昨日は、何に疲れたのかよく分からないが、20時になる頃には既に眠くなっていた。速攻で布団に潜り込み、瞬く間に眠りに就いた。それで今は午前5時である。こんなに早起きするのは久しぶりだなぁ。途中覚醒したとはいえ、9時間近く布団の中にいたことになる。
でも何をしていいのか分からない。本を読んだり音楽を聴いたりするのは違うような気がしたし、かと言ってドラマや映画、YouTube動画を観るのも違うと思う。そういう時はブログに限る。思えば数年前は働きながらずっと記事を書き続けてきた。今よりも字数も多くて、熱量もあった。改めてあの時期を思い返すと呆れちゃうし、異常だったと思った。
眠ることに話題を戻すと、最近知らない間に中途覚醒しても、布団から出ずにもう一度目を閉じると眠ることができるようになっていた。これは僕にとっては大きいことだ。
昨日は、短編小説を1冊を読み、100分ほどの映画を1本観た。それで思ったのは、映画で短編小説のような爽やかな終わり方をするのは難しいのではないかということである。
読んだ短編小説は、例によって伊予原新の「八月の銀の雪」である。その前に読んだのが「月まで三キロ」という短編集である。
「驚かすことを目指さない普通の小説」を書けば?と編集者に言われて書いたのが、「月まで三キロ」という短編集だった。その結果、新田次郎賞を受賞する。
「八月の銀の雪」も「月まで三キロ」路線を踏襲している。やはり「うわっ」と驚くようなことは起きない。誰かが海岸で凧を揚げていたり、アパートを引き払えと言われている人が鳩を飼っていたり、満員列車の中で母親と小さな子が申し訳なさそうにしていたりしている。そんな小さな出来事から物語が始まる。
その様は驚くようなものではないが、読者をグイと惹きつける。登場人物もソロソロと動き出す。どの人物も何がしかの憂いを抱えており、小さな出来事をきっかけにその憂いが少し動く。動くというというのは変な言い方だが、全て解決した!とかそんなんじゃない。そんなんじゃないけれど、今までとは少し違った景色が見えたっていう感じかな。それで物語は終わる。
まあ最近書いている爽やかな読後感を読者も抱くことになる。時間にして約30分。この短い時間も短編小説ならではのものである。
このような爽やかな気分を映画でも味わうことができるのだろうか。最初に戻るが、映画という表現手法でそのような気分を味わうのは結構難しいんじゃないと思ったわけである。
昨日観た映画のタイトルは、「ケイコ 目を澄ませて」という。生まれつき聴覚障害を持った女子が、ボクシングを始めプロになって・・・という話である。
聴覚障碍者がプロボクサーになる、というのは驚くべきことだが、その後の話は驚くほどのことは起きない。クリント・イーストウッド作品の「ミリオンダラー・ベイビー」のように破竹の連勝を続けるわけではない。
ただ、ケイコが黙々とトレーニングをし、黙々と働く場面が描写される。ケイコが喋るわけではないので、映像は静かである。音楽も鳴らない。しかしケイコが鬱屈した思いを抱いているのは伝わる。
段々ボクシングに対する熱を失っていくケイコ。そしてジムが閉鎖されることが決まる。新しいジムに移ることにも気が乗らないケイコは最後の試合でKO負けを喫する。
ケイコを演じた岸井ゆきのやジムの経営者である三浦友和らの演技は素晴らしい。しかし観終わった後に残るのは、何やら消化不良のモヤモヤした気持ちである。
まあ、「アタリ」じゃなかったんだな、で終わればよかったのかもしれないが、ついこの作品のレビューを読んでしまった。賛と否がちょうど分かれていた。
賛の方は「ケイコの内面が良く伝わってきた」「こういうのこそ映画でしか表現できない」というのが多かった。否の方は「つまらない」「時間の無駄」というものだった。
僕が抱いた感想も「つまらない」に近いものだった。出口が見えないツラさ、という点では伊予原作品の主人公も同じである。しかし実際に映像でそのツラさを観るのと、文章を読んでそのツラさを想像するのとではだいぶ違うようだ。
映像には映像でしかできないことがあるだろうし、小説では小説でしかできないことがあるだろう。どちらかに優劣をつけるなんてできるはずがない。それにどちらも当たり外れというものがあるのは事実だし、今回は小説の勝ち、だったんだろうと思う。
もしかしたら僕は映像作品には、もっと違うものを求めているのかもしれない。それこそドラマチックな展開を求めているのかもしれない。そんなことを思った昨日であった。
今日は、雪の予報だったが、そんなにひどいものではなかった。しかし三連休は、警報級の雪予報が出ている。JUNさんは、10日土曜日に来ることになっている。大丈夫かなぁ。
今日は、エルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイの誕生日である。どちらも久しぶりに書く名前だ。WOWOWでは、ボウイ特集をやるみたいだし、ちょっくら聴いてみようかな。
それでは。