hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「Mercy」+「Come Again」=Happy

先週は大江慎也ザ・ルースターズ)とサンディーをとっかえひっかえ聴いていた。気合を入れる時には初期ザ・ルースターズを、気を抜きたい時にはサンディーを聴いていた。サンディーの「Mercy」(1990:久保田真琴ディック・リーが共同プロデュース・ゲスト細野晴臣)が届いた時には何気なく聴いてみたのだが、1曲目からノックアウトされてしまった。そしてその前に買った「Come Again」(1991)が「Mercy」のリミックス盤であったことを改めて知った。

 

「Mercy」の曲を書いてみよう。

 

1 Mercy・・・これを1曲目にやられたら、もう最後まで聴くしかない。つかみはOKだ。

2 Sakura・・・日本古来の曲をアジアンビートテイストに。「♪さ~く~ら~・・・」と歌うサンディーに絡むディック・リーのラップも良い。メロディも原曲に忠実なところ、自由なところ、と変幻自在である。

3 Ikan Kekek・・・アジアンビートにのっかるギター、いいな。

4 Sukiyaki・・・わりとあっさり味かな。先にリミックスを聴いたからそう思うのかもしれない。

5 Don’t Keep Giving・・・珍しく洋楽チックなサウンドが繰り広げられる。嫌いじゃないけど。「フゥワフゥワ…」というかけ声がさらに洋楽感を加速させる。

6 Suriam・・・5曲目と打って変わって穏やかなアジアンナンバー。やはりこういう曲はサンディーの声に限るな。それにしてもラップしたがるな、ディック・リー

7 Hello・・・これもアジアン路線になるな。完全にディック・リー好みのサウンドになっていると思われる。「ハロー、マイ・ネーム・イズ・サンディー・スズキ」と言っているが「スズキ」って誰だ?日本人の代表的苗字だからか?

8 Te Cherir a Jamais・・・おっ、最初はサンディーのラップか。これは美しいメロディだ。そしていかようにもアレンジできそうな曲だ。英語と日本語のチャンポンで歌っているが、最後の方で「ジョン・レノンの声 響き出す」と歌うところが最高。

9 Water 4 A Barren Heart・・・前曲で穏やかになったと思ったら、さらにこの曲で穏やかな気分になる。と思っていたら何となく不可思議な響きも感じられる。このアルバムでは異質なナンバーかもしれない。

10 Ringo Oiwake~Antagata Dokosa~Zui Zui Zuccolobashi・・・「りんご追分」「あんたがたどこさ」「ずいずいずっころばし」3連発か。4つ打ちビートで繰り広げられているからまあダンサンブルではあるか。サンディーのラップも入れてる。

11 Le Colline Sono In Sono In Fiore・・・邦題「花咲く丘に涙して」。イタリアのカンツォーネ?アカペラが美しい。サラっと始まってサラっと終わる。いい終わり方だ。

 

「Come Again」の曲を書いてみよう。

 

 1蘇州夜曲(新録)・・・「マーシー」同様いきなり1曲目に必殺の曲の登場である。いいものはいつどこで聴いてもいい。しかしこの曲をカヴァーするとはなあ。イントロから最後までひたすら気持ちよい。サンディーのヴィブラートって珍しくないか?

 2 Suriam(リミックス1)・・・ベースが唸る唸る。唸りっぱなしなのがいい。

 3 Te Cheaia a Jamais(リミックス1)・・・曲を通してプレイされるギターのカッティングがかっこよい。「Mercy」でも書いたが、曲自体がいいのでいかようにも料理できる。リミックスしていても楽しいだろう。

 4 Ikan Kekek(リミックス1)・・・アジアン&ノリノリです。

5 Sukiyaki(リミックス)・・・最初は何の曲か分からない、と思っているとディック・リーのラップが始まる。結構長いけど、じっと待っていると・・・「上を向いて歩こう」だ!サウンドもサンディーの声も粘っこい。それにしても…遊び過ぎだよ、プロデューサー。成功してるんだけどね。

6 花(新録)・・・レゲエヴァージョンだよ。ルーツラディックスをバックにキングストンで録音されたということだ。喜納昌吉もびっくりだろう。サンディーのヴォーカルが冴えまくる逸品。

7 Suriam(リミックス2)・・・ディック・リーのラップとか、風変わりなメロディとかいろいろ盛り込んでいる。

8 Te Cheaia a Jamais(リミックス2)・・・穏やかリミックスヴァージョン。サンディーのヴォーカルが映える。最後はシタールみたいな響きで静かに終わる。

9 Ikan Kekek(リミックス2)・・・4曲目同様アジアン&ノリノリなので、ずっと聴いていたい。

10 U Don’t Care(新録)・・・これはスライ&ダンバーかな?思いっ切りレゲエだが、不思議だな。レゲエすらもアジアン風味になっている。子守歌かな?

 

 

ってな感じで一言感想を書いてみたが、今の僕だったら次のようなプレイリストを作るな。

 

1 Mercy

2 Sakura

3 Ikan Kekek

4 Ikan Kekek(リミックス1)

5 Ikan Kekek(リミックス2)

6 Don’t Keep Giving

7 Suriam

8 Suriam(リミックス1)

9 Suriam(リミックス2)

10 Le Colline Sono In Sono In Fiore

11蘇州夜曲

12 Sukiyaki(リミックス)

13花

14 Te Cheaia a Jamais(リミックス1)

15 Te Cheaia a Jamais(リミックス2)

16 U Don’t Care

 

リミックスは続けて聴くと気持ちいいと思う。11~13は必殺のナンバーだ。

 

サンディーのアルバムを聴いて記事を書いて、プレイリストを作った。16曲1時間11分だ。これが今日の午前にしたことだ。いい時間を過ごしたじゃないか。外に出てこれを聴きながらコーヒーとごぼう茶とパンを買いに行こう。

 

あ、ディック・リーのことは書かなきゃいかんかな。ちょっと不親切だったな。彼はシンガポール出身のミュージシャン、プロデューサー。1990年代に大活躍した人だ。ザ・ブームとも共演したことがある。(←大雑把)