにしてはいけないのだ。僕は、石川県在住であるが、新潟と石川ではだいぶ気象状況が違う。「北陸三県」という言葉があるんだから、悪いけど新潟県は外していただきたい(でもそうすると、新潟はどこに入れればいいか問題が発生する)。
今のところ「雪のピークは2回来る」「日曜日まで続く」らしい。だから今日は降雪量は少しだが、一応雪かきはやっておく所存である。
昨日は、雪に備えて朝からビーフシチューを2鍋作った。コーヒー豆の買い置きもした。これでしばらくは引き籠ることができる。家には、本がある。ギターがある。レコードがある。そしてブログがある。何も困ることはない。大手を振って引き籠ろう。
さて。昨年12月に、遠藤ミチロウ(1950―2019)初のライヴCDが発表された。3枚組40曲、3時間37分の大作である。タイトルの「AIPA40」は、ミチロウの本拠地とも言えるライヴハウス「APIA(アピア)」をもじったもので、「AIPA」(2000)というベストアルバムも発表している(これには後日譚があって、このアルバムは僕が住んでいる市にあるスタジオで録音されたものだったのだ)。

つまり、この作品は本拠地で演奏された音源というわけである。40曲を(おそらく)時系列に並べたものであろう。ライヴでは演奏していたが、アルバムには収録されなかった曲も入っている。
このアルバムを聴くにつれ、「ミチロウはAPIAで演奏する以外は、旅から旅への生活だったんだなあ」と思わずにはいられなかった。日本津々浦々年間300本前後のライヴを行っていたわけである。そんな生活を26年間続けた。1993年から2018年までの26年である。本気で体調が悪い(胃から血を吐いてしばらく入院する、とか)時以外は、ずっとツアーをし続けたのである。

1年に1回は我が町にやって来たミチロウ。数は少ないかもしれないが、彼を待っていたファンは確実にいた。僕もその一人だった。
我が地域に初めて来た時の呼び屋(プロモーターっていうの?)とは、ミチロウを呼ぶ前から掲示板を通じて知り合っていた。1999年にいよいよ彼(イトーさんにしておこう)がミチロウを呼ぶぞって決心した時に、初めて会った。それ以来微力ながらお手伝いもしつつミチロウのライヴを見た。
それ以来毎年イトーさんは、ミチロウを呼んでいた。1年に2回呼んだ年もあったから18回以上になる。その熱量には頭を下げざるを得なかった。だってライヴハウスもたくさんあるわけではない地方都市で、場所を探し、告知をし、客を呼び、ミチロウにギャラを払うんだから。繰り返すがそれを18年間やり続けたのだ。
初めてのライヴは盛況だった。100人以上来ていた。ライヴ終了後に打ち上げをし、それに参加させてもらった。その後ミチロウは、イトーさんが予約した地元の旅館に泊まり再び歓待を受けたらしい。
しかしその後の観客数はじり貧で、平均で20人、いやもっと少なかったかもしれない。それでもイトーさんは、ライヴができるハコを探し、PAをしてくれる人を探し、ライヴを開催し続けた。ライヴは赤字で、イトーさんが自費を投じている状況は最後まで続いた。
そこら辺のことはハッキリとは話さなかったが、ミチロウにはかなり高額なギャラを払っていたらしい。だからと言っては何だが、イトーさんが主催するライヴでのミチロウは、より熱が入っていたように僕には思えた。
1回目の大きめの旅館からいつの間にかミチロウは、イトーさんの家に泊まるようになっていた。僕はある時イトーさんに誘われて彼の家に行くことになった。どうもまだミチロウといる時は緊張するらしい。それなら、と思い僕も遠慮せずにずかずかとお邪魔させてもらった。
イトー家のおかずを肴にミチロウとテレビを観ながら、どうでもいい話をした。聞きたいことは山ほどあったし、ミチロウは質問しても答えてくれただろう。でもテレビを観ながらリラックスして「正解は○○だね」とか言っちゃってるミチロウを見て、とてもそんな気になれなかった。
その後もライヴの打ち上げに参加させてもらったり、イトーさんの家に行ったりはしていたが、2018年の春がイトーさん主催の最後のライヴになった。
なんかイトーさんの話ばっかになってきたが、ミチロウが亡くなった時にメールでやり取りをして以来、会っていない。1999年から2018年までは、イトーさんにとっては公私共々激動の日々であったことだろう。でもきっと充実した日々だったことだろうと思う。
全国には、イトーさんのように熱い思いでミチロウを応援していた人がそれこそ何十人もいたはずだ。その人たちは今回の初ライヴCDを聴いて胸を熱くしているに違いない。
今朝、ニュースを見ると金沢では昨日の夜から数時間で20㎝の雪が積もって大変だったらしい。そして「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されている。今日も北陸地方で多いところで100㎝積もるかもしれないそうだ。まあ不要不急の外出を控えることができる人は、おとなしくしておれということだろう。
近畿地方(特に彦根)も大変らしい。他にも積雪による事故が多発しているところもあるという。今(16時)窓の外を見たら、しんしんと雪が降っている。これは積もるわい、という感じの降り方である。いよいよ我が家にも大雪が来るようだ。

それでは。