今までの僕だったら「プレーヤー買っちゃった。へへへ」とかいっておちゃらけたりしてたけど、今回ばかりはハッキリと書かなければいけない。つい先日本気の緊縮財政発動と書いたばかりなのに、僕は昨日レコードプレーヤーを購入しました。恥ずかしいことこの上ない。
今使っているプレーヤーの調子はおかしかったことは事実である。フルオート機能が上手く働かないことが頻発していた。不便でもマニュアルで操作することはできるにはできた。でも辛抱できなかったんだよなあ。
実は1週間ほど前にふらふらとハードオフに行った時、入り口にレコードプレーヤーが陳列されてたのを発見しちゃってたんだよね。それが頭にあった僕は先日様子を見に行った。夏に真空管アンプを買う時にお世話になった店員はいなかった。その場にいた店員は「オーディオのことはちょっと・・・分かりません」と言ったのでその日は潔く帰った。しかし性懲りのない僕は一昨日もその店員が出勤していないか確かめにいった。
店員はいなかった。僕はまたしても踵を返して家に帰った。落ち着け、と思ったが今思えば気持ちは既にレコードプレーヤー入手に傾いていたんだと思う。そして昨日のワールドシリーズ観戦後、僕はハードオフに電話をかけた。
「あのー、今日はオーディオに詳しい人は出勤してますかねぇ?」「あ、そうですね。はい」「夏に真空管アンプのことでお世話になった方なんですけど」「ああ、私です」「店頭にあったレコードプレーヤーについて聞きたいんですが。今から行ってもいいですか?」「分かりました。お待ちしています」
これでもう僕の心は決まったようなものである。店の中に入ると僕の思っていた店員が笑顔で迎えてくれた。カウンターには既にレコードプレーヤーが置いてある。買わせる気満々である。
使い方から始まり、ダイレクトドライブのいいところや、Bluetooth機能など思いつくことを次々と質問していった。そして「カートリッジを(陳列棚に展示してある)オルトフォンに変えることはできますか?」と訊いてみた。「できますけど・・・まずはこのプレーヤー付属のカートリッジで大丈夫だと思いますよ」と店員。
それでもしつこく食い下がると店員は「あれは・・・イマイチですね。今だと・・・」とシュアやオルトフォン、チューデン(中電)など有名どころのカートリッジ事情(要は品切れ状態が続いているらしい)について話してくれた。僕は納得して、今回カートリッジを買うことは諦めた。さて、帰るか。
セットアップはすぐに終了した。レコードを聴く時間の始まりだ。僕はまず「アビイロード」のA面を聴いてみた。いい感じである。次に一番聴いているであろうクイーンの「オペラ座の夜」のB面を聴いてみた。一番気になるのは最終曲の「ボヘミアン・ラプソディ」である。
正直言って今までのオーディオ環境での「ボヘラプ」は満足度80%くらいだった。どうしても高音部(「♪ガリレオォ~」のところ)が気になっていた。プレーヤー&カートリッジを変えてどう聴こえるだろう。
結果は満足度95%である。お見事であった。ボヘラプに至るまでで、いい感じだなというのは分かっていたから安心して聴くことができた。アンプを変えた時より満足度は高いかもしれない。
その勢いでジョニ・ミッチェルの「夏草の誘い」B面を聴いてみた。前々回の記事でいい音だと書いたが、それ以上にいい音だった。うーん、素晴らしい。これから楽しくも気の遠くなる「レコード聴き直し作業」が待っている。早くJUNさんに聴いてもらいたいものである。
音を言葉で表すと・・・おおらかで伸びやか、だけど繊細な音も逃さず鳴らしているって感じかな。
それにしても、ボヘラプ満足度100%ってどんな風に聴こえるのだろう。僕のオーディオ機器ハイエンド計画は残すところカートリッジのみとなった。でも僕は自分のことを信用していないから何か血迷ったことをするかも、いやきっとするだろうと思っておいた方がいいだろうな。オーディオ沼、恐るべしである。
今日は、ドジャース&大谷選手のことも書きたかったけれどそれは明日にしておこう。
それでは。