hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

夏眠日記その32

昨日買った「教養としてのロック名盤ベスト100」「教養としてのロック名曲ベスト100」を読んでいる。やはり僕はカタログ本好きだ。買っても買っても懲りない奴だ。今回の本は川崎大助という元ロッキングオンのライターが書いているのもあって、なかなか思うところがあった。

 

一番は、こういう文章とか言い回しってロッキングオン的だなあ、と感じるところが多々あることだ。この手の文章に散々騙されたっけ。今もどうかすると騙されそうになる。それに「」をつけた言葉も頻出している。これは僕の癖でもあるので「ああ読むとこんな感じになるんだ・・・」と大いに反省した。何か「特別感」が出ていやらしいのだ。しかし著者の直訳的な訳文は参考になった。「こういうこと歌っていたのか」と今さらながら勉強させてもらった。

 

選んだ基準は著者の主観ではなくてアメリカの「ローリング・ストーン」とイギリスの「NME」の中間をとってランク付けしたようである。中間なので「???」というところがどちらのランクにもあるにはあるが僕には楽しく読むことができた。

 

 

せっかくなので、この本を引用(拝借)してクイズをしよう!

 

今から書く「いかにもロッキングオン的に表現」されたタイトルのアルバムは何か、考えてみよう。10位からいくよ。

 

10位「このままじゃ終われねえよ、と彼らは通りを渡って録音した」

9位「負けてられるかよ!と若者たちはシタール(など)を手に取った」

8位「70年代末に台頭したパンク・ロックの戦国武将が、80年代の全米を制する」

7位「魂のサヴァイヴァ―が、王となって『シェルター』に帰還する」

6位「夢の砦が破れたあとも、新しいソウルは『希望と勇気』のありかを指し示す」

5位「『最後のロックスター』の打ち上げ花火、異端が本流を食い破る」

4位「真夏の真っ白な浜辺に決して溶けない氷の塔を、スタジオの魔術で」

3位「四者四様の『才能の深掘り』を、史上初のミックス・テープが受け止めた」

2位「あの夏の裏っかわ、地下水流がニューヨークの暗渠からあふれ出す」

1位「再臨した救世主のごとく、再定義したロックに永遠の命のともしびを」

 

 

 

 

どうでしょうか?答えは下にある通りです。

 

 

10位:ザ・ビートルズ/アビー・ロード(1969)

 9位:ザ・ビートルズ/ラバー・ソウル(1965)

 8位:ザ・クラッシュ/ロンドン・コーリング(1979)

 7位:ザ・ローリング・ストーンズ/エグザイル・オン・メイン・ストリート(1972)

 6位:マーヴィン・ゲイ/ホワッツ・ゴーイング・オン(1971)

 5位:ニルヴァーナ/ネヴァ―マインド(1991)

 4位:ザ・ビーチ・ボーイズ/ペット・サウンズ(1966)

 3位:ザ・ビートルズ/ザ・ビートルズ(ザ・ホワイト・アルバム)(1968)

 2位:ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ(1967)

 1位:ザ・ビートルズ/リヴォルヴァ―(1966)

 

何故ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが2位?とか、ビートルズは4作品もあるって、まあそうだけど・・とかいろいろ思うところのあるランキングではある。

 

 

こうなったら名曲の方もいっちゃいましょう。

 

 

10位「血まみれ壊滅ロックが、無慈悲の黙示録を素描する」

 9位「夕焼け小焼けの人の世に、泣いちゃいそうなアンセムを」

8位「引き裂かれた人類に『ただ一日だけ』の可能性の熾火を」

7位「まったくの無名者として、転がる石みたいに」

6位「沈みゆく街の防人が告げる、地獄まじりの冬が来る」

5位「壮大にして、しかし『なにも起こらない』人生の一日に」

4位「救われぬ『僕』は、いまはもう、きみ以外の地上のだれにも」

3位「スタジオの秘蹟へ、不磨のロゼッタ・ストーンに道筋を記して」

2位「ウー・バッパ、グッドな波動を集めてるんだ」

1位「傷だらけの新生児が、汚水溜まりから大海へ」

 

 

 

 

 

答えです。

 

 

10位:ギミー・シェルター/ザ・ローリング・ストーンズ(1969)

 9位:ウォータールー・サンセット/ザ・キンクス(1967)

 8位:ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ(1977)

 7位:ライク・ア・ローリング・ストーン/ボブ・ディラン(1965)

 6位:ロンドン・コーリング/ザ・クラッシュ(1979)

 5位:ア・デイ・イン・ザ・ライフ/ザ・ビートルズ(1967)

 4位:ゴッド・オンリー・ノウズ/ザ・ビーチ・ボーイズ(1966)

 3位:ビー・マイ・ベイビー/ザ・ロネッツ(1963)

 2位:グッド・ヴァイブレーションズ/ザ・ビーチ・ボーイズ(1966)

 1位:スメルズ・ライク・ティーン・スピリット/ニルヴァーナ(1991)

 

 

ひとつ確かなことは「教養としてのロック」を身に付けるためには(やはり)1960年代を聴け!ということかな。それに1960年代ミュージックは今も聴けるものが確かにたくさんある。なんなら現在進行形の感覚で聴ける。

 

度々で恐縮だが、リモート飲み会でJUNさんは「今の高校生は大変だよ。俺たちはロックの歴史ったってたかだか10年20年だったけど、今の子達はロック・ミュージックを俯瞰しようとすると何十年間もの音楽を聴かなきゃいけない」みたいなことを言っていた。

 

でも、どうなんだろう。1960年代(プラス1970年代をちょこっと)を聴いとくと大体分かっちゃうのかな。レッチリ聴いてなくてもツェッペリン聴いてりゃいいか、みたいな感じかな。ちょっと違うか。

 

 

そういえば「ロック名盤」の方で知らないアーティストが1つだけあった。その名を「ア―ケイド・ファイア」という。デヴィッド・ボウイU2と交流があったバンドらしい。聴いてみっか。

 

 

今夜の「ベストヒットUSA」はテデスキ・トラックス・バンドだぜい。「レイラ」かな?