hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その34 ~24歳の性欲について~

こんなタイトルを見るとドキッとするでしょ?僕はドキドキしている。俺は一体何を書こうとしているんだろう?と。とにかく今日はこれでいってみよう。一言で表すと「24歳の僕は食欲を減退させれば、性欲も減退するはずだ、と思っていた」という話である。そんなに大した話ではない。33年も前のことだしね。それもこれも昨日マフィンを食べたせいだ。食欲→性欲、ああそういえば・・・と思った次第である。まあ、性欲といえば相手のこともあるし気を使うけど、もう書いてもいいだろう。(もしかしたら昔書いたかもしれない。だったらごめんなさい)

 

じゃあいこうか。その頃の僕は、大学時代に付き合っていた彼女と遠距離恋愛をしていた。2人とも教員採用試験を受けていたが、2人とも不合格だった。彼女は地元の小学校の講師となり、勤務しながら勉強をしていた。僕は留年したので大学で何となく過ごしていた。

 

デートは月1回(手紙も月1回来た。僕も書いた)、大体は僕が彼女を迎えに行って僕の住んでいる地域に戻ってデートをしていた思う。さすがに地元で遊ぶことに抵抗があったようだ。僕達は喫茶店に行ったり、遊園地に行ったりしていた。それで僕はといえば悶々としていた。当然だろう。好きな女性が目の前にいて24歳の男が何も思わずにいられるわけがない。勿論喫茶店や遊園地デートは楽しかったよ。でも、でも、でもである。できれば自分の家に連れ込みたい、いちゃいちゃしたいと思っていた。

 

しかし、そんな僕の気持ちも知らずに(ホントに知らなかったのかな?)、「そろそろ帰るね」と言う彼女を乗せて車を運転する僕の気持ちが爆発するのは決まって県境だった。そこには僕の気持ちをあざ笑うかのようにホテルが数軒並んでいた。僕はおもむろに彼女に言う。「寄って行こうよ」と。その時の彼女はとても複雑な顔をしていた。OKの時もあったし、NOの時もあった。

 

僕としては彼女を困らせたくはない。しかしながら僕のこのどうしようもない性欲(というか彼女を抱きしめたいという強い気持ち)はどうすればいいのだろうという思いで一杯だった。そこでよしっと思ったことが最初に書いた「食欲を無くすことができれば性欲も無くなるのではないか」という仮説だった。この仮説が実証されれば、彼女も複雑な表情をしなくてもいいことになる。今思えばバカである。しかし純情でもある。

 

僕は早速実践した。当時蕎麦屋で(夕方から)バイトをしていた僕は、食事はそこで食べる1回だけと決めた。それはもう噛みしめるようにして食べたな。そしてバイトが終わると何故か分からないが、銭湯に行き、サウナに入ってがんがん汗をかいていた。どんどん僕は痩せていった。

 

こんな時に限って、彼女が僕の家に行きたいと言い出し、連れて行くと僕の方が押し倒される、ということもあった。僕は何が何だかよく分からなくなっていた。

 

当時付き合っていた彼女の友人が僕とも仲良くしてくれていた。一緒に教採の勉強もした。その友人に相談したこともある。すると友人は彼女から既にその話を聞いていたらしく、何とも困った顔をしていた(ような気がする)。その場は「hanamiちゃんの気持ちも分かる」と言ってくれたような気もする。そこら辺の記憶は曖昧だ(ということにしておこう)。

 

食事を1日に1回とすることで激しく痩せたが、性欲はというと当然のことながら減退することはなかった。そして彼女は採用試験に合格し、僕はまたしても不合格だった。僕は我慢できなくて遂に彼女にひどい態度をとった。それがきっかけで、彼女の気持ちは完全に僕から離れた。そういう時って分かるものですね。最後に僕は彼女を送る時に「まだチャンスはある?」と聞いた。彼女は「ふふん」と言って軽く笑った。

 

しばらくして彼女から手紙が来た。さよならの手紙だった。僕は彼女の友人にそのことを話した。その子は「hanamiちゃんは交通事故に遭ったようなものだよ」と言ってくれた。まあ、僕の知らないことをたくさん知っていたのだろう。僕はそれを何となく察しながら問い質すことはしなかった、いや怖くてできなかった。

 

こうして僕は夜中に自分の家でジョン・レノンの「スタンド・バイ・ミー」をヘッドフォンで聴きながら涙するところを父に見られたのであった。(←前に書いた)いやあ、青春ですなあ。でも僕はお互いに裸になって抱き合うことがこれほど気持ちを満たしてくれるものなのか、ということを感じさせてくれた彼女には心から感謝している。感謝?ちょっと違うな。それは綺麗すぎるか。うーんと、彼女が肌を重ねた初めての女性というわけじゃなかったけれど、やっぱり特別だったな。そうだなあ、もし認知症になっても出てくる名前の一つかもしれない、くらいの気持ちかな。

 

あれから何年もの間「人を好きになりたい」と思っていたものだ。妻と出会ったのは28歳くらいのことである。

 

それまでいろいろチャンス(つまり僕のことを好きになってくれてるの?って思う女性はいた。前に書いた人も含まれる)はあったものの、何も進展することはなかった。というか進展させなかった。多分臆病だったのだろう。妻と出会えていなかったらどうなっていたのだろう。

 

今回はタイトル負けの内容だったかな。

 

 

 

昨日はいっぱい引用し過ぎたので今日はこれで終わろう。アディオス!