hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「はたらく人々」D.U.B.

「上品な猫みたいな」というD.U.B(ドクトル梅津バンド)フィーチャリング忌野清志郎の曲を時々探していたがやっと見つけた。今日はそっちではなく同アルバム(DANGERⅡ)に収録されている「はたらく人々」の方が気分に合っている。この曲は「ライブ・エイド」(←知ってる?知らないよね)で発表されたものだ。


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月曜からずっと金曜日まで (はたら~くはたら~く)

月曜からずっと土曜の昼まで (はたら~くはたら~く)

 

よいしょこらしょ よいしょどっこいしょ

よいしょこらしょ うんこらどっこいしょ

 

世界中がはたらいてる かせいだ金を使うために

世界中が食事してる 明日またはたらくために

 

(はたら~くはたら~く)せっせと

(はたら~くはたら~く)せっせと

 

とてもよ~くはた~らく おとなしい人がいる

 

 

 

何で今日はこのこの曲の気分なんだろう。「♪(はたら~くはたら~く)せっせと」と「とてもよ~くはた~らく おとなしい人がいる」というフレーズを聴きたくなったのだ。ちょっとはたらくということについて考えてみよう。

 

今まで僕は教員として「はたらく」という意識が低かった。他の人は知らないが、給料はいつの間にか給料日に自分の銀行口座に振り込まれる、そんなもんだと思っていた。そのお金が自分の1カ月の労働の対価だとは思えなかった、って感じだ。だからある先生が大変なクラスの理科を持っていて「こんな給料で(こんな大変なクラスの授業)やってられないわ」と言った時には耳を疑ったくらいである。そうか、そうなんだ、なるほど、と思った。

 

そんな僕なので、主治医に授業をするのがつらいクラスがある、と言うと「子どもの顔を札束だと思ってやりなさい」と言われた時には愕然としたものだ。それはないなー、と思った。それが去年のことだった。

 

今はどうだろう。僕はすっかり金の亡者になったようだ。とにかく授業をこなす。それしか考えていない(多分)。必要最小限のことだけやっている。まさに「♪(はたら~くはたら~く)せっせと」な感じだ。このブログでは何回も「仕事に対する情熱は?まだ持ってる?」と自分を確かめるようなことを書いてきてその度ごとに「よし、まだやれる!」と書いたものだが、その頃から実はもうこういう心算になっていたのかもしれない。

 

僕の場合は、定年が62歳と定められている。しかし僕は多分そこまで教員を続けることができないだろう。かといって今年度で教員を辞める度胸もない。これも「多分」という言葉付きだが、来年、再来年と何とか教職を続け、60になる年に辞めることになると思う。その間、ずっと働き続けることなんかできないから、病休も挟むことになるだろう。こんなんで今のICTやら何やらについていけるはずもない。

 

かと言って自分の授業が崩壊しているわけではない。1クラスは気が狂いそうなほど(←こんな表現をする自分に驚く)気を遣って授業をしているがあとの5クラスは今まで通りやっていて、授業も何とか成り立っている状態だ。

 

昔、60歳定年の時に、58、59歳で辞める教員(しかもできる人)が結構いた。その時は「もったいない」と正直思ったものだが、今ではその先生達の気持ちが分かるような気がする。管理職になっているはずの年齢で普通に学級担任を受け持っていたら、そりゃあそこら辺の年齢で気持ちが萎えるよ。体力的にもキツイはずだ。今なんかは特にそうだと思う。同じ学校で、今年60歳を迎える女性教諭がいるが、1年生担任である。ホントにすごいとしか言いようがない。

 

今日はもう自分の今日の気持ちを包み隠さずに書いておこう。僕が(これから)教職を続けていくのは、おとなしく働いてお金をかせぐためだ。そこに子どもの成長とか、自分の授業の腕を上げるとか、そんな情熱めいたものはない。

 

とはいえ土日休んだら気持ちが少し変わるかもしれないけどね。だいぶ疲れてるな、俺。

 

 

「上品な猫みたいな」も貼り付けておこう。


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