僕は薄情な男である、と書き出した記事は1回じゃあ済まない。もっとあるはずだ。どういうことかというと、昨日まで散々〇〇だ〇〇だと騒いでいたのに、次の日には全く違うアーティストのことを話題にするのだ。そう、昨日まで結構ブライアン・フェリーに入れ込んでたよな、俺。その前はキャロル・キング「タペストリー」とヴァン・モリソン「ムーンダンス」だった。
言い訳をしておこう。そういったアーティストは僕の「ゲット・アップ」というプレイリストに何曲か忍ばせておいて朝、出勤する時に聴いているのだよ。だから決してきれいさっぱり忘れるというわけではない。しかし、薄情は薄情ではある。でもとにかく今日はロス・ロボスだ。でもそんなに親しくないしなあ、どこから書こうかな。
実は何回か取り上げたことはあるんだよね。「ロス・ロボス」と検索すれば出てくるくらいは触れていると思う。あの時もいいなあ、と思ったんだけど、今回は長く続きそうな予感がする。なってったって「ROCK名鑑コレクション・ガイド」を読んでまず一番に聴こうと思ったからね。
取り敢えず彼らの紹介はもう少し後に書くとして、今聴いているアルバムの紹介からしよう。タイトルは「ザ・ネイバーフッド」。1990年の作品である。最初はジックリ聴かせるタイプのアルバムかなって思ったがそうではなかった。力のこもったノリのいい演奏を要所でキメてくれる。だから油断ならない(今、初めて聴いている最中)。これはアルバムごと好きになりそうな予感がする。
しかし、彼らの魅力を伝えるのには苦戦しそうだ。現在19時10分。もう眠剤を飲まねば。これからは時間との戦いである。何と戦っているんだろう?
アルバムは3回ほど聴いた。印象を言葉で表すとしたら「熱い魂を持った者たちの乾いたサウンド」かな。どっしりと構えた曲もあれば、ギンギンの曲もある。カントリーっぽい曲もある。曲調はヴァラエティに富んでいる。しかし湿っていないのだ。アメリカのカラッとした空気が感じられるのだ。行ったことないけど。もしかしたら1990年にザ・バンドがいたらこんなサウンドを鳴らしていたかもしれない、と言う人もいるかもしれない。
違ってたらごめん、何となく僕は彼らにザ・スミザリーンズを感じるんだ。ニュージャージーのバンド、ザ・スミザリーンズは一般的にはパワーポップと呼ばれているようだが、実直そうだな、と僕は感じていた。もちろんいい意味でだが、そういう匂いをロス・ロボスからも感じる。
あ、ロス・ロボスの紹介をしなくちゃ。頼むぜ「ロック名盤コレクション・ガイド」よ。
「1977年にイーストLAで結成されたチカーノによるバンド。出自となるテックス・メックスや『ラ・バンバ』のカヴァー・ヒットで84年頃から人気が出たが、持ち前の音楽的向上心と懐の深い演奏で、90年代を代表するアメリカン・バンドへと逞しく成長した。実験精神に満ちた96年の『コロッサル・ヘッド』が絶賛されたことも記憶に新しい。別プロジェクトのラテン・プレイボーイズや、メンバーのソロ活動からも目が離せない」
Q:「チカーノ」って何だ?
A:メキシコ系アメリカ人2世以降を指すこともあるが、1世も含めることが多い。
Q:「テックス・メックス」って何だ?
A:「テキサスとメキシコ混交の」という意。 なるほど、である。
1990年:ザ・ネイバーフッド ←僕はまだここ
1992年:キコ
1996年:コロッサル・ヘッド
というわけで、僕はまだロス・ロボス超初心者である。これからが楽しみでしょうがない。
曲はねー、1曲目はこんな感じ。
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大ぶりの曲だ。クリント・イーストウッドの映画に使ってほしい。
と思えば3曲目はこんなだ。かっこいいぜ、という言葉しか出てこない。熱いでしょ?でも乾いてるでしょ?
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今度はアコギを中心にしたナンバーである。これもアメリカンだなあ。
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最後はやはりタイトル曲でいこう。ちょっとストレンジな響きもある。彼らのこういったストレンジさは大好きだ。
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結局僕はロス・ロボスサウンドに居心地の良さを感じているんだと思う。もしかしたらブライアン・フェリーとは対極にあるからかもしれない。聴く時期が良かったのかな?
しかし骨太な演奏でいいねえ。