レコクリン、参上

今日は、レコクリンという変ちくりんな名前のクリーナーのおかげでレコードが甦った、そのことについて力を込めて書いてみたい。



 

 

最近動画で、レコードのクリーニングを検証する、みたいな番組があった。これはチェックしておかねばと思った僕は早速(こういう時は行動が早い)観てみた。

 

 

どうやら3パターンのクリーニング方法があるようだ。最初はNAGAOKAのレコード用クリーニングスプレー「クリアトーン558」でレコード盤を拭いてみる。しかし、プチプチ音が聴こえてきて今イチだった。次に登場したのがレコクリンである。

 

 

レコクリンはディスクユニオン公式クリーナーである。使い方は簡単。①レコクリンを盤に1周たらす。(500円玉くらいの大きさで5滴ほど)②レコクロス(レコクリンを拭くための布)で液が盤の溝に沁み込むように溝に沿ってクリーニング③新しいレコクロスでもう一度拭く④自然乾燥させる。これだけである。

 

 

動画を見たときは正直面倒くさいなと思ったのだが、実際やってみると簡単だった。こんな簡単なことでレコードが生まれ変わるなら何回でも拭くよ。

 

 

動画では、更にカビやらで頑固に汚れたレコード盤に対応するものとして、オーディオテクニカの湿式クリーナーを使っていたが、まあ僕には関係ないかなと思って忘れることにした。

 

 

というわけで早速ネットで注文したら、さっき届いたよ。さあ、行動開始だ(繰り返すがこういう時は早く動ける)。

 

 

僕はまずニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」を取り出した。ハードオフやメルカリで入手したレコード盤は、残念な状態である(プチプチ音がひどい)確率は高くはないが、低くもない。これはそのうちの1枚だ。この名盤が復活してくれたら嬉しいぞ。

 

 

手順に沿ってやってみる。レコクロスを見ると茶色い汚れがついていた。なるほど、汚れていたんだね。乾燥したレコクロスで拭いて5分乾かす。さあ、どうだ?

 

 

 

いやーすんばらしかったよ、ホント。声も楽器も生々しく響いてくる。「サザン・マン」のギターソロってこんなにかっこよかったんだ。

 

 

となると、我が家最大の汚れレコードを取り出さねばなるまい。ELPの「タルカス」である。これは500円だったしなーと放置しておいたアルバムだった。これで試してみよう。

 

 

なるほど、これがA面の音だったのか。なかなかいいじゃないか。僕は初めて「タルカス」のサウンドを楽しむことができた。こうなりゃあ、いろいろ試してみる価値があるな。その前にニール・ヤングELPのB面を綺麗にしなくっちゃ。

 

 

まずギターの歪みが気になったイエスの「危機」を拭いてみよう。それから「ボヘミアン・ラプソディ」の高音がもっと輝くかもしれないからクイーンの「オペラ座の夜」のB面だな。ケチな僕はレコクロスを使い回したのだが、まあ許してくれ。それにしてもレコードが汚れているとはね。驚いちゃったよ。とかやってるうちに「タルカス」のB面が聴けそうだ。

 

 

ニール・ヤングが95%、ELPのA面が90%だとしたら、B面は85%くらいだった。もう1回やったら改善されるかもしれない。でもまあこれでも十分聴けることは聴けるしな。それからクイーンの「ボヘラプ」だけ取り急いで聴いてみたが、そんなに印象は変わらなかった。まあもともと95%はいってるのでいいんだけどね。イエスの「危機」は今聴いているところである。

 

 

そういうわけで、レコクリンという我が家にやって来た優れものでレコードを綺麗にして、聴くときはNAGAOKAのスプレーをサッとかけて拭いてから聴くとレコードにとっていいらしいことが分かった。

 

 

俺、NAGAOKAのスプレーの匂い、好きなんだけどなあ。どうやら巷ではオヤジ臭い匂いとして認定されているようだ。

 

 

レコクリンよ、これからも頼むよ。

 

 

それでは。