hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「じょうぶな頭とかしこい体になるために」再び その2

まだ授業の余韻が残っているうちに書いてしまおう。

 

今週は、5,6年の社会で五味太郎の「じょうぶな頭とかしこい体になるために」を使って授業をしたことは書いた。その後クラスによって残り時数が違ったので、1時間で終わるクラスもあったし、3時間したクラスもあった。

 

3時間したクラスでは、2時間目は交流の時間にした。前時に「多数決で決めちゃうってへんだよ・・・」「(将来)何をしたらいいのか自分でよく分からないんだ」について各自が書いたプリントをランダムに分け、友だちが書いた文章を読み、コメントを書く。それを6回ほど繰り返した。コメントを書いたらそれぞれ自分のプリントに書かれたコメントを読み、その感想を書いた。もしかしたらこういう形でコメントを書く体験がなかったのかな?みんな集中して書いていた。最後に五味太郎はどう答えているかを紹介してその時間を終えた。

 

次の時間は、もう一度最初の問いに戻って「頭のいい人ってどんな人」かを改めて考えさせた。「頭がいい」の意味をもう少し広げて考えてほしかったからだ。できるだけ具体的に、そして誰も考えつかないようなのを書いてみて、と投げかけたところ、なかなか面白い考えが出てきた。その一部を紹介しよう。

 

・お化けはいるのかを考えない人

・球が速い人

・ものまねができる人

・逃げるのが上手い人

・自分のダメなとこが分かる人

・とにかくサボりたい人

・敵が多い人

・歌が上手い人

・しゃべる時手をつけて話す人

・運がいい人

・正直な人

・マイルールがある人

・どろぼうが上手な人

・楽しめる人

・目がいい人、目が悪い人

 

せっかくだから3人ほど考えた理由を紹介してみよう。

 

「マイルールがある人」・・・「自分は絶対こんな事はしない!」「こんな時があったら絶対こういう事をする」などを前もって決めておくと、そういう場面の時、すぐ動けるから。前もってそういう場面を想定できる人は頭のいい人。なおかつすぐ動ける分、人のためにもなっている。マイルールがあって、それに沿って生活しているのであれば、決まりのある生活ができているという事。決まりのある生活は大人になっても役立つ。例えば「正しい箸の持ち方をどんな時でもする」という事だったら、大人になっても使えるし、人前で見せても恥ずかしくはない。そういうマイルールを持って過ごしたら、決まりのある生活になり、頭の良い人の生活になる。

 

「目がいい人、目が悪い人」・・・目がいいとたくさんのことや物が見えて、自分で勝手に考えるようになる。「あれは何だ」とかの疑問が出る。想像力がつく。目が悪いと、見えないものがたくさんあって、謎の世界になった感じがすると思う。だから想像したり人に聞いたりして考える。頼れるのは自分の耳や鼻、口。特に鼻が最強。創造力がつく。

 

「楽しめる人」・・・自分は、本を読んでいると楽しめる。でも、本を読むのが苦手な人は本を読んでいて楽しくありませんよね。なので人によって楽しめることは違います。楽しめるということは、メリハリがついているということだから。楽しむ時は楽しむ、やらなきゃいけない時はやる、というメリハリ。楽しむのは大事!楽しむことは生きていくには必要。楽しんでいないと、好きなことがない人みたい。勉強が好きな人は、勉強で楽しめるし、頭が良いからといって、勉強が好きなわけじゃない。好きなことをやっている時は、人は頭がいい人になれる。自分の好きなことを見つけるには、楽しめることを見つければいい。

                                 (一部脚色しました)

 

 

僕の投げかけた問いに正面から取り組んだ子ども達に敬意を表したい。