今日は朝9時半に、話題の映画「名もなき者」を観てきた。今日が封切りだったんで僕としてはフットワークが軽かったなあ。
簡単に内容を紹介すると・・・(昨日放送されたベストヒットUSAからの引用)
「1960年代初頭、ニューヨークの音楽シーンを舞台に19歳だったボブ・ディランが時代の寵児としてスターダムを駆け上がり世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いた伝記映画」ということになる。
一応ボブ・ディランとは誰かということも書いておくと・・・(これも引用)
「1941年生まれ。米ミネソタ州ダルース出身。1962年のデビュー以来、革新的な楽曲の数々で世界の文化・芸術・社会に大きな影響を与える。2016年には、音楽家として初めてノーベル文学賞を受賞している」ということになる。
僕は今までディランについての記事を数多く書いてきた。よってこの映画についてもぜひ書いておきたくこうやって頑張っているわけだ。
先に書いてしまうと、2時間強という(僕にしては)長い時間、ディランの空気に浸ることができたという意味で、いい映画だったように思う。
長い長いキャリアの人なんで、どこまでの彼を描いているかというと、デビュー前から、「ライク・ア・ローリング・ストーン」を観衆の前で演奏するまでだ。
ここまで書いたら「はいはい、なるほどね」と思う人が多数いると思うが、今日の僕は親切なので、なぜそこまでかということも書いておこう。
フォークシンガーとしてデビューし、「風に吹かれて」を発表したディランは、人々に驚きを持って迎えられ、熱狂的な人気を持つようになる(←かなり大雑把)。しかし、フォークシンガーとして認識され、いつもいつも「風に吹かれて」を歌ってほしいという聴衆にうんざりしていたディランは、遂にエレクトリック・ギターを持ち、ロック・ナンバーを作り始めた。そして、いつも出演していたニューポート・フォーク・フェスティバルで「ライク・ア・ローリング・ストーン」を演奏するのだ。
ディランのことを知っている人にとっては、色々と見どころのある映画だったと思うが、一般の人には、どう映るのだろう。少し分かりにくかったかもしれない。
とはいえ、最初の場面からふんだんに演奏シーンがあり、フォークシンガーとしてのディランの凄さはきっちり伝えられていた。そこらへんディラン役のティモシー・シャラメのなりきりっぷりは半端なかった。演奏は勿論、普段の態度もディランならそんな感じかなって思わせる演技だった。
音楽ファンとしては、早く「ライク・ア・ローリング・ストーン」をやってくれと思っただろうが、そこはラストシーンだということは分かっているので、じっと待つしかなかった。
じっと待った末に演奏された「ライク・ア・ローリング・ストーン」は素晴らしく迫力に満ちたものだった。なんせ今までアコギのサウンドしか鳴ってなかったからね。その轟音ロックっぷりは、(映画を観ている)誰をもノックアウトさせるほどの説得力を持っていた。
でもそれを聴いた(映画の中の)聴衆は、フォークじゃないディランにガンガンブーイングしていた。これも説得力あったなあ。こんなもん聴かされた日にゃあそりゃあ客も怒るよ。(史実はちょっとハッキリしてないっぽいけど)
バンドやミュージシャンものって、どうしても栄枯盛衰チックになるのが玉に瑕だけど、この映画は何回も書いているがラストがハッキリしている。だからそこは安心して観ていられた。
あとは、思いつくだけ書いてみようかな。サングラスとオートバイは割と早くから登場していたけれど、ディランのイラつきを表すアイテムとして有効だった僕は思った。
それから、ディランは女性に対してはクズ人間だった(はず)。そこら辺は上手くオブラートに包んで描いていたけれど、もっと踏み込んでも良かったんじゃないかなあ。
そうだ。ティモシー・シャラメの演奏だけど、あそこまで頑張ったんならもう少しだけ右手を下げると、ディランの弾き方になったんだがなあ。惜しかったよ。でも「ライク・ア・ローリング・ストーン」の歌い方をあそこまで完コピするとは・・・凄いよ。
というわけで、今日は映画を観るという一大行事を成し遂げた日であった。
それにしても、クイーン、エルヴィス・プレスリー、エルトン・ジョン、去年はボブ・マーリー、今年はボブ・ディランと伝記映画が作られているが、あとは誰が残っているのかねえ。やはり、ジョン・レノンしかいないと思っている人は多いはずである。
以上、取り急ぎ、映画レビューめいたことを書いてみました。
それでは。
あの時代に(←よく分かっていない)こんなの歌われた日にゃあ、盛り上がるよね。
これがディランのベストパフォーマンスだと思う。