「我々は歴史を目撃している」

先週、包丁を買った。主夫生活を送っている僕としては、かなり重要な道具である。料理を作るたび、密かに包丁の切れ味にイラついていたのだが、新しく包丁を買うという発想はなかった。でもなんでだか分からないが、先週「包丁を買おう!」と思いついた。

 

 

そこで、Amazonで色々調べてみたが、僕が思っていたよりも安い。今どきの包丁ってこんなに安いのか、と思いながら注文しようか逡巡していた。妻に包丁を買おうと思うと言ったところ、賛成してくれたので、翌日ニトリに行って様子を見に行った(別件で買いたいものがあったのでそのついでに視察してみた)。

 

 

結局、ニトリで一番高い包丁を衝動買いした。7000円ほどだった。

 

 

使ってみた結果、「僕は今まで縄文時代の石器を使って料理をしていたのだ」と思い知った。それくらい新しい包丁の切れ味は鋭い。いやー、これは料理するのが楽しみになっちゃったね。でもその勢いで包丁を洗っていたら、思いっ切り指まで切っちゃったよ。

 

 

かなりひどい出血で、なかなか血が止まらなかった。キズバンっていうの?それを何枚も使ってしまったよ。

 

 

まあそんなことは置いておいてタイトルの話にいこう。

 

 

 

「我々は歴史を目撃している」か。これは、大谷翔平選手のことを指している。僕は、大谷選手が6月に投手として復帰してから、いつかは彼についての記事を書いてみたいと思っていたが、今日がその日というわけである。

 

 

もういっぺん忘れないように書いておこう。「我々は歴史を目撃している」である。こんな凄い言葉ってあるだろうか。でも野球ファンもそうじゃない人もきっと今日、大谷選手がこうだったああだったっていう記事は嫌でも目にしているだろう。

 

 

 

それにしても昨日の活躍は凄かった。投手として4回を投げ、8つの三振を奪う。打者として逆転ホームランを打つ。こんな漫画みたいなことをやってのけるんだから、そりゃ歴史を目撃しているって書いても不思議じゃないだろ?

 

 

 

でも、よく考えてみれば、エンゼルス時代から彼はこんな調子だった。その評価が更にグレードアップしたのは、ドジャースに移籍したからだろう。昨シーズンは打者専念の年だったが、史上初の50ホームラン50盗塁を達成した。

 

 

 

そして今シーズンの6月から、投手として復帰している。ここらあたりから、更に大谷選手は神格化され始めるようになったと思う。やっぱりメジャーな球団に行くと、メディアの扱いも変わるもんだね。

 

 

 

まずは、投手の復帰の仕方だ。普通なら、3Aで調整登板を重ねてからメジャーで投げる。これは100人の投手がいたら100人そうする調整方法だ。ところが、大谷選手はあろうことか、メジャーの試合で調整登板をするのである。他の球団の選手は「何舐めてんだ」と思ったことだろう。僕も最初はそう思った。

 

 

しかし、打者としての大谷選手は絶対に必要だから、このような措置になった。その初登板に宿敵パドレスとの試合を選んだことにも痺れた。

 

 

このパドレスとのシリーズは両チーム死球が飛び交う乱暴な試合が続いた。大谷選手は、最後の試合で報復ともとれる死球を受けた。ざわつくドジャースベンチ。カーショウはいつでもベンチから飛び出せるような構えだった。しかし、大谷選手は手を上げ「大丈夫、乱闘はするな」とベンチのメンバーを制する。そして、これも信じられないが相手ベンチの方に歩み寄り、何やら笑顔で喋っているのだ。そして1塁に戻ったら、相手側の1塁手とも和やかに話し、握手まで交わす。

 

 

 

この一連の行動は勿論絶賛された。ここら辺から大谷選手の神格化が始まったように思う(さっきも書いた)。打っても打てなくても毎日記事になる。打てなかったら彼の仕草や行動に敬意を払った動画が拡散される。打ったらMLBのレジェンド達が大絶賛だ。

 

 

 

 

昨日の試合を含めて8試合調整登板をしたことになるのだが、大谷選手は投手となると顔つきが変わる。まず常に気持ちが一定であるというか、「俺の球、打てるわけないし」と思いながら投げている様子が伝わってくるのが痺れる。そして、昨日のように野手がエラーをして出塁を許したとしても不動の落ち着きである。そして100マイル以上の球を軽々と投げ、後続の打者を打ち取っていくのだ。

 

 

 

昨日は、そのように野手のエラーをきっかけに1失点をしたが、その後の攻撃で、大谷はホームランを打っちゃうのだ。それで逆転である。もう笑うしかない。そして何事もなかったように、次の回を投げて三者連続三振に打ち取るのだ。

 

 

 

なお、残念ながらドジャースは試合に負けた。これはエンゼルス時代もそうだったから、観ているものとしては「またかよ。そこは真似しなくてもいいのに」と思ってしまう。

 

 

 

調整登板で、これほど観客を魅了させるのだから、「今日から本気ね」って投げだしたらどうなるんだろう。それが、プレーオフから始まるとしたらファンは堪らないだろうな。

 

 

みんなは、「頼むから故障だけはしないでくれ」と心の底から願っている。しかし、大谷選手にとっては、そんなことは小さなことなのだろうな。

 

 

 

僕らとしては、ただただ息を潜めて大谷選手の投げっぷりと打ちっぷりを見守るだけである。1日のうちの数時間を費やす価値があると僕は思っている。

 

 

 

それでは。