本当の戦いが始まった(アップルミュージック対レコード)

アップルTVを購入した。これでアップルミュージックをレコードと同じ環境で聴くことができる。レコードとサブスク音源のどちらが僕にとってズンと胸に響くか、本当の戦いが始まったことになる。

 

 

僕が求めているのは、とにかく音の良し悪しである。良し悪しというか最初に書いたようにその音が僕にズンと響くかどうかである。便利さでは圧倒的にアップルTVの勝ちである。そんなことは分かっている。レコードのジャケットに魅力を感じることは確かだが、本当に必要かと自問すると絶対というわけではない。レコードのチリチリ音もズンと響けば問題なしである。

 

 

じゃあ胸にズンと響く音ってじゃあどんなんだ?と問われると・・・うーん、ちょっと考えてみよう。

 

 

まずは音はドーンと前に出てきてほしいな。スピーカーの周りでほんのり鳴っているのはちょっとピンと来ない。そしてこれはレコードにとっては音量を上げれば解決する問題ではなさそうな気がする。しかしサブスク音源は音量を上げれば、まあそれだけ前に出てくることは出てくる。うーん、音が前に出るか出ないかだけで言うとサブスクの勝ちかもしれない。

 

 

次に楽器の音は生々しく聴こえてほしい。僕はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」で聴くことができるべードラの音が大好きだ。いつ聴いてもウットリする。アコギがキラキラとした響きを持つレコードもある。というわけで早速「ホテル・カリフォルニア」をアップルTVで聴いてみよう。

 

 

これはすぐに判断できたぞ。レコードの勝ちである。サブスク音源のベードラは、レコードを忠実に再現しようとしているように聴こえるなぁ。その忠実さはかなり成功しているようにも聴こえる。しかし、胸にズンと来ないのは(僕にとっては)確かなことだ。

 

 

次はディランでいってみるか。セカンドアルバムから「くよくよするなよ」を聴いてみる。

 

 

まず、ディランのヴォーカルはなかなかいい。いや、かなりいい。アコギの音は、うーん微妙だな。これだけじゃあ判断がつかないや。ここはひとつビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」を聴いてみるか。

 

 

うーん、だんだん分からなくなってきた。「アビイ・ロード」は2019年ミックスだから当然サブスク仕様になっているわけでそこら辺が分からなくなってきた一因かもしれない。これはあとでレコードで聴いてみよう。おっとついでに「カム・トゥゲザー」を聴いてみっか。

 

 

ベースは気持ちいいな。この曲のドラムもレコードでは好きなんだけど、うーん、どうだろう。あんまりピンと来ないかもしれない。「アビイ・ロード」はJUNさんが来た時にジャッジしてもらうしかないかな。どんどんいってみよう。ヘビイなギターはどうだろう。ストゥージズでいってみっか。

 

 

「1970」はイントロからギャンギャン鳴る曲だが、これは気持ちいいぞ。イギー・ポップのヴォーカルもいい。でも4月にレコードで聴いた時の衝撃度とはまた違うような気がする。これもあとでレコードを聴いてみよう。

 

 

 

音の生々しさは、正直どっちが優れているとかは今すぐには断言できそうにないな。

 

 

 

ここまで書いて気がついたが、僕がレコードに求める音の3番目は、立体的に聴こえることだ。何て言えばいいのだろう、定位って言えばいいのかな、スピーカーの上下左右フルに使っていろんな楽器が踊りまくってほしい。そんな感じを求めているんだけど、レコードは個体差(日本盤とかUK盤とか録音の仕方とか、そんなことが関係しているのかも)があってこれはいい!と思えるものもあればそうでもないものもある。これは作品の良し悪し(または好き嫌い)に関わらずだ。好きな作品でもレコードで聴いてみると「うーん・・・」と思ったことは多々ある。

 

 

反対にエルトン・ジョンのレコードを聴いて、その音に痺れたことがある。それまで彼のことはノーマークだったが、(500円だったので)何となく買って聴いてみたらその音に驚いた。つまりはそういうことだ。

 

 

 

それ(立体的かどうか)が、サブスクでは弱いように感じるんだよね。ちょっと平面的に聴こえるとでも言えばいいのだろうか。スクリーン上に音が綺麗に並んでいるような感じがする。個体差はもちろんデジタルなので全くない。作品によって違って聴こえるということは皆無である。だからどれも品質は保証されていると言っていいだろう。問題はそこに感動があるか、だ。

 

 

 

今のところ1960年代、70年代の曲を聴いていたが、現代の音楽を聴くとしっくり聴こえる。これは当然のことかもしれない。となると、レコードとサブスクを分けて聴いた方がいいのかもしれないなー。でも今の僕が聴く音楽のほとんどは60年代70年代だから、やはりレコードの方を聴くことになるのかな。うーん、悩ましいけれど、楽しい問題だ。これからいろいろ聴き比べる日々が続きそうだ。

 

 

ってこんなことは世間ではもうとっくに語り尽くされているんだろうな。遅まきながら僕もようやくその土俵に上がることができたというわけだ。

 

 

 

僕は以前、今からの世の中フィジカルなものやことが大事になるんじゃないかと書いた。そしてレコードを聴くことはフィジカルな行為になるんじゃないかとも書いた。もし検証の結果アップルTVが勝ったら、せっかく見つけたフィジカルな行為がひとつ消えることになる。だからと言ってレコードに甘い点をつける気はないんだけどね。

 

 

 

それでは。