♪ここは雑種天国

「雑種天国」という楽曲は、ニューエスト・モデルが1990年に発表したものである。最近この曲が収録されているアナログ盤を聴いていて、妙に引っかかったので、今日はこれを肴に記事を書いてみよう。

 


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“不可思議も当たり前と吞み込んで 秘め事も静かに太るばかり”

“何処となく笑えない場所ばかり 構わずに踊れない奴ばかり”

 

“街はずれもやの掛かる道すがら 落とし物拾わずに眺めていた”

“抜け殻を脱ぎ捨てたり着たりして 悪い癖出足払いに尻込みさ”

 

“罠にはまり振り返ればおかしいから とぼけてるのさやってられないから”

“巻き返しを計るからよく見とけって気分さ” 

“いろんな奴がいるのも ええじゃないかって気分さ”

 

“体は見るからに元気そうだね”

“みんな混ざりもの雑種天国”

 

“不思議そうに見つめてる子供たちが 同じような顔をして争ってる”

“ほらそこのおとうさん忘れてるよ ここは雑種天国”

 

 

 

今から35年前の楽曲だけど、歌詞もサウンドもバッチリじゃない?

 

 

 

ニューエスト・モデルは、中川敬が中心となって結成されたバンドで、後にメスカリン・ドライブと合体してソウルフラワーユニオンというグループになる。だからニューエスト・モデルとしての活動期間は短い(1985年~1993年)。

 

 

 

過去記事で、ニューエスト・モデルの「こたつ内紛争」を採り上げ、ソウルフラワーユニオンについても書いたことがある。もしかしたらその内容と被るかもしれないが、そこはいつものように、すみませんでしたで通そう。

 

 

 

さっき歌詞もサウンドもバッチリと書いたけれど、ということは「日本は変わってない」ってことになるのかな。これが今日のテーマになるかもしれない。実際に今でもソウルフラワーユニオンでこの曲を演奏していることだし、中川はこの歌は有効だと思っているのだろう。

 

 

 

中川は、当時反原発運動やアイヌ民族運動に関わるなど、反体制的な立場を明確にしていたし、直接的ではないにしても風刺的な歌詞を書いていた。そういう楽曲が(バンドブームという時代の流れもあって)結構ヒットしていた。

 

 

 

僕は、まずニューエスト・モデルサウンドに痺れ、歌詞に共感した。その後中川のインタビューを読んで、「うーん・・・左寄りかぁ」と思ったが、ベンジー同様に「それ(音楽)はそれ、これ(思想)はこれ」で済ませたいなと思っていた。

 

 

 

でも、中川には覚悟がある。そう思っていたからこそ彼についていこうっていうか彼の作る音楽を支持していこうと思った。だからソウルフラワーユニオンの連中と北朝鮮に行って演奏した時や、辺野古について歌った時には、「やりたいならやればいい」と思っていた。

 

 

 

 

少し話がずれるが、僕が教員として働いていた時、勤務していた地域では98%くらいの人が教職員組合に加入していた(この話も以前に書いたことだ)。僕は、日教組に欺瞞を感じていたから加入しなかった。僕が未加入なことについては、随分と長い間ネチネチといろんな同僚に言われた。

 

 

 

僕の好きな先生(素敵な授業をするし、大きな器だなあと思っていたし、僕の授業に対する考えにも共感してくれていた人)にも組合未加入について言われたことがある。しかしいくら仲が良くて尊敬できてもここは僕の中では譲れないところなので、組合加入については断っていた。

 

 

 

しかし、彼は(誰もやりたがらない)専従となることを決め、数年間学校を離れ組合としての活動に専念することになった。だから僕は、この先生のことは信じられると思った。

 

 

 

中川敬に感じる信頼感は、このようなものだったし、今でもその気持ちは変わらない。

 

 

 

そろそろ歌詞についても書きたいところだが、どうしたもんかね。

 

 

 

昨年のテーマのひとつが歌詞に言及した記事を書くことだったけれど、いつの間にか忘れてしまっていた。今日の歌詞は、今の時代を思うと色々と考えさせられる言葉が詰まっている。だから「日本は変わっていない」と感じたのだろうし、或いは日本において普遍的なテーマなのかもしれない。

 

 

 

 

“不可思議も当たり前と吞み込んで 秘め事も静かに太るばかり”

“何処となく笑えない場所ばかり 構わずに踊れない奴ばかり”

 

 

最初のこの2行だけで、今の政局について思わざるを得ない。どうしよう。もう書いちゃう?

 

 

 

話題の主は勿論中道改革連合だ。この報が届いて以来YouTube界隈では、色々賑わっている。勿論「はぁ?中道改革連合だとぉ?略して『中革連』?おいおいちょっと待ってくれよ」ってな感じである。そして20数議席公明党に140数名の立憲民主党が呑み込まれる様を笑っている。でもホントは笑えない話だよね。

 

 

 

党の方針がまるで違う両党が、「不可思議も当たり前と飲み込んで」合体する様は笑えない。きっと立憲の議員の中には「何でだ?」と思っている人も大勢いるだろう。でもさっき見たニュースによると、立憲の衆議院議員148人中144人が、参加するらしい。

 

 

 

選挙に当選するために苦渋の決断をした議員もたくさんいるだろう。地元の支援者のプレッシャーに押された議員もいるだろう。でも、原発ゼロとか安保がどうとか憲法改正がどうとか言ってた党員がこういうことでいいのだろうか。

 

 

 

まあ怒ってばかりいてもしょうがない。あとは選挙の結果を待つだけだ。それより「雑種天国」の歌詞を自分ごととして受け止めることの方が重要だ。僕は「不可思議も当たり前と飲み込んでいないか」?ホントに大丈夫なのか?

 

 

 

また政局の話に戻ってしまうけれど、原口一博議員だけが、「こんなんおかしい(筋が通らない)じゃやないか!」と怒り、中道改革連合には参加しないことを表明した。そして「ゆうこく連合」という政党を結党するという。本人ともう1人の2人だけだよ、2人だけ。僕は、ここ数日テレビが解散や新党についてどう報道しているのかチラチラ見ているけれど、原口一博についてのニュースは聞いていない。これっておかしくない?と思っている。僕自身は、原口議員の言ってること、やってることを支持したいし、自分も同じ立場に置かれたらそうしたいと思っている。「でもホントにできんの?お前は」っていう自分の情けなさも知ってるんだけどね。

 

 

 

 

 

「雑種天国」の以下の歌詞についても何か書いておきたい。

 

 

 

“罠にはまり振り返ればおかしいから とぼけてるのさやってられないから”

“巻き返しを計るからよく見とけって気分さ” 

“いろんな奴がいるのも ええじゃないかって気分さ”

 

 

 

 

ザックリ書くと、(社会的にも自分のことにも)いろんなことがあってやってられない気分満載なんだけど、巻き返してやるぜという意気込みと、いろんなやつがいるけど、そんなんいちいち気にしていてもしょうがないじゃない、この国の人たちは一言で表すと雑種なんだから、という諦念みたいなものを感じる(←歌詞そのままやんけ)。

 

 

 

こういう中川の姿勢は、歳を重ねても変わっていない。その点こそ僕が今でも中川敬を支持する理由だ(さっきも書いたっけ?)。

 

 

 

 

ダラダラとあっちいったりこっちいったりする文章だったな。今日はこれで許してちょうだい。

 

 

 

 

それでは。

 

 

おっと、雪の状況も書き留めておこう。今日は朝からチラチラと雪が降っていた。車の屋根にもすこ~し積もっていた。でも日が差し込んできたりもした。今回ばかりは今期で気象庁も言っていると信じて、明日からに備えようと思う。