hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

元気がなくても書いてみよう!

気がついたら13時を過ぎている。参ったな。でも一応ギタ練午前の部を終えて、今はアル・クーパーを聴きながら記事を書こうとしている。一昨日は絶不調期かも、と書いた。もちろん今も絶不調だが、今日は休日だ。元気がないなりに何か書いてみよう。コーヒーも久しぶりに淹れたことだし。

 

というわけで、なにゆえアル・クーパーなのか、僕にもよく分からない。例によってアップルミュージックに紹介されたのだが、気づいたら手をのばしていた。「New York City(You’re a Woman)」(1971)というアルバムだ。

 

アル・クーパーと言えば・・・と書くとかなり長くなる気がする。1944年生まれの78歳だもんな。長い長いキャリアだ。いろいろ参考にして短く書いてみっか。

 

アル・クーパーアメリカのミュージシャン、プロデューサーである。彼について書くとしたら何といってもボブ・ディラン「追憶のハイウェイ61」のセッションに参加したことから始めなければなるまい。超名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」の録音の際、その場で半ば強引に飛び入りでオルガンの演奏をしたことで有名だ。しかもその時ハモンド・オルガンを触るのはほとんど初めてだったらしい。この話は彼自身あちこちの媒体で喋っていたと思う。その後は(ブラス・ロックの開祖になるのかな?)ブラッド・スェット・アンド・ティアーズを結成したり(すぐに「排除」された…)、マイク・ブルームフィールド、スティーヴン・スティルスとブルースバリバリの「スーパー・セッション」を発表したりと1960年代末には何かと話題を提供していた。70年代にはレイナード・スキナードという優れたサザン・ロックバンドを紹介してもいたな。

 

1969年にソロアルバム「アイ・スタンド・アローン」を発表。このアルバムにはハリー・ニルソンのカヴァー「ワン」が収録されている(後にスリー・ドッグ・ナイトが大ヒットさせている)。僕が「ワン」を初めて聴いたのはエイミー・マンのヴァージョンだった。あんまり素晴らしい曲なのでびっくりした記憶がある。「New York City(You’re a Woman)」はソロ4作目。このアルバムは少年時代に買ったロックカタログ本の中で紹介されていた。その後渋谷陽一の「サウンド・ストリート」で「アイ・スタンド・アローン」を聴いたのだと思う。渋谷は妙にアル・クーパーのことを評価していたな。でも当時の僕にはかすりもしなかったアーティストだった。

 

2000年代に入ってからも「ブラック・コーヒー」(2005)、「ホワイト・チョコレート」(2008)という洒落たタイトルのアルバムを発表している。

 

ブルースやブラス・ロック等いろいろ試してきた彼だが、ソロアルバムは一言で表すなら洒落たシティ・ポップ、になるのかな(ちょっと違うか)。だってそんなにギラギラしてないもん。かと言って「New York City(You’re a Woman)」は落ち着き払ったサウンドというわけでもない。もちろんしみじみとしたいい曲もあるけど、ホーンセクションが入ったゴキゲンな曲もあるし、「The Ballad of the Hard Rock Kid」なんていうギターがガシガシ入った曲もある。でも何て言うんだろう、オシャレな感じがするんだよなあ。彼のピアノの響きがそうさせているのかもしれない。シャウトしない歌い方にも一因があるかもしれない。トッド・ラングレンとはまた違った風味のソウル感がある。調べてみると「Naked Songs」(1973)というアルバムの方が評価されているみたいだ(特に「ジョリー」という曲は昔渋谷系(?)で流行ったそうだ)。

 

しかし、何ですなあ。こういう縁があると嬉しいものである。トッドはこれからも聴きたいし、アル・クーパーも聴きたくなったし、一昨日書いた時期の音楽も聴きたいし、また忙しくなりそうだ。それにつけてもアルバムを何回も聴いて、だんだん体に馴染んでくるのって得難い快感である。僕にはまだ出会っていない素敵な音楽がまだたくさんあるのだ。

 

 

とりあえず、元気がなくても文章を書いているうちに気分が上がってきた。

 

 

よしっ、天気もいいことだし車をきれいにしてこようっと。