分からないことを楽しもう ~ジョニ・ミッチェル編~

先週の金曜日は何かと(僕にとっては)大変だったことは前回書いた。その後の土日もそれはそれで心が動くことがあったのでそのことから書き始めよう。

 

 

まずは、待ちに待ったドジャースヤンキースワールドシリーズが始まった。第1試合は、フリーマン選手の劇的なサヨナラ満塁ホームランでドジャースが勝利した。フリーマンが打った瞬間は文字通り膝を叩いて喜んだよ。

 

 

そして、第2戦は山本由伸選手が先発だ。これが素晴らしかった。6回1/3を1安打1失点という無双ぶりを見せつけた。しかししかし、7回裏に大事件が起こる。

 

 

四球で出塁した大谷選手が、盗塁を試みたが、アウトとなった。この時、彼が地面に倒れたままでタイムをかける。マイクが彼の声を拾う。

 

 

「肩が外れた」。そのままトレーナーに手を添えられて退場する。その後のシーンは大変印象に残った。

 

 

会場が静まり返っているのだ。大谷アウトで7回裏のドジャースの攻撃が終わり、8回表にコーペック投手が登場し、投球練習をし、打者に向かい投げ初めても球場は静まり返ったままだった。僕の心はざわついていたが、球場にいた人たちもきっとそうなのだろう。「大谷、大丈夫か?」「もしかしてこれでワールドシリーズ終了?」と誰もが思ったはずだ。

 

 

日本人ならそういう風に思うのは分かるけど、アメリカの人も大谷選手のことをリスペクトしているのだろう。もっと言えば心の支えにしているのかもしれない。前の記事で大谷選手が今やチームの精神的支柱になっていると書いたが、お客さんにとっても同じだったということが伝わってきた時間だった。

 

 

今日のニュースでは、大谷選手は検査の結果、大けがではなく無事ニューヨークに行ったと伝えていた。明日の第3戦にも今のところ出場するらしい。しかし無理だけはしないでほしい(と多くの人が思っているはず)。

 

 

 

 

MLB話はこれくらいにして、次は選挙だ。僕は野球の結果を見届けてから選挙に行った。あとは選挙速報を待つだけだ。

 

 

結果は与党の過半数割れという事態になった。だいぶ前から言われていたけれど、国民は自民党公明党にお灸を据えたのであった。ここまではいい。多くの国民が望んだ結果になっただろうと思う。となると次、どうするんだろう?である。立憲民主は?国民民主は?

 

 

立憲民主はちょっと票を取り過ぎたかもな。調子には乗らないでいただきたい。政権を取りに行くなどと血迷ったことを言わないことを願うばかりだ。国民民主はくれぐれも自民党の甘言に乗らないでいただきたい。玉木、総理大臣にはなるんじゃないぞ。

 

 

こんなもんかな。ああ、そうだ。診断書は無事土曜日にもらうことができて、今朝学校に持って行った。嫌なことは早めに片付けるに限るし、それを実行できて一安心だ。

 

 

校長に中身を確認してもらい、退職金についての話もできたしまあ良しとしよう。それから帰り際、保健室を覗いたら養護教諭がいるのを見つけて手を振ったらわざわざ戸を開けて挨拶してくれた。嬉しかったなあ。今年度のことをいろいろ聞いて(今年度働いていたら確実に途中で潰れるだろう内容だった)から帰途に着いた。休んで正解だったと改めて思った。

 

 

 

さて、字数もだいぶ来ているのに、まだタイトルの話ができていない。どうすっかな。

 

 

ジョニ・ミッチェルについて僕は2回ほど知ったようなことを書いた記憶がある。あるんだけど、やっぱりよく分かってないんだよね。それでも「六可レコード」に彼女のレコードが置いてあれば買わねばなるまい。今回買ったのは「夏草の誘い」(1975)というアルバムである。

 



これを何回も聴いているが、やはりよく分からない。何が分からないのかというと、まず曲の構成である。次にメロディである。つまり、どの曲も口ずさめないってことだ。例えばスティングのアルバムは一聴して「ああ、こんな曲なんだな」というのは分かる。何回か聴かなくても口ずさめる歌も多い。でもジョニの歌を歌うのって難しいんじゃないかなあ。そこが素晴らしいんだけどね。

 

 

こういう分からなさを抱きつつ魅了されているのが、彼女の声と歌いっぷりだ。いつの間にかこの声じゃないとダメっていう気持ちにさせられることに気づく。時に喋るように歌う歌いっぷりも魅力的だ。動画で他のミュージシャンに歌って見せている場面があったが、みんなに語りかけるように歌い、やがて歌になっていく様にみんなが見とれていたのが印象的だった。

 

 

だから僕はもうこれでいいじゃないかと思ったのだ。曲の構造やメロディラインが分からなくってもいい。そのまま彼女の歌を受け止めようじゃないか。分からなくてもとりあえず受け止めるのは得意な僕だしな。

 

 

おっと、でも音はいいよ。それくらいは僕にでも分かる。それからこのアルバムのB面の「Harry’s house/Centerpiece」と「Shadows and Light」が素晴らしいことも分かる。「Centerpiece」では前半とは打って変わり突然ジャズモード(調べたらジャズスタンダードナンバーだった)になって大変楽しめる。「Shadows and Light」はとにかくジョニの声とコーラスにウットリするばかりだ。

 

 

今日はこれくらいにしておかないと。週の初めだしね。

 

 

 

それでは。