新しいレコードプレーヤーを購入して次の日にいろいろなレコードを聴き直してみた。
ドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」
ロキシー・ミュージック「アヴァロン」
マリア・マルダー「オールド・タイム・レイディ」
リッキー・リー・ジョーンズ「浪漫」
最初の3作品は、オーディオ機器をチェックする時に使われるくらいだから音がいいのは当たり前だろう。僕が聴いてもウットリする作品ばかりだった。でもマリアとリッキーの2作品も音が素晴らしかった。僕は特にマリア・マルダーのレコードの音が気に入った。大好きな作品であるだけに喜びもひとしおだ。
しかし気になった点もあった。イエスの「危機」を聴いている時には音が歪むという箇所があった。これは見過ごすわけにはいかんと思いプレーヤーを見に行くと、レコード針に埃が溜まっていた。これが原因なのかレコード盤に問題があるのかはまだ分からないが、とりあえずレコードを聴くときは綺麗に拭いてから聴くことにした。今までがあまりにも無頓着だったのかもしれない。
ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」では、もともとは録音技師だったフィル・ラモーンがプロデュースをした。このようなケースだと尚更録音に力が入るのだろう。「素顔のままで」のイントロなんか得も言われぬ気持ちよさだもんね。
というわけで、名盤の裏には名録音があるのではないかという話でした。それにしても慣れというのは恐ろしい。この音が当たり前になっちゃったもんね。つまり、もう元へは戻れないということだ。これからは多少僕でも音の良し悪しをジヤッジできるかもしれない。
今日昨日一昨日と、日中眠くてしようがなかった。あまりにも眠いので布団でしばらく眠ったくらいだ。原因は2つ考えられる。1つ目は大谷ロス、2つ目は家族行事があったからである。
大谷選手については既にフレッシュな話題ではなくなっているかもしれないが、是非書き留めておきたい。
野球の神様の今年の一推しは大谷翔平選手だったに違いない。ワールドシリーズの5戦目を見ているとそうとしか思えなかった。
序盤で5対0となり、「今日は無理かな。まあホームに戻って優勝の方がいいか」と思っていた。そしたらヤンキースの有り得ない3連続エラー、その後のヒット2本であっという間にドジャースは同点に追いついた。まさに神がかっていたという言葉しか見つからない展開だった。
その後は1点の攻防となり、終盤ついにドジャースが1点勝ち越した。最後は先発投手のビューラーがクローザーを務めてゲームセット。こんなん漫画でもないぞっていうくらいの試合展開だった。
ワールドシリーズでの大谷選手の安打数は2本。第2戦で亜脱臼して苦しんだシリーズだった。リーグ優勝した時のMVPはエドマン選手、ワールドシリーズのMVPはフリーマン選手だった。でも僕は大谷選手がいてこそのワールドシリーズ制覇だったと思っている。(←みんなそう思っているか)
地区シリーズの対パドレス戦での初戦に山本投手は打ちこまれて3点ビハインドになった。「これは・・・嫌な感じだな」。誰もがそう思ったはずだ。多分ベンチにいるみんなもそう思っただろう。それをすぐに3ランホームランで一気に同点に持ち込んだのが大谷選手のバットだ。打った瞬間は感情を爆発させていたから、心に期するものがあったのだろう。
この一発で「いけるかも」とドジャースナインは思ったんじゃないだろうか。だからこそフリーマン選手の逆転サヨナラ満塁ホームランが生まれたのだ。カーショウ選手は、「今までだったら、もう俺たちはオフだ」とインタビューで言ってたらしい。それをくつがえしたのが大谷選手の勝利に対する執念だったと思う。「いやいや、勝ちにいくでしょ。普通に」といった大谷の態度がドジャース選手全員に伝わったのだと思う。
そして強敵のパドレスを下した時からチームはどんどん強くなっていった。思えば今シーズン、ドジャースが優勝したのは、「ショウヘイがいれば何となる」「ショウヘイにつなぐ」「自分にできることをしよう」というようにどんどんベンチのメンバーの勝利への意識が高まっていったからだ。
そのチームが、パドレス戦突破後、メッツも打ち砕き、ヤンキース戦ではもう最高の状態に仕上がっていたんだと思う。だからエドマンもフリーマンも他の選手も活躍できた。しかし仮に大谷選手がニューヨークに行くことができなかったら、どうなっていたか分からない。そこまでの存在感を1年かけて築いてきた大谷選手を野球の神様はちゃんと見ていたのだ。
そんな大谷選手の姿をほぼ全試合見ることができた特別な8か月だった。ここまでひとつのスポーツを見続けることはもうないだろう。
大谷選手にとってもドジャースの選手にとっても実りのあるシーズンだったと思う。というわけで先週から大谷ロスが始まったのであった。
今日はこの辺で終わろう。それでは。