秋眠日記5

いつの間にか「秋眠日記」と名付けて文章を書いている。

 

昨日今日とイレギュラーで母の知人の通夜、葬式に行った(中には入っていない。葬儀場に送って、家に戻るだけ)。そして帰り際スーパーに連れて行って食材の仕入れを手伝った(これも中に入っていない)。僕としては大活躍である。同時に自分の家に帰ったら猛烈に眠くなった。日中に眠くなるのは非常に珍しい。少し眠ってから、こうして日記を書いている。こんなに頑張ったんだから昼からお酒を飲んでもいいだろう。明日は人間ドックだし、早く飲むことにしよう。まあ梅酒だけどね。

 

というわけで只今19時である。梅酒を飲みながら何をしていたかというと検索活動である。フィアット500のガソリンやらデュアロジックやら故障しやすいかとか、アクセルの踏み方とか、キーを差し込んだらモーター音がするとか、とにかくたくさん検索してみた。分かったのは、すぐにスムーズには運転できないぞ、とうことだった。給油の仕方もどうも違うらしい。この車のおかげで僕の短気は直るかもしれない。そしてヤフーをうろつき、フィアットロゴマークの付いたキーホルダーを買った。

 

あと数日で僕の家に来るわけだが、遅かれ早かれ車のオーディオのグレードアップをしたいと思うだろう。最低でもAUX端子を付けてiPhoneに繋ぎたい。あとはスピーカーだ。今なら思い切ってグレードアップできると思う。まあ、その前にフィアット500と仲良くなることだな。

 

そういうわけでジョニー・デップ(58歳)である。久しぶりに僕の厳しい基準(10分以上観続けられるか)をクリアした「グッバイ、リチャード!」(2018)の主演男優だ。僕は、ジョニー・デップといえば「デッド・マン」、そしてドアーズのドキュメンタリー(まぼろしの世界)のナレーションを担当した人として認識している。もちろん「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「チャーリーとチョコレート工場」、「シザーハンズ」や「スウィーニー・トッド」も観ている。思い出したぞ。「ギルバート・グレイプ」や「フェイク」や「ネバーランド」、「リバティーン」なんかも観ている。「パブリック・エネミーズ」で失望したこともあった。それでも「ツーリスト」は観た。そこからピタッと観るのをやめた。別にジョニー・デップが嫌いになったわけじゃなくて、映画自体を観なくなったというだけだ。だから、何気なくWOWOWで放送されていた「グッバイ、リチャード!」を録画しておいたものにたまたま手を出したら、面白かった、というわけだ。

 

「グッバイ、リチャード!」はウィキには最初にざっくりと「末期の肺がんだと診断された大学教授を描いたオフビートなヒューマンドラマ」とだけ書かれている。

 

映画は章立てて作られている。第5章までだったかな。最初に医師から「あなたは肺がんです。何も治療を受けなければ1年以内に死にます」と宣告され、ショックを受けるリチャードの姿から始まる。こういう風にさくさくと物語が進んでいくのは楽しい。

 

その後も快調に物語は進む。妻にがんであることを言おうとしたら妻の方から「私、不倫をしてるの」と告げられ、娘からは「私、レズビアンなの」と告白され、自分のことを言うタイミングを失うリチャード。

 

担当している講義の受講生達に説教を始め、受講生をどんどん削っていくリチャード。しかし何人かはそんなリチャードに関心を持ち、残るのであった。その後ハチャメチャな行為を繰り返す(飲酒、ドラッグ、ナンパ、ブロウ・ジョブ・・・)リチャードだが、「研究休暇」(←つまりもう大学には戻ってこない)の前には受講生や大学の教授達に熱く自分の思いを語るのであった。

 

などと書くより、自分で調べてもらった方が早いか。僕はとにかくジョニー・デップの「声」。彼の声にやられたクチだ。あまり感情を高ぶらせることなく低い声で喋っている。その声の心地よさが映画の最後まで続く。

 

「死」という(映画としての)ゴールは決まっているのでどう終わらせるんだい、という気持ちで観ていたが、終わり方はかっこよすぎたかな。でも久しぶりに映画を観て爽やかな気持ちになった。ところが批評家からもファンからも評判はよくない。どうも僕はみんなから評判の良くない映画を好む傾向があるようだ。評判が良くないのは「インデペンデント映画」という側面もあるのかもしれない。

 

 

ところで今日の「ボクらの時代」にCreepy NutsのDJ松永とR-指定と「オードリー」の若林正恭が出演していた。そこでエミネムについて言及していたのが面白かった。

 

「よく海外のベテランラッパーが歳を取って教育的になるっていうパターンってあるじゃないですか?」という話から始まって、成功してお金持ちになったラッパーについて話し始めた3人。

 

「でもエミネムっているよね。50になってもまだガンガンやってるもんね。」

エミネム、今年49くらいだね」

「一番キレてるよね」

「彼の一番新しいラップが一番長くて一番速いんです。そして一番怒ってるんですよ」

エミネムって何に怒ってんのって思いますよね」

「俺もう、和訳を見るのが怖くて」

「今一番イケイケの若手を2人誘って、自分もラップするっていう時は、大体は自分が先にラップして若手のキレキレの奴に『最後はお前らでかましてこい』ってパターンが多いけど、エミネムは、若手に先にラップさせておいて、最後に一番長尺なところを一番早口でラップするんですよ。イケイケの若手2人を前フリにしてるの」

 

よかった。エミネムが何に怒っているのかは知らないけれど、とにかく元気にラップしているんだ。