口直しにもう1本

朝一番で映画館に行ってきた。そんなところに行くのはちょっと気が早くないか?と言われそうだが、とにかく映画が観たかったのだ。観たのは「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」である。映画館に行くのなんていつ以来だ?「ボヘミアン・ラプソディー」(2018)以来だ。「ボヘラプ」は次の週にもう一回観に行った。僕の家から映画館まで車で10分もかからずに行けるというのになんでもっと観に行かなかったんだろう。

 

ところが何だか知らないが最近映画づいているというか、長いお話を見たくてしょうがなくなっていた。だから、WOWOWから気になった映画を片っ端から録画しておいて観る、という日々がしばらく続いている(アマゾンプライムとかそんなのは観てない)。しかし(最近書いたっけ?)映画は最初の10分が勝負だ、と思っている人間なので、10分観て続けるか止めるかのジャッジをする、ということを繰り返していた。最後まで観たのは、「火花」「あなたへ」「海街ダイアリー」くらいだ。どれも邦画だ。まあ、人情ものなんだけど、正直「ぬるい」と思ってしまった。こうなると、口直しをしたくなる。絶対これは楽しむことができる、という1本を選んで観ることになる。そのうちの1本が「グラン・トリノ」だった。これについては(すごく最近)書いた記憶があるな。

 

映画というのはエピソードの積み重ねなんだな、と思うということ、これも書いた。それで改めてクリント・イーストウッドはすごいね、と思ってしまった。上に書いた邦画のどれももちろん色々なエピソードが描かれているけれど、どうもイマイチなんだよなー。例えば「あなたへ」は、高倉健ビートたけしが紡ぐエピソードなんかはいいなぁ、たけしは相変わらずいい味出してんな―って最初思うんだけれど、もう一回観たいとは思わない。高倉健と草彅剛、佐藤浩市が絡む話もあるし、草彅剛っていいな~、とその時は思うんだけど、これもだからといってもう一回、とはならなかった。

 

それで何となく欲求不満がたまっていたんだろう、映画館に行ってみたいな、と思うようになった。でも何を観る?映画館に行ってハズレだったら目も当てられないぞ、と思い上映スケジュールを見たら、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」が一昨日から上映されていることに気づいたというわけだ。

 

となると、お前は「007」なら大丈夫なのか?と問われそうだが、結構な確信を持って「007」なら楽しむことができる、と思ってしまったのだ。

 

思えば僕が初めて父親に連れられて映画館に行った時に観たのが「007/ムーンレイカー」(1979)だった。ロジャー・ムーアジェームズ・ボンド役だった。勿論それまでに何回もテレビで観ていたので、「007」の存在は知っていた。「スパイ(?)、アクション、お色気ありの大人っぺー映画」という印象を抱いていたので、父から誘われた時はドキドキしたものだ。その時観た「ムーンレイカー」はあろうことか、ジェームズ・ボンドが宇宙にまで行っちゃったので正直呆れてしまった記憶がある。その後も折に触れ、テレビでなんとな~く「007」シリーズを観ていた。

 

 

本気(っていうほどのことでもないか)になって「007」を観るようになったのは、病気になって、映画を毎晩1本は必ず観るモードになっていた時期からだ。その時期は知人の影響もあって、いろんな映画を観るようになっていた。それまでは気取った映画ばかり観ていた(ブレードランナーとかね)。しかし知人は何の拘りもなくありとあらゆる映画を観ていた。「そうだよな。映画ってかっこつけて観るもんじゃないな」と妙に納得した僕は、それこそ「スパイダーマンシリーズ」「バットマンシリーズ」「ジュラシック・パークシリーズ」「ソルト」「パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ」等のメジャーどころから「クリムゾン・リバー」「デッドマン」「赤目四十八滝心中未遂」等のちょっとマニアックな作品まで観るようになった。そのメジャーどころの中に当然「007」シリーズも入っていた。

 

だから気合を入れて観た初めての007シリーズは「カジノ・ロワイヤル」(2006)になるかと思う。記念すべきダニエル・クレイグ初のジェームズ・ボンドである。その後「慰めの報酬」(2008)、「スカイフォール」(2012)、「スペクター」(2015)と立て続けに観ることになる。しかし「スペクター」って結構長時間だったような気がする。今作も約160分と長丁場だ。大丈夫かな?と思いながら席に着いた。

 

 

僕なりの結論や結末を書くのはルールに反してしまいそうなので書くことは控えるが、「ボヘミアン・ラプソディー」のラミ・マレックが登場したシーンはさすがに緊張感があって非常に良かった。マドレーヌ役のレア・セドゥは実にキュートだった。しかし、やはり一個だけ書いておこう。思った通り長かったよ。途中でトイレに行く人がたくさんいたよ。

 

あ、主題歌はビリー・アイリッシュだったぞ。豪華な音で歌う彼女は新鮮だった。それと、これは書いておかなければいけない。映画館で観る映画は最高だった。テレビやパソコンで観るもんじゃないな、映画って、と思わせる力があった。

 

 

というわけで、タイトルに戻ろう。口直しにもう1本今日は観るぞ。ここは絶対安全パイの「運び屋」(2019)にしようか、それとも大泉洋の「探偵はBARにいる」(2011)に賭けてみるか。

 

 

 

 

探偵はBARにいる」は星4つだった。良しとするか。ジャックスというか水橋春夫作詞作曲の「時計を止めて」(劇中でもカルメン・マキが歌っている)が主題歌だった。

 

 

あ、感染対策はしっかりされていたし、しっかりしましたよ。