51年目の「レット・イット・ビー」 その2

例によって、カタログ本「レコード・コレクターズ」を買ってしまった。もちろんザ・ビートルズの「レット・イット・ビー」が大々的に特集されていたからである。しかし、この数日「レット・イット・ビー」を聴いていて正直疲れた。ディスク1のオリジナル盤のリミックスを聴かないで、ディスク2のアウトテイク集、ディスク3のリハーサル集を聴いてきたからだろうか。とにかく会話は要らないから、バシッと曲だけ聴かせてくれと思った。

 

レコード・コレクターズ」は貴重な資料となるだろうが、読み物としては文字数が多すぎて、だんだんわけが分からなくなってくる。レコーディング時の複雑な背景、今回スーパー・デラックスが発表されることになった経緯、各ディスクの説明・・・。別に仕事のために聴いているんじゃないからな、と思ってしまう。

 

もちろん1曲1曲についての説明もあるわけで、僕には「答え合わせ」をしているように感じてしまった。ブログの前々回で書いた僕の感想がほんとに的を得たものかどうか?ついついそんな姿勢で読んでいる自分に気づく。それにしてもさすが、プロは違うね。それで飯食ってるんだから当然だけど、同じ素材で自分が書いた文章と比べると随分テクニカルなことも書かれているし、その曲の背景も書かれている。比べることができていい勉強になった。

 

 

 

3枚目のディスクレビューはこんな感じになった。(←「レコード・コレクターズ」を読む前に書いたもの)

 

1「All Things Must Pass」(Rehearsals)・・・リンゴとジョージが「ハッピーニューイヤー」と挨拶を交わしているのを聞くだけで安心する。その後ジョージだと思うがこの曲の説明をしながら演奏する。後のソロアルバムのタイトル曲にもなる作品だ。「アンソロジー」にも入っていたっけ?

 

3「Gimme Some Truth」(Rehearsal)・・・こちらも後のソロに収録される曲。ポールがハモりというか参加してくる。こういうのはもう反射的なものなのだろう。

 

4「I Me Mine」(Rehearsal)・・・ジョージが真面目に歌っているのに、ポールが入ってくるのがうざい。もう少し練習したら「録音してみようか」とポールは言うかもしれない。

 

5「She Came In Through The Bathroom Window」(Rehearsal)・・・ここからは「アビイロード」収録曲のリハーサルやジャムが続く。ビートルズは、早い段階でリハーサルに取り掛かり、時間をかけて完成させていくのだなあ、と改めて思う。この曲の骨格はもう完成している。ポールの曲に対してジョン(かな?)がハモる。ほんとに絡みたがる人たちだ。ポールは途中でやめてメンバーに説明をして、それから再び歌い出す。

 

6「Polythene Pam」(Rehearsal)・・・(多分)ジョンが曲の説明をしているのだろう。その後、アコギで歌い出す。バックに(多分)ジョージのアコギ。ほんとにこれだけしか出来ていなかったんだな。「アビイロード」でちゃんと作品にしたポールもすごいな。

 

7「Octopaus’s Garden」(Rehearsal)・・・ピアノをバックにリンゴが歌う。いつものリンゴ節だ。最初のバースまで出来ているようだ。その後の展開をポールが探っているっぽい。そしてアコギでまた少し演奏している。この間メンバーの会話が和やかだ。リンゴの曲はほんとうにみんなを和やかにさせていたようだ。

 

8「Oh! Darling」(Jam)・・・アビイロードからの4曲目だ。まあまだお遊び段階だ。でも「ジャム」という割には少し真剣さがあるな。曲としてどう転がっていくかを探っているものと思われる。ドラムは結構熱いぞ。ジョンがポールとハモっているのが嬉しい。終わりそうだが終わらない。ポールはしつこくこの曲の可能性を探っている。それでも終わらない。確かに「ジャム」だ。ポールはやってて楽しいだろうなあ。

 

9「Get Back」(taku8)・・・テイク8だというのに、もうこの完成度か、と驚く。ギターソロもほぼスタジオ盤と同じだ。ビリー・プレストンのキーボードもちゃんと入っている。ドラムもあのリズムだ。でもやはりやり込み度数がビートルズとしては足りないんだろう。続けてはいるが途中で投げているのがよく分かる。それで何となくフェイドアウトしちゃった。スタジオから何かサジェスチョンがあって終わり。

 

10「The Walk」(Jam)・・・あっという間に終わっちゃった。遊んでいる感じの方の演奏がしっかりしている。次の曲と同様ビリー・プレストンとのセッションぽい。

 

11「Without A Song」(Jam)・・・ビートルズにしてはブルースっぽい。お遊びにしても珍しいのではないか?ピアノは誰だろう。誰が歌っているんだろう。ポールはベースっぽいからピアノ、歌はビリー・プレストンかもしれない。笑いで何となく終わる。取り敢えず笑いで終わっているからいいか。

 

12「Something」(Rehearsal)・・・話し合いから始まる。「リハーサル」なんだから何となく始まって何となく終わっている。でもジョージ以外のメンバーはが考えながら演奏している。誰かが多分曲について何か喋っているところで終わる。

 

13「Let It Be」(take28)・・・テイク28ともなれば、もうこの曲を随分とバンドとしてもやり込んでいることになる。それがよく分かるテイクだ。安心して聴いていられる。でもちょっとウェットかな?という部分も後半ある。最終的にこの曲に「泣き」はいらないだろう、と判断したと思われる。

 

 

ディスク4は「グリン・ジョーンズ版ゲット・バック」らしいが1回聴いてやめた。これがいっちばん最初に発売されたとしたらビートルズは怒るだろうな、と思った。

 

 

「レット・イット・ビー」は、やはり映像で観てこそ楽しむことができる作品なのかな。どんなことを喋りながらレコーディングしていたのかも気になる。そして「ルーフトップ」の映像も遂にノーカットで流されるようだし。楽しみだなあ。映画「ゲット・バック」を観るまであんまり「レット・イット・ビー」は聴かないでおこう。

 

 

うーん、今日は今イチ心のキレがない。

 

最近は朝の出勤時は佐野元春でハッピーになれるように、退勤時はビーチ・ボーイズジョン・セバスチャンで楽しく帰れるように心がけている。