hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

待っていた2冊の本が届いた

平日は帰ってからが忙しい。まず録画しておいたその日の新型コロナ関係についての番組をチェックする。大体は夕食を摂りながらになるがこれで1時間以上は過ぎる。そうこうしているうちに眠剤を飲む時間になる。頭がぼうっとする前にブログも書きたい。音楽も聴きたい。音楽を聴きながらブログを書くこともある。

 

最近はギターの練習も「毎日やりたいことリスト」に加わった。となると今までの何かを削らなければいけない。僕は迷うことなく新型コロナ関係の番組チェックをもうやめることに決めた。そっちは19時からのNHKのニュースですればいい。あるいはネットで。

 

 

というわけで、何を購入したかというと「プレイヤー」4月号の佐野元春特集と、和久井光司著「ビートルズ原論」(河出文庫)の2冊である。

 

前者は、「佐野元春 進化論」と題しての40周年記念大特集である。そして最新超ロングインタビューが話題を呼んでいたのでぜひ読みたいと思っていたのだ。

 

後者は、文庫本だが浦沢直樹の描いた本の表紙に負けて買った。描かれているジョンはあれか、「ルーフトップ・コンサート」の時のか?ポールはサージェント・ペパーズか。とにかく浦沢は、ディランにしてもそうだが自分の画風に対象(実在の人物)を落とし込むのが抜群に上手い。書評では初心者向けと書いてあったが、パラパラめくると面白そうだ。

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ビートルズ

ここはひとつ我慢して完読するまで内容に触れないでおくか、それとも一部写経作戦でいくか、どうしよう。何だか知らないが最近はブログも時間との戦いになっているので、一部写経作戦をとらせてもらおう。ごめんね、和久井光司

 

「バンドサウンドの具現化」の項(P134~)

~(ジョージ・)マーティンは、だからサウンドの«質感»にこだわった。ヴォーカル、コーラス、二本のギター、ベース、ドラムスが、団子状になって転がってくるような、«ライヴな音»を求めたのである。残念ながら、かつての日本盤LPや現行のCDで「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴いても、マーティンが目指した«団子状の音»は解らない。英国オリジナルLPのモノラル盤の初期プレスで聴かないと、レコードという«製品»の上で展開されるサウンドを、可能な限り«ライヴ会場で聴けるビートルズの音»に近づけようとしたマーティンの意図や、それがいかに過激なことであったかを窺い知ることはできないのだ。・・・圧倒的な音圧で迫って来るビートルズの«音»は実にうるさいし、楽器の一つ一つをバランスよく聴かせながら、それ以上に«固まりになったバンド»をイメージさせるマーティンのプロデュース・ワークは、まさに神ワザと言えるものだからである。~

 

こんな文章は、初心者向きではないと思うし、思いっ切り読者を選んでいると思うぞ。「英国オリジナルLPのモノラル盤の初期プレスで」どうやって聴けっちゅうねん。でも騒々しさを想像する楽しさはある。

 

とここまで書いたがもう少し写経したくなった。

 

~「ウィズ・ザ・ビートルズ」まではほとんど一発録りとも言えるレコーディングは、本人たちの興味を作曲~編曲~演奏によって完成される«ビートルズの音»へとまっすぐに向かわせてきた。当時のレコーディングは、文字通り音楽を«記録»するためだけの作業だったからである。それがよかった。いま初期のビートルズと同等の才能を持ったバンドが登場したとしても、彼らは絶対にビートルズにはなれない。テクノロジーとシステムの関係によって音楽を生み出すのが普通になってしまった現在、音楽は必ずしも作曲~編曲~演奏によって完成されるものではなくなってしまっているからだ~

 

なるほど~。何となく分かる。