hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

トホホ日記~ようやくオープンコードから離れつつある~

昨日、ようやく「火花」(2017)を観た。

 

漫才の世界に「夢」を持って身を投じるも、結果を出せず10年余り底辺でくすぶっている青年徳永(菅田将暉)と、強い信念を持った先輩芸人神谷(桐谷健太)が出会い、現実の壁に阻まれ、葛藤しながらも歩み続ける青春物語、になるのかな。監督は板尾創路。結構期待してたんだけどな。僕は徳永と相方の山下の「スパークス」が最後に客のハートを鷲掴みにする場面を期待してずっと観ていたのだが、「スパークス」としての最後の漫才は、客を大泣きにさせるものだった。大団円になると思っていたんだけどなぁ。僕は映画にスカッとした要素を求めているんだよ~。でもエンディングソングの「浅草キッド」はとても良かった。桐谷健太はいい声してるなー。竹原ピストルかと思ったぞ。

 

 

口直しと言っちゃあ何だけど、偶然「グラン・トリノ」(2009)が録画されていたので、好きな場面だけを観てみた。最初に書いておこう。最後のシーン(もう何回も観ている)で泣いてしまった。こんなことは初めてだ。さっき、スカッとしたものを求めていると書いたが、どうも違うようだ。それによく言われるが歳を重ねると観方が変わってくる、というか同じシーンを観ているんだけど、感じ方が変わるようだ。

 

 

19時を過ぎたので、眠剤を飲んだぞ。ここからは時間との勝負だ。最後まで書き切ることができるだろうか。

 

 

しつこく「グラン・トリノ」に話を戻そう。朝鮮戦争経験者であるウォルト(クリント・イーストウッド)は、妻に先立たれ、孤独な日々を過ごしていた。近くにいる(ある)のは愛犬と、愛車グラン・トリノだけ。そんな彼にある事件が起きる。その事件をきっかけにモン族のタオと心を通わせ始めるウォルト。彼はタオに色々なこと(家の修理、男同士の口のきき方などなど)を教えた。しかし不良グループが2人の関係を脅かし始め、姉もそれに巻き込まれてしまう。そしてウォルトは不良グループのアジトに向かう・・・。という話だが、そこからは泣きっぱなしだった。

 

「ネズミの巣はここか?」「チビのヘナチン野郎に話はない」「やれよ。せいぜい仲間を守れ」「身内の女をレイプするようなクソ野郎どもだ。血のつながった娘だぞ!」「銃をぶっ放せ、チンピラカウボーイ。やれ!」ウォルトがチンピラ達に毒づく。

 

チンピラに「お前は何すんだ?老いぼれじじが」と言われたウォルトは煙草を手にする。銃を構えるチンピラに「ビクつくな」と言い、指を銃の形にしてチンピラたちをエアーで撃つ。そして煙草をくわえ、「火を貸せ」「ないか」と呟いてこのようなことを言う。「俺のライターを出す」そして「聖なるマリアよ」と言い、内ポケットに手を入れたウォルトは勢いよく手を出す。銃を出されたと思ったチンピラたちはウォルトを銃撃する。何発も何発も。ゆっくり倒れるウォルト。その手には本当にライターが握られていた。

 

 

彼の死後、葬式が行われ、今までウォルトと分かり合えなかった牧師が彼についてこう話す。「彼は言いました。『君は生と死のことを何も知らない』『頭でっかちの27歳の童貞で老女の手をにぎり、迷信深い彼女たちに永遠の命を約束している』と」「彼は歯に衣を着せず真実を語りました。私は彼から生と死が何かを教わったのです。その真実を」

 

 

そして遺言状の最後にはグラン・トリノのことが書かれていた。ここも丸写しするね。

 

「最後に私が所有する‘72年型グラン・トリノは・・・わが友人タオ・ヴァン・ローに譲渡する。豆食いメキシコ人のように車のルーフを切らず、クズ白人のようにペンキで車体に炎など描かぬこと。また後部にカマっぽいスポイラーなど付けぬこと。あれはクソだ。それさえ守れるなら、あの車はお前のものだ」

 

こういうのを胸がスカッとする映画というのだ。他にも好きな場面はたくさんある。モン族との心温まる交流、不良チンピラ達とのやりとり、タオにデートにグラン・トリノを貸してやろうとウォルトが言うところ、などなどのステキなエピソードを積み重ねて積み重ねて、最後のシーンに持っていく。脚本も監督も俳優も素晴らしい。こんな映画を観たいんだよなぁ。邦画でこんなのないかなぁ。

 

 

いかん。このままでは「トホホ日記」にならない。えーとタイトルは「ようやくオープンコードから離れつつある」だったな。

 

僕は最近吉井和哉ばかり聴いていたので、ついつい彼の楽曲をギターで演奏して楽しんでいた。がしかしそれはアコギでもできるものだ。つまりは4フレットくらいのオープンコードで事足りるということだ。いかん、と思った僕は吉井和哉作品はいいとしてハイポジションのコードを弾かざるを得ない曲を探した。それでやっと5フレット以上使う曲を見つけて練習している。その内少しずつ(セーハして)AだのBだのB♭だのDだのをハイポジションで弾くことに慣れてきたというわけだ。

 

おい、エレキの弦は柔らかいので押さえやすいじゃないか。と今頃驚く僕であった。

 

あとはあれだ。グリーン・デイの「アメリカン・イデオット」だ。パワーコードだ。いやあ、最初はパワーコード、弾けないじゃんと思った僕だが、JUNさんの「スポーツと同じ」という言葉を信じて練習を積み重ねてきたらだんだんと弾けるようになってきた。しかし、ミュートが相変わらず今イチだ。1弦が鳴ってしまう。そこをもっと練習すれば少し速い「アメリカン・イデオット」になりそうだ。あとは「1㎜上下運動」に気をつけてみよう。

 

なんやかんや言って仕事が終わって家に帰って、毎日ギターに触っている僕である。