hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その48~喋らなければならない世の中なのか、の巻~

昨日は夕方からYouTube三昧だった。吉井和哉仲井戸麗市斉藤和義等が出演する番組を片っ端から観ていった。まあ、いつものメンツだ。しかしこれまで同様繰り返し書くが、みんな番組でよく喋っている。チャボはLeyonaの番組に出演して少し舞い上がっていた。それに斉藤和義との年末のラジオ番組。あの斉藤和義とチャボが、間を置かずに喋っているではないか。世の中一体どうなっているのだろう。

 

少しホッとしたのはデビューしたての麗蘭でのインタビューだ(1980年代かな)。チャボは思いっ切り土屋公平に喋りを任せている。その期待に応えるべく公平は頑張る。しかしなかなか言葉が出てこない。普通はこんな感じだよな。間が空いたり、言い淀んだりして当然だよ。ホントに現代の色々な番組では、みんなが淀みなく喋っているのかな。加工編集はしていないのかな。だったら凄いことである。今を生きるアーティストは喋れなければいけないということになる。弱ったね、そんなに喋ってどうすんのよ。

 

こんな風に番組を観ていた中でハッとしたのは、チャボの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のカヴァーを聴いた時だ。この曲をカヴァーした驚きももちろんあったが、それより歌詞だ。それは清志郎に向けて歌っている歌だった。

 

The Long and Winding Road 君の心まで続いてるかな?

この曲がりくねった道 俺を連れて行っておくれ その場所へ・・・

 

雨が降ってる 何かを洗い流すかのよう

風が吹いてる 何かを吹き飛ばすかのよう

夜が明けたならば すべて幻か

 

何度あっただろう? 何度巡っただろう? 俺たちの熱い夏・・・

 

君はひどいぜ 俺をここにおいて 今どこの空の下 歩いてるのさ

ずるいぜ君は あの日の若さのまま

 

ほら 俺は今夜もこうして 唄ってるのさ 相変わらずさ・・・

連れ出しておくれ もう一度あの夏へ

 

雨が降ってる 何かを洗い流すかのよう

風が吹いてる 何かを吹き飛ばすかのよう

夜が明けたならば すべて幻か

 

The Long and Winding Road 君の心まで 続いてるかな?

この曲がりくねった道 俺を導いておくれ その場所へ・・・♪

 

 

泣けた。メロデイは何となく仲井戸節になっていた。チャボにはこれからもどんどんこういう形(YouTube)でカヴァーを発表してもらいたものである。今も昔も、カヴァー曲の歌詞を書かせたら、チャボ、吉井和哉、(その気になれば斉藤和義も)の右に出るものはいないのではないか。チャボにはキンクスの名曲を改めてカヴァーしていただきたい。吉井には、思い切ってビートルズのカヴァーをしていただきたい。

 

という風に書いていると宇多田ヒカル「Be My Last」by吉井和哉を猛烈に聴きたくなってきたので、iTunesストアをうろつき購入した。やっぱり初めて聴いた時の衝撃はちっとも薄れていなかった。

 

♪母さんどうして 育てたものまで 自分で壊さなきゃ ならない日がくるの?

 

♪Be my last… Be my last… Be my last… Be my last… どうか君が Be my last…

 

♪慣れない同士で よく頑張ったね 間違った恋をしたけど 間違いではなかった

 

♪いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい

 

特にグッとくる箇所を書き出してみたが、一番の衝撃は最後の「いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい」だろう。みなさ~ん、こんな風に思ったことはないですか~?これを吉井の甘い声で歌われるともう甘酸っぱくなってたまらんのですよ、奥さん。「間違った恋をしたけど 間違いではなかった」んですよ。是非ご一聴を。

 

最後にどうでもいいことかどうか分からないが、いつもかすかに気になっていることを書いちゃうぞ。それは、「アーティスト」という言葉である。僕は最初この言葉を遣うかどうか悩んでいたんだけれど、今では音楽関係の記事を書く時はアーティストという言葉を遣っている。いやいや「ミュージシャン」ではないのか?というのがもう一人の僕の言い分である。

 

そうなんだよなあ。と思いつつ、いつもアーティストという言葉を遣っているからには何らかの理由を持たせないと、と思い考えてみた。考えてみた結果は、「~家」と日本語表記する人をひっくるめて全員アーティストと言っているような気がする、ということである。「音楽家」は、だからアーティストである。「画家」「柔道家」「書道家」等もアーティストである。僕は無意識にこんな風にしてこの「アーティスト」という言葉を遣っているのだと思う。以上、終わります。バイバイ。